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#131【劇評・賛】劇団四季『ゴーストアンドレディ』

今日もお読みくださってありがとうございます!

昨日は劇団四季の新作ミュージカル『ゴーストアンドレディ』を観てきました!
1月に予約したのだけど、え、もう5月末とかどういうこと?
2015年の藤田和日郎さんの漫画『黒博物館 ゴーストアンドレディ』(モーニング/講談社)が原作。
原作は、同じく四季ファンの友達に借りて2月に既読です。めちゃくちゃ良かったので「くらたの本棚」に書こうと思っていたのだけど、もう5月末とかど(以下略)。

さてミュージカルはというと、オープニングから演出にびっくりさせられたし、グレイがめっちゃグレイでした!
あと、四季で唯一お名前がわかる岡村美南様のデオンがとても美麗だったー!
岡村美南様はわたしが大好きな『ウィキッド』でエルファバを勤められた方です。
何より、終盤のフローの悲痛な叫びがまたよかった……!あの歌唱にあのシャウト、いったいどういう喉してるのか。
ラストの照明演出もよかった!

ミュージカルがよかっただけに、原作は後にすればよかったと思いました。
というのも、くらた、原作好きになりすぎてしまっていたのです。

藤田和日郎さんって、ケレン味あふれるというか、絵柄もストーリーも作家性が強く、王道じゃなさ、素直じゃなさ、こだわりの強さが特徴であり魅力だと思うのです。
それらが細部に宿っていたと思うのですが、3時間のミュージカルにまとめるためにそのあたりの癖の強さが削られていて、要点をついた素直な作劇になって、ケレン味はイリュージョンに仮託された感じでした。イリュージョンもすごかったけど。

でもなんか物足りなさを感じてしまったのは、二冊にわたってじっくりと描かれた、癖の強い原作の世界があまりにも魅力的だからだと思います。
かちあい弾の話も削られちゃったしなー。

あー!
原作また読みたくなってポチっちゃったなー!

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