アルプス標高2200mで飲む南ドイツのビールは美味い
こんにちは。
ドイツ・ミュンヘンに留学中の大学生、桜です。
南ドイツの古都・ミュンヘンに住む私がずっと見たかった景色を見に、朝からさらに南へ出かけてきました。
アルプスの麓へ
冬にアルプスの雪山を見に行くなら、夏にアルプスのハイキングをしに行くなら、とにかくアルプスの山々に向かうならこの電車、というのが
Garmisch Partenkirchen(ガルミッシュ・パーテンキルヒェン)という南の町へ向かうこの近郊列車。
この日は12月末のある日、やっと太陽が昇り始めた寒い朝、中央駅からスタートです。
そして、ヴァイオリンづくりで有名な街・Mittenwald(ミッテンヴァルド)で下車。
どこか懐かしい90年代の聖蹟桜ヶ丘を感じさせる甘酸っぱく日本らしいジブリ映画・耳をすませばにも、ここミッテンヴァルドの文字が登場したりします。
線路のすぐ横には、てっぺんに雪が積もった山々。
物語に出てきそうな淡い青の駅舎がとってもかわいい。
ということで、今日の目的地こそが今見上げているこの山。
麓の街ミッテンヴァルドからロープウェイを使って、ドイツとオーストリアの国境にそびえ立つ山脈・Karwendel(カーヴェンデル)に上りたいと思います。
街とは逆側を、ロープウェイ乗り場へ向かってひたすら歩きます。
南ドイツ独特のフレスコ画が描かれた家々が美しい、ゲーテが「生きた絵本」とまで呼んだ街も、もう少し暖かくなったら観光したいな。
ちなみに、ミュンヘン市内の川はそうでもないのに、南に来れば来るほど川が美しいエメラルドグリーンになるのはなぜなのでしょうか。
おそらく光の屈折の問題ではあると思うのですが、写真よりもすごく綺麗なエメラルドグリーンで本当に驚きました。
だんだん山らしくなってきました。
この小道を進んだ先に乗り場があるはず・・・
乗り場発見。
この小さな小屋から、標高2244メートルまで続くロープウェイが出ています。
ちなみに麓のここですら、海抜933メートルあるそう。
南ドイツのここは、ヨーロッパという大陸のど真ん中ですからね。
ロープウェイ乗車
ロープウェイに乗ります。
カードタイプのチケットはデポジット込みで40ユーロほど。
(デポジットの3ユーロはカードを返すと返金されます)
割と狭めな車内。
山側と町側で迷いましたが、町側の窓際に立ちました。
ロープウェイから眺めるミッテンヴァルドの景色がこちら。
南ドイツの山々の間にできた小さな町全体を見渡すことができました。
どんどん上っていき、ごつごつした山肌が手前にどんどん現れます。
何度も耳抜きをしながら到着した、富士山5合目より少し低いくらい、標高2000メートル越えのカーヴェンデル。
12月末のこの時期は、辺りが雪で真っ白。
ヨーロッパ最大の山脈・アルプスの森林限界は標高2000メートル前後。
余裕で森林限界のここは高木が生えず、気持ち程度のコケ植物で覆われた地表に雪が積もっています。
ドイツの南端から眺める景色
普通のスニーカーで着てしまったので足元には細心の注意を払いながら、看板に従って歩きまわってみます。
途中のベンチからは太陽が差し込む街の風景が。
雪山を登った経験は一度もないので、太陽が真っ白に反射した雪道を歩くだけでとても楽しい。
振り返るとさっき到着したロープウェイ乗り場と、奥には南ドイツの山々が。
カーヴェンデルの頂上が見えました。
ジーパンにスニーカーと言う無防備な格好ではあまりにも危なすぎる岩登りをしなければならず、ここから眺めるだけにしておきます。
そして何よりその美しさに息をのんだのが、南側に見渡す限り広がるアルプスの山々。
ちなみにここ、防寒具が意味をなさないほど猛烈な強風。
めちゃくちゃ綺麗で、めちゃくちゃ寒かったです。
このベンチから眺める白い峰々が最高の景色でした。
ちなみにここはドイツの南端、オーストリアとの国境で、この山々を越えると向こう側にはオーストリアのチロル州の州都・インスブルックの町が広がっています。
インスブルックにもまた行かないと。
ドイツ、フランス、イタリア、オーストリア、スロベニア、リヒテンシュタイン、モナコというヨーロッパ7か国にまたがるアルプス山脈。
日本の山脈とは段違いの規模感に圧倒されます。
バイエルンの黄金のライオンと、赤いチロリアンイーグルが、ドイツとオーストリアの国境を示していました。
日本ではできないこと、国境の真上に立ってマップをスクショ。
博物館兼パノラマビュースポットがあったので行ってみました。
ミッテンヴァルドを一望しながら一休み。
南ドイツのビールで乾杯
この日はクリスマスの翌日。
普段ならこのまま帰ってスーパーでお昼を済ませるのですが、如何せんお店が開いていないし、
何より一年に一度のクリスマス、ちょっとくらい贅沢したい気持ちが…
観光地にしては優しい価格設定だったので、標高2200メートルでお昼ご飯。
まずはもちろんビール。
なんと、Karwendelbräuという独自の醸造所でつくられたビール。
濃い目の味が染みました。
お食事はこちら。
チーズで味付けされたピンクのポテト。
見た目の5倍くらい多くて重くて、大満足でした。
心もお腹も満たされたところで、ロープウェイにて下山。
1000メートル以上を一気に下るの、楽しかったです。
ということで、冬の南ドイツでのマスト・カーヴェンデル旅でした。
この時期しか見られない景色、楽しめてよかったです。
それではまた!
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