中外医学社Online

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医療者向け情報を発信する中外医学社のnoteです.新刊情報,連載記事,アーカイブや雑誌の単記事販売など,多彩なコンテンツを提供してまいります.公式サイトはこちら→http://www.chugaiigaku.jp

マガジン

  • 呼吸器感染症よもやま話

    この連載は・・・ブログ「呼吸器内科医」(http://pulmonary.exblog.jp)や『本当にあった医学論文』でおなじみの倉原先生が紡ぐ,寝ころんで読める呼吸器感染症コラムです.

  • J-IDEO(ジェイ・イデオ)

    感染症総合誌「J-IDEO」連載記事ごとの購読(一部のみ)が可能です。http://www.chugaiigaku.jp/item/list.php?tag=J-IDEO

  • 基礎から臨床につなぐ 薬剤耐性菌のハナシ

    この連載は・・・近年より注目度が高まりつつある「薬剤耐性菌」.本連載では基礎・臨床の両面からわかりやすく解説します.

  • 抗菌薬選択チェックメイトへの道

    この連載は・・・感染症の薬物治療について,薬剤師の視点で抗菌薬選択にあたり,いろいろ考えを巡らせながら提案するリアルを垣間見ていただくことを目指しています.

  • タジタジ連載 参考文献

    タジタジ連載の参考文献ページです。

最近の記事

基礎から臨床につなぐ 薬剤耐性菌のハナシ(43)

[第43回]Acinetobacter baumannii の耐性機序 ②西村 翔 にしむらしょう 兵庫県立はりま姫路総合医療センター感染症内科 (初出:J-IDEO Vol.8 No.2 2024年3月 刊行)  前回はAcinetobacter spp.で最も問題となるβラクタマーゼであるOXA-型カルバペネマーゼのハナシをしました.今回は残りのカルバペネマーゼと,ブドウ糖非発酵菌においてはもう一つの重要な耐性機構である多剤排出ポンプのハナシへと展開していきます.

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    • 呼吸器感染症よもやま話(43)

      [第43回]クロファジミンの処方例が増えてきた倉原 優 くらはら ゆう 国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科 (初出:J-IDEO Vol.8 No.2 2024年3月 刊行) 「チョコボール」みたいな薬剤 私は,現在外来で5~6人の患者さんにクロファジミン(ランプレン®)を使っています.クロファジミンといえばハンセン病の治療薬です(ジアフェニルスルホンが投与しづらい人などに用いられる)1).現在,Mycobacterium abscessus(MABS)症のキードラッ

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      • 抗菌薬選択チェックメイトへの道(31)

        [第31回]ステイルメイト? それでもその先へ!山田和範 やまだ かずのり 中村記念病院薬剤部係長/北海道科学大学客員教授 (初出:J-IDEO Vol.8 No.2 2024年3月 刊行) 医師A 「昨夜,夜間救急センターから搬送された患者さん,今朝になっても発熱が続いていて咳と痰の症状が出てきたようです.血液培養と喀痰培養をオーダーしました.喀痰のグラム染色所見からおすすめの抗菌薬がありましたらよろしくお願いします」 薬剤師 「肺炎ですか?」 医師A 「実は,夜間救急

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        • タジタジ連載 参考文献【第2回】

          [参考文献] 1)Shibata M, Matsubara K, Matsunami K, et al. Epidemiology of group B streptococcal disease in infants younger than 1 year in Japan:a nationwide surveillance study 2016‒2020. Eur J Clin Microbiol Infect Dis. 2022;41:559‒71. 2)Zimmerm

        基礎から臨床につなぐ 薬剤耐性菌のハナシ(43)

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        • 基礎から臨床につなぐ 薬剤耐性菌のハナシ
          43本
        • J-IDEO(ジェイ・イデオ)
          289本
        • 呼吸器感染症よもやま話
          43本
        • 抗菌薬選択チェックメイトへの道
          31本
        • タジタジ連載 参考文献
          2本
        • 突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか
          23本

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          突破口 感染症診療の難問に答えはあるか(23)

          [第23回]情緒と安心の災害感染対策岩田健太郎 いわた けんたろう 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学教授 (初出:J-IDEO Vol.8 No.2 2024年3月 刊行)

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          突破口 感染症診療の難問に答えはあるか(23)

          中外医学社の研修医向けおすすめ書籍 -2024年春-

          中外医学社が刊行しているラインナップの中から、特に研修医の先生方にオススメのベストセラー書籍をピックアップしてご紹介します。 当直ハンドブック2024 国際医療福祉大学医学部救急医学教室 志賀隆 総編集 B6変型判 656頁 定価4,620円(本体4,200円 + 税) ISBN978-4-498-16660-8 待望の年版化! “現場の疑問が2分で解決!”をキャッチコピーに,救急や当直など第一線で“使える”と好評をいただいている『当直ハンドブック』の最新版.新規項目の

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          基礎から臨床につなぐ 薬剤耐性菌のハナシ(42)

          [第42回]Acinetobacter baumanniiの耐性機序 西村 翔 にしむらしょう 兵庫県立はりま姫路総合医療センター感染症内科 前回はA. baumanniiの病原因子を解説しましたが,今回からはA. baumanniiの耐性機序をみていきます.まずは最も重要な耐性機序であるβラクタマーゼです. AmpC A. baumannniiも多くのenterobacteralesやPseudomonas aeruginosa同様,染色体にampC遺伝子をコードしてお

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          研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色所見と培養結果からどう考える?(24)

          [第24回]グラム陽性桿菌編 ⑨ 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 前回の連載では,ノカルジア症の治療と予後について説明しました.今回は,このシリーズで最後に説明するグラム陽性桿菌であるActinomyces属の微生物学的特徴・臨床像・診断・治療について解説していきます. 1.Actinomyces属の微生物学的特徴 Actinomyces属には多くの菌種が存在しており,25菌種以上がヒトに感染を起こす可能性が指摘されています1~3).

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          呼吸器感染症よもやま話(42)

          [第42回]「結核の統計2023」を読み解く 倉原 優 くらはら ゆう 国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科 毎年この時期(本稿執筆時,10月)になると,結核年報1)が更新され,「結核の統計」2)が刊行されます.抗酸菌診療医としては,「ワクワクする秋」なのです.ではさっそく,この連載で読み解いていきましょう. 2年連続で低まん延国 まず,2022年に日本国内では新たに1万235人の結核患者の届け出がありました.人口10万人あたりに直すと,結核罹患率は8.2となります[図

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          呼吸器感染症よもやま話(42)

          タジタジ連載 参考文献【第1回】

          1)Kliegman RM, St. Geme III JW, Blum NJ, et al. Nelson Textbook of Pediatrics, 21st ed. ELSEVIER;2020. 2)Mohseni S, Shojaiefard A, Khorgami Z, et al. Peripheral lymphadenopathy:approach and diagnostic tools. Iran J Med Sci. 2014;39:158‒70.

          タジタジ連載 参考文献【第1回】

          抗菌薬相互作用整理BOX(31)

          [第31回]押しかけ女房アゾール〜CYPの配位結合〜 山田和範 やまだ かずのり 中村記念病院薬剤部係長/北海道科学大学客員教授 はじめに 今から20数年前,職歴からクリプトコッカスによる髄膜脳炎を疑われ長期療養されていた患者さんがいました.長期でフルコナゾール(FLCZ)を服用していましたが,状態が落ち着いたら中止するものの,しばらくすると意識レベルの低下とてんかん発作を起こすため,抗てんかん薬を併用しつつFLCZが再投与されるという治療が何回か繰り返され,その患者さんに

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          微生物検査危機一髪(41)

          [第41回]ASTに必要な微生物検査技師の知識その1:血液培養陽性をどのように考えたらよいのか 山本 剛 やまもと ごう 大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER) 大阪大学医学部附属病院感染制御部 血液培養検査は菌血症・敗血症の診断に欠かすことができない検査です.特に微生物の確認ができると感染症のフォーカスが特定できることがあり,より適切な治療が施されることになります.原因微生物の特定ができないまま治療をすることは予後不良の原因の一つとなるため,原因微生物の特定は重要

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          微生物検査危機一髪(41)

          突破口 感染症診療の難問に答えはあるか(22)

          [第22回] ECCMIDを知っているか? 岩田健太郎 いわた けんたろう 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学教授

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          基礎から臨床につなぐ 薬剤耐性菌のハナシ(41)

          [第41回]Acinetobacter属の臨床像と耐性機構④西村 翔 にしむらしょう 兵庫県立はりま姫路総合医療センター感染症内科 (初出:J-IDEO Vol.7 No.6 2023年11月 刊行)  前回は,A. baumanniiの病原因子のなかで,外膜蛋白,繊毛,リポ多糖について解説しました.今回はその続きで,その他の病原因子について議論していきます. 莢膜/菌体外多糖  莢膜および菌体外多糖は,細菌表層の細胞壁/外膜のさらに外側に保護層として形成されています

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          呼吸器感染症よもやま話(41)

          [第41回]あなどるなかれアミノグリコシドの難聴倉原 優 くらはら ゆう 国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科 (初出:J-IDEO Vol.7 No.6 2023年11月 刊行)  現在も,ここぞというときにアミノグリコシドが使われます.呼吸器内科領域では,結核や肺Mycobacterium abscessus症に対してよく用いられています.  アミノグリコシドは,実臨床においてストレプトマイシン,アミカシン,ゲンタマイシンがよく用いられます.オールドファッションのア

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          抗菌薬選択チェックメイトへの道(30)

          [第30回]Queen’s Gambit山田和範 やまだ かずのり 中村記念病院薬剤部係長/北海道科学大学客員教授 (初出:J-IDEO Vol.7 No.6 2023年11月 刊行) 医師 「新型コロナウイルスの濃厚接触で隔離中の患者さん,尿路感染症の疑いでセフトリアキソン(CTRX)を昨日から開始しました.同時に血培も取っています.他によい抗菌薬がありましたら連絡もらえますか?」 薬剤師 「どんな経過でしたか?」 医師 「5日前に左脳梗塞で入院になり,内科的治療をして

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