マガジンのカバー画像

J-IDEO(ジェイ・イデオ)

229
感染症総合誌「J-IDEO」連載記事ごとの購読(一部のみ)が可能です。http://www.chugaiigaku.jp/item/list.php?tag=J-IDEO
運営しているクリエイター

記事一覧

突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか(13)

第13回:菌名は変わるよ,どこまでも 岩田健太郎 いわた けんたろう 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学教授 (初出:J-IDEO Vol.6 No.4 2022年7月 刊行) S「ナカセオマイセス・グラブラタア,ナカセオマイセス・グラブラタア,ナカセオマイセス・グラブラタア……ピチア・クドリアブゼビー,ピチア・クドリアブゼビー,ピチア・クドリアブゼビー……」 D「どうした? 初夏の心地よい陽気に煽られて,脳みそ沸騰,発酵して,溶けたか?」 S「溶けて

有料
100

突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか(12)

第12回:科学か? 形式か? 岩田健太郎 いわた けんたろう 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学教授 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行)

有料
100

抗菌薬相互作用整理BOX(26)

[第26回]リトナビルブースト再考~パキロビッド®~ 山田和範 やまだ かずのり 中村記念病院薬剤部係長/北海道科学大学客員教授 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行) はじめに 2021年12月24日にわが国で初めての新型コロナウイルス感染症の内服抗ウイルス薬であるモルヌピラビルが特例承認された後,年が明けた2022年2月10日にニルマトレルビルとリトナビルの合剤であるパキロビッド®が2番目の内服薬として同じく特例承認されました.パキロビ

スキ
1
有料
100

基礎から臨床につなぐ薬剤耐性菌のハナシ(32)

[第32回]Pseudomonas aeruginosaの臨床像と耐性機構② 西村 翔 にしむらしょう 神戸大学医学部附属病院感染症内科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行) 前回に引き続きP. aeruginosaのハナシです.今回は病原因子およびβ-ラクタム系への耐性機序(の一部)について解説します. 緑膿菌の病原性緑膿菌の病原性は,なにも抗菌薬耐性のみで規定されるわけではなく,それ以外にも代謝の多能性,豊富な病原因子virulenc

有料
100

呼吸器感染症よもやま話(32)

[第32回]外国人結核を減らす取り組みを! 倉原 優 くらはら ゆう 国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行) 増える外国人結核 私が普段外来をしていると,毎週必ずといっていいほど,外国人の患者さんがいます.その多くが結核あるいは潜在性結核感染です.ベトナム,フィリピンから技術研修に来ている若者,インド料理店勤務のネパール人などが多い印象です.  日本において,人口10万人あたりの結核罹患率は年々減少し

有料
100

微生物検査 危機一髪!(31)

[第31回]Normal floraの意味 山本 剛 やまもと ごう 大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER) 大阪大学医学部附属病院感染制御部 (初出:J-IDEO Vol.6 No.3 2022年5月 刊行) 微生物検査は感染症診療には欠かせない臨床検査で,検査材料から微生物を検出して,微生物の種類を同定し,感受性を追加することで感染症の診療と治療に役立てられています.そのため,どの検査室でも微生物検査結果は早く正しく報告することを目標として日常業務を行っていま

スキ
1
有料
100

【HOT TOPIC】サル痘総説

石金正裕先生ご執筆の「J-IDEO」最新記事「サル痘総説」を期間限定(〜2022年8月31日)で無料公開致します。 ※本記事が掲載されている「J-IDEO」7月号の詳細情報はこちら。 サル痘総説 石金正裕 いしかね まさひろ 国立研究開発法人国立国際医療研究センター病院  国際感染症センター/WHO 協力センター/AMR 臨床リファレンスセンター ポイント 2022年5月以降,これまで流行のなかった欧米諸国の複数国からサル痘が報告されており,男性同性愛者の間で発生した

スキ
20

基礎から臨床につなぐ薬剤耐性菌のハナシ(31)

[第31回]Pseudomonas aeruginosaの臨床像と耐性機構① 西村 翔 にしむらしょう 神戸大学医学部附属病院感染症内科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.2 2022年3月 刊行) ここまで数回にわたって,菌種から離れたコラムのようなハナシをしてきましたが,今回から本道に戻ります.まずはブドウ糖非発酵菌の代表,P. aeruginosaです. P. aeruginosaの分類および同定●Pseudomonas属の分類 P. aeruginos

スキ
2
有料
100

研修医のための微生物レクチャーシリーズ グラム染色と培養結果からどう考える?(17)

[第17回]グラム陽性桿菌編② 黒田浩一 くろだ ひろかず 神戸市立医療センター中央市民病院感染症科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.2 2022年3月 刊行) 前回の連載では,グラム陽性桿菌の実践的分類について説明しました.今回は,比較的よく経験するグラム陽性桿菌であるBacillus属について,そのなかでも,病院内で免疫不全者や静脈カテーテル留置中の患者に感染症を起こすBacillus cereus(B. cereus)を中心に解説していきます. 1.Ba

スキ
1
有料
100

呼吸器感染症よもやま話(31)

[第31回]吸入ステロイドと緑膿菌の関係 倉原 優 くらはら ゆう 国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.2 2022年3月 刊行) トリプル吸入製剤の台頭COPDや喘息の世界では,トリプル吸入製剤の処方が増えています[表1].錠剤の合剤と同じように,吸入薬も今や3種類が合体したものを使うのです.COPDにおいては,吸入長時間作用性抗コリン薬(LAMA),吸入長時間作用性β2刺激薬(LABA)によって1秒量の底上げやCOPD増悪

有料
100

抗菌薬選択チェックメイトへの道(25)

[第25回]物忘れが主訴の感染症 山田和範 やまだ かずのり 中村記念病院薬剤部係長/北海道科学大学客員教授 医師「本日から予定入院の患者さんに神経梅毒の治療を開始したいと思います.ベンジルペニシリン(PCG)を使おうと思いますが用法・用量は1日2,400万単位を1日6回に分けて点滴静注でよいですよね?」 薬剤師「神経梅毒ですか.腎機能に問題がないようでしたらその用量でよろしいかと思います.患者さんの状態はどんな感じですか?」 医師「1ヵ月半前に物忘れを主訴に外来受診した

スキ
2
有料
100

微生物検査 危機一髪!(30)

[第30回]いまさらきけない微生物検査② 山本 剛 やまもと ごう 大阪大学感染症総合教育研究拠点(CiDER) 大阪大学医学部附属病院感染制御部 (初出:J-IDEO Vol.6 No.2 2022年3月 刊行) 前号に引き続き,「いまさらきけない微生物検査」を書いていきます.4月に入り,新規採用者や異動により新人さんを教えることが多くなる時期です.昨年は新人だった人も,後輩が入ってきて,この1年間で覚えた仕事内容を教える立場になりましたね.  微生物検査の多くは色調

スキ
1
有料
100

突破口 感染症診療の「難問」に答えはあるか(11)

[第11回]2類か,5類か,スルメイカ 岩田健太郎 いわた けんたろう 神戸大学大学院医学研究科微生物感染症学講座感染治療学教授 (初出:J-IDEO Vol.6 No.2 2022年3月 刊行)

スキ
1
有料
100

呼吸器感染症よもやま話(30)

[第30回]水道水を抗酸菌染色したらどうなる? 倉原 優 くらはら ゆう 国立病院機構近畿中央呼吸器センター内科 (初出:J-IDEO Vol.6 No.1 2022年1月 刊行) 退院できない結核患者さんが編み出した「裏技」 結核患者さんは,喀痰の塗抹あるいは培養検査が連続3回陰性にならなければ退院できません.空洞を有する症例や,もともと塗抹の菌量が多い場合,2ヵ月を超えて入院することはザラにあります.長期入院になるとストレスを感じるのは当然ですが,喀痰を出しても唾

スキ
3
有料
100