なじみのお店が閉店した話
かつての実家の近所にラーメン屋さんがあった。
開店したのは20年前。自分が高校生くらいの頃だった。
幼少の頃から徒歩数分圏内に繁盛するラーメン屋さんがあると、人間はラーメン好きになる。
高校生の頃からバイト代が出れば、いや出なくても通う店だった。就職して地元を離れた後も、帰れば行くかとなるお店だった。
普通のラーメンに、ラーメン丼の直径に迫るほどに大きな豚ばらチャーシューを七輪でじゅうじゅう炙り、どんと一枚乗せる豪快なトッピング、しかし盛り付けは繊細。接客も気配り目配りが行