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なじみのお店が閉店した話

かつての実家の近所にラーメン屋さんがあった。

開店したのは20年前。自分が高校生くらいの頃だった。
幼少の頃から徒歩数分圏内に繁盛するラーメン屋さんがあると、人間はラーメン好きになる。
高校生の頃からバイト代が出れば、いや出なくても通う店だった。就職して地元を離れた後も、帰れば行くかとなるお店だった。
普通のラーメンに、ラーメン丼の直径に迫るほどに大きな豚ばらチャーシューを七輪でじゅうじゅう炙り、どんと一枚乗せる豪快なトッピング、しかし盛り付けは繊細。接客も気配り目配りが行き届いたいいラーメン屋さんだった。
季節ごとに出される限定メニューも素晴らしかった。日替わりで塩と味噌の日があったり。
カウンター席のみで10人も入れば満席になるような狭い店内だった。厨房も狭いので、カウンターの中には2人だけ。
立地は決して恵まれているとはいえなかったとおもう。
鉄道の最寄り駅からは遠く、周りは住宅街。交通量のある大通り沿いだが駐車場はない。
それでも開店前から客が並ぶお店だった。
そんな場所で20年も続いた。それこそが、そのお店の実力の証明だったと思う。
ここ数年出張続きで、3年ほど行けなかったのが心残りです。
今までありがとうございました。

最後に食べたの3年前だった…

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