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Q.10「支え」ようとして、力を入れて歌っているのですが、「力み」が取れません。何が原因でしょうか。具体的にどの筋肉を使いますか?
A.
「支え」ようとして、力を入れて歌っているが、「力み」が取れない場合は、以下のポイントをチェックしてみてください。
①歌唱に関する力みは息を余計に吐いてしまうことが主な原因です(呼吸管理の不備)。
②適正な呼吸管理をおこなうためには、胸骨を挙上して、肺が空気で満ちた状態を保持するために腹壁で胸郭を支えます。
③②の状態を保ちながら呼気をすると(歌唱すると)、呼気筋が胸骨を下げようとする力と胸
Q.9 アッポッジョの利点と教え方のコツを教えてください。
A.
日本では一般的に、呼吸法、地声・裏声・頭声的発声、声の当てどころなどがそれぞれ別々に指導、練習されてきました。しかしこれを習得するためには一般的に時間がかかります。アッポッジョは指導者が姿勢や胸郭の安定を目で確認することができるので、他の呼吸法より指導しやすいため、指導や、初学者の基礎固めに適しています。
Q.8 アッポッジョ(支え)とは何ですか?
A.
「支え」とは何でしょうか?歌うのに邪魔な筋肉の緊張を「力み」と呼び、歌うのに必要な筋肉の緊張を「支え」と呼ぶとわかりやすいです。
例えば、肺からの呼気をコントロールする方法は2つあります。
ひとつは声門の閉鎖を強めて呼気をせき止めること、もうひとつは肺が収縮する速度を落とすことです。
のどに「力み」が生じるのは、肺の収縮を妨げる筋肉に「支え」が足りないからです。
Q.7 息もれせずに、シンガーズフォルマントを声に含ませやすくするにはどのようなことを意識し、どのような練習をするべきですか?
A.
シンガーズフォルマントを声に含ませやすくするためには、適切な呼吸法と共鳴を身につけることが重要です。
適切な呼吸法を身につけるためには、アッポッジョを意識的に練習することが大切です。息もれがあるとシンガーズフォルマントがうまく出ません。胸骨を高く保ちながら呼吸することで、横隔膜の収縮を遅らせることができ、息もれを減らすことができます。
Q.6 息もれが多く、響きが少ないのが悩みです。響きとは何でしょうか?また、響きを増やすためにはどういうことを気をつければ良いでしょうか?
A.
息もれ声のように、声に息のノイズ(雑音)が混じると響きを減らしてしまいます。この状態は「アンチフォルマント」と呼ばれています。一方でよく響く声には「シンガーズフォルマント」が含まれています。
Q.5 合唱初心者の息もれ声の改善について、指導のコツを教えてください。
A.
①息の吐きすぎに注意、ため息のように胸骨を下げながら歌うと息もれ声になります。
②うなじの緊張が弱いと声門の閉鎖が甘くなり息もれします。
③頬の表情筋(目の下の筋膜)を持ち上げ、鼻に息が抜けないようにすると息もれが減ります。
Q.4 合唱初心者に声門を閉じる感覚を伝えるにはどのようにするのが有効でしょうか?
Q.4 合唱初心者に声門を閉じる感覚を伝えるにはどのようにするのが有効でしょうか?
A.
・わざとねこ背になって、あかんべーのように舌を出して歌う
・咳をこらえる
・空咳をする
・重たいものを持ち上げる時の息こらえ
・ぞうきんしぼりをする時の息こらえ
・唾を飲み込む
・オエっと吐く真似をする
あたりが良いかと思います。
そもそも音声を発するときには声門は必ず閉鎖しますが、歌唱技術以前の問題とし
Q.3 ボイトレの先生から声が柔らかすぎて鳴らしきれないと言われました。
Q.3 ボイトレの先生から声が柔らかすぎて物足りない、鳴らしきれないと言われました。わざと汚い声を出すようにして声門閉鎖の練習するように勧められたのですが、うまくやり方がわかりません。なにかいい練習法はありますか?
A.
「歌いだし練習」をおすすめします。「歌いだし練習」というのは、スタッカートの練習を行うことで歌いだしの声門の接近具合いを矯正し、バランスのとれた歌いだしができるように調節する練
Q2. 弦のように入りたいのにアタック気味になってしまいます。
A. アタック気味になるときは、呼気よりも先に声門が閉じています。haやsaなど、無声子音+母音のシラブルで歌いだしの練習をして呼気の後に声門を閉鎖する(母音を発語する)感覚をつかみましょう。
3つの歌いだし
歌いだしには以下の3種類があります。
・息もれした歌いだし
息が流れる前の声門の接近が甘く、息が流れすぎている。
・硬い歌いだし
息が流れる前に、声門が固く閉じている。
・バランスのとれた
Q.1「歌いだし練習」とは何ですか?何の役にたちますか?
A.
「歌いだし練習」というのは、スタッカートの練習を行うことで喉つめ声や息もれ声を矯正し、バランスのとれた歌いだしができるように調節する練習です。
歌いだし練習(スタッカート練習)
「ハッハッハッハッハ」と、スタッカートで歌います。一拍ずつ息つぎをすることで全ての音が「歌いだし」の練習になります。