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てんびん座

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駆け出しの青年ライター・長野 大生と森 恭佑によるユニットマガジン「てんびん座」。(2人の共通点は、そう、10月生まれである。)交換日記をこそっと盗み見ているような、2匹の金魚が…
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#日記

the Departure.

the Departure.

今日という日から丸4年前。大学4年生の僕は、長崎で就職内定を決めたらしい。

水辺の森公園に、まだ柵ができる前の頃。
夕方、ここでぼーっと眺める港の風景が好きでした。

この投稿で僕はこう続けていた。

分からないなりに色々考えたことはあるし、伝えたいメッセージは山ほどある。
けどやっぱり文章で長々と書き連ねるのは面倒くさい。読むのもね。
ひとまず、この言葉が今一番ぼくの中でピンと来ています。

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悔しいが短い。そんな日もあるよね。

悔しいが短い。そんな日もあるよね。

近況を申し上げますと、色んなものに追われています。どちらかと言えば、追いかける方が得意です。どれほど余裕がないかと言いますと、キャンドルナイトともりきょん。略してキャンドルキョン。

そんな言葉しか出てきませんでした。

不覚にも、不本意ながら、耳たぶから大きな角が生えたキャンドルキョンが、ろうそくの灯りだけで対話する時間を嗜んでいる光景が浮かびました。

どうか許して、君の話は僕の中にしっかり落

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モルの住みはじめ

モルの住みはじめ

ショートショートの話をしていたら、新しいマガジンを作っていました。

ちょーのくんと、新キャラ後輩の森勇吉(もりきち)くんの3人です。
1000文字以内のフィクションを、テーマを決めて書いていこう、というもの。6月は「カフェ」でそれぞれ考えてみました。

三者三様の物語と、噛み合わない解釈のすれ違いざま・三角関係をお楽しみください。

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僕が暮らす、つくる邸のお話。ちょーのくん

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好奇心に素直でいること。

好奇心に素直でいること。

僕ら自身の奥底に、もしかすると隅っこに眠っている記憶をたたき起こしに行く姿勢にしつこさも垣間見えて参りましたが、何としても これは知ってる!覚えてる! と言わせたい僕は諦めません(?)。

さて、もりきょんにショートショート塾の話題に触れてもらえたので、少しばかりその話させてください。

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僕がショートショートに出逢ったのは、電通Bチームが出版しているニューコンセプト大全。

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好きな本を食べたら、どんな味がするのでしょう。

好きな本を食べたら、どんな味がするのでしょう。

ちょーのくんからの変化球を受け取って、ぼくはどう返球しようか考えあぐねているのだけど、どうにも思い浮かばない。

ぼくも音楽と共に年表を振り返ろうか・・・。
いや、それだとそのまんますぎるから、もっと自分の趣味全開で、今まで観た好きなアニメとか?(これは多分すげー時間かかるから今度にしよう。)
「てんびん座」の最初の方針決めで、ただただ好きなことを語らうのもアリにしようって話していたから、実は変化

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天秤を壊してしまうほどに。

天秤を壊してしまうほどに。

今でこそパーマをかけているけれど、元々の髪質はド直毛。もりきょんがせっせとスキージャンプ台をこしらえている頃、僕はなんの苦労もしないんだ。

パーマをかけた僕はむしろ、スキージャンプ台を欲しがる側の人間なのです。どうしてこう、人はないものねだりをするのでしょう。笑

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木漏れ日がお気に入りだとか、朝の景色は住んでいないと出会えないだとか、相も変わらず素敵な表現をするもんだから

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おひさま、万歳

おひさま、万歳

目まぐるしい月曜日から金曜日、いきなり暑さと湿気が現れて、今週はとてもとても疲れた。ちょーのくんの言う通り、少しゆるめてみようかな。

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毎年思うのですが、なぜ気持ちのいい春や秋の季節は一瞬で過ぎ去ってしまうの…。梅雨はくせ毛の僕を苦しめる、忌々しい気候だ。毛先がどうとか、そんな生易しい話ではない。僕の髪の毛は当然、根本から毛先まで僕のものだ。じめじめした空気は、全方向から容赦

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知っている言葉よりも、感じられることの方が多いこの世界で。

知っている言葉よりも、感じられることの方が多いこの世界で。

2人で決めた更新頻度は「2週間に1度」だったけれど、とっても時間が空いた気がします。

とってもつらい出来事がありまして、大好きな読み書きさえもできませんでした。おかげさまで、読みたい本やnoteが山積みに。これから楽しめる!と前向きに捉えることにしました。

(今度ゆっくり聴いてくれ!)

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「自信がない」って、すごくわかる気がする。

言葉を選んで、丸めて、それから丁寧に

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マーブル模様で出来ている。

マーブル模様で出来ている。

そうやな〜。

僕のコトバサガシは優しさの表れ、なのだろうか。そうだったらいいな。外側から見たらそう感じ取ってくれるのであれば、嘘じゃないと思うし、ありがたく受け取るね。正直、ちょっと目頭が熱くなったよ。(笑)

一方で、内側から見たら、ただ「自信がない」という場合もある。
この言葉で合ってるかな?間違ってないかな?傷つけないかな?
怯えながら、恐る恐る差し出す。石橋を叩いて、叩いて、叩いて渡る。

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あなたにぴったりの言葉さがし。

あなたにぴったりの言葉さがし。

何も知らず、九州のあたたかい地域で幸せに生きてきた自分が、東北へ行って何ができるのだろう?何が言えるのだろう?無知が故に、被災された人を傷つけてしまわないだろうか?

そうして不安になりながらも、東北に訪れた時の感覚。涙を流してくれたガイドさん。津波で流された建物。あの感情は、今でも忘れられない。

と、言いたいところだが。それはきっと無理なのだ。

わかる〜〜それ〜〜〜!!と思ってから、早6日。

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ひと粒ひと粒、味わっている。

ひと粒ひと粒、味わっている。

何に対してもそうなのだけど、僕はタイトルをつけるのが苦手。本文は書けるんだけど、それに題名をつけるとなると…手が止まってしまう。

ちょーのくんが題した、最近グッときた言葉は「幸せを、無駄遣いしよう。」って、どういうことなんだろう?後に続く言葉の中に、何かメッセージが隠れているのかなぁ。うまく見つけきれなかったけど、この題名、なんか分かるかも。

確かに、「無駄遣い」をしている時こそ、僕は幸せを感

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最近グッときた言葉は「幸せを、無駄遣いしよう。」

最近グッときた言葉は「幸せを、無駄遣いしよう。」

4月17日にスタートした「てんびん座」。
どんな形で進むのか、どんな話題に広がるのか、未知数な感じにウキウキ。もりきょんに続いて、僕も書いていきたいと思います。

ちなみに「もりきょん」と呼び始めたのは、このマガジンの作戦会議の日。

彼と知り合う前に「もりきょんって2人いるんだよね」なんて耳にしてたもんだから、僕なりに区別して「もりくん」と呼んでました。
でもよく話すようになってくると、徐々に違

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モルの書きはじめ

モルの書きはじめ

「てんびん座」のはじまり、はじまり。
ちょーのくんと交互に連載していくこのマガジン、恐れ多くもわたくしめが最初の火蓋を切らせてもらいます。

と、本題に入る前に、このマガジンのヘッダー写真の話を。
この「てんびん座」マガジンにまだ名前もついていない頃、作戦会議をしようじゃないかと集まった僕たち。その日に僕はカメラを持ってきた。愛用のフィルムカメラと、重たくて持ち運びづらい本格的な三脚である。小生意

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