天秤を壊してしまうほどに。
今でこそパーマをかけているけれど、元々の髪質はド直毛。もりきょんがせっせとスキージャンプ台をこしらえている頃、僕はなんの苦労もしないんだ。
パーマをかけた僕はむしろ、スキージャンプ台を欲しがる側の人間なのです。どうしてこう、人はないものねだりをするのでしょう。笑
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木漏れ日がお気に入りだとか、朝の景色は住んでいないと出会えないだとか、相も変わらず素敵な表現をするもんだから、僕も一生懸命になって探しました。
そうして頭に浮かんだのは「好きな〇〇」ではなく、探し物は何ですか〜、見つけにくいものですか〜(以下省略)という歌詞のみ。僕から聴いておいて何なんだけど、見つかったのは探し物に躍起になる僕自身でした。
じゃあ、どんなことをして暮らしているんだろうと思い返してみる。出勤のバス、職場の清掃中、昼休み、帰りのバス、洗い物や洗濯の最中、そして今は布団の上で…僕はどうやら、とにかく暇さえあれば音楽を聴いているらしい。
「ベースが映える曲が好き」とか「この曲はボーカルが〇〇のときに書いた曲で…」みたいなところはてんで疎い。どちらかというと「これ、中3のとき聴いてたな」とか、そんな感じ。
ただ、音楽って、当時の記憶を思い起こす不思議な力があると思いませんか?
今回はゆるり更新ということで、ちょーのの記憶を揺さぶる音楽メモリーを紹介。
急にまとめサイトみたいになって、てんびん座の趣旨から大きく逸れてしまうけど許してください。こういうの、やってみたかったんです。笑
Apple Musicユーザーじゃなくてもワンフレーズは聴けるので、良かったらぜひ。
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【6歳】TSUNAMI/サザンオールスターズ
津波のような 侘しさに
流行っていたから楽しく歌っていたというだけの曲。あくまで当時聴いていた曲の回想なので、幼稚園児が何を言う!とは思わないでほしい。笑
いま思えば、「津波」と「侘しさ」という言葉の重さにちょっぴり違和感。書き終えたら、ゆっくり聴いてみよう。
【7歳】あそぼう/ウルフルズ
空を見上げたら 雲が流れる
雲が流れたら 心晴れるよ
何を隠そう、初めて運動会で踊った曲だ。少年ちょーののワクワクやウキウキを大爆発させてくれたウルフルズ。いつ聴いても元気が出ます。
【8歳】be master of life/aiko
誰が何を言おうと関係ない あたしは味方よ
母が車の中でよく聴いていたaiko。僕もモロに影響を受けてたくさん聴いた。僕の友だち曰く、母の歌声はaikoに似ているらしい。シアワセという曲も大好きです。
【9歳】パレット/ポルノグラフィティ
だって知っている言葉はほんのちょっとで
感じれることは それよりも多くて
無理やり 窮屈な服 着せてるみたい
前回の記事でも引用したパレットに出逢ったのはこの時期。この頃は小説を書いていたから、ここから音だけじゃなくて言葉も楽しむようになる。ちなみに前回の記事のタイトルも、実は歌詞からいただいてました。笑
【10歳】車輪の唄/BUMP OF CHICKEN
券売機で一番端の
一番高い切符が行く街を 僕はよく知らない
続く歌詞から寂しさを思わせるけれども、僕はさっきの「あそぼう」とは少しちがうワクワクを感じていた。
【11歳】Any/Mr.Children
何度も手を加えた 汚れた自画像に ほら
また12色の心で 好きな背景を描きたして行く
サッカーの試合になかなか出られなくて、それでも頑張ろうと思っていた時期の曲。なかなか自分を表現できなかった僕が、監督に「FWやらせてください」って直談判した記憶とともに。
【12歳】紙ふぶき/レミオロメン
不器用に生きる意味探して
紙ふぶきから一つ探るよ
ひいおじいちゃんが亡くなった次の日。小体会で受け取った準優勝の賞状を持って仏前に座って、「優勝できなかったよ」と伝えた。人はいつか死ぬんだと、ぼんやり考えていたときに聴いていた曲。
【13歳】blue blue/コブクロ
今日も知った風に誘ったカフェ
たどり着けば Closed 準備中
恋愛に興味が出てくるお年頃。中学生から見たオトナの恋愛はどこかぎこちなくて、なんだか可愛いなあと思った曲。給食の時間に流れて、ちょっぴり嬉しかった。
【14歳】MY LONELY TOWN/B’z
誰かとわずかに共鳴できることを
なんとか見つけだして かろうじて繋がる
我らが長崎(端島)で撮影されたMV。当時B’zにどっぷりだった僕にとっては発狂モノだったけれど、僕にB’zを勧めた友だちは長崎港まで会いに行ってサインをもらっていた。ずるい。笑
【15歳】どこ/木村カエラ
心よ 今日はどこ向かうのだろう
悲しいのなら泣いてもいいよ
ほんの少しの幸せでいいんだ
そのきっかけを探してるよ
進学する学校を決めるのに、とても悩んだ時期。明るい!きゃぴ!みたいなイメージだった木村カエラが、淡々と歌いはじめたと思いきや徐々に感情の起伏を表現していた。とにかく聴き入ってしまった曲。
【16歳】ばらばら/星野源
気が合うと 見せかけて
重なりあっているだけ
本物はあなた わたしは偽物
明るい、暗い、笑える、泣ける。そのどれにも当てはまらない、星野源の世界観。部活もせずにダラダラ過ごしていたけれど、このときから星野源の言葉に惹き込まれていく。
【17歳】Sing/Goose house
何か特別なことを 毎日探すのは疲れちゃうし
だからって何もないのは
嫌なんだから ワガママだよね
はじめてのスマホでYouTubeを観ているときに出逢ったGoose house。どんな曲も彼ららしく表現する様子を見て、「楽しい」ってどんな意味なのかをとても考えた。
【18歳】電車の窓から/back number
すべてを投げ出す勇気もないのに
ただ愚痴をこぼしてた あの頃から
欲しくて欲しくて やっと手にした切符だって
何の迷いも 僕にはないはずなのに
就職率100%の工業高校に通っていた僕は、長崎を出るわけでもないのに友だちが出ていくことが寂しくてこの曲ばかりを聴いた。内定の切符に、僕自身も素直に喜んでいなかったのかもしれない。
【19歳】ちっぽけな愛のうた/小枝理子&小笠原秋
失くしちゃうのが怖くて
嘘ばっかついてしまうボクだけど
ここでストレートな歌詞がドン!これは当時観に行った映画で聴いた曲で、大原櫻子の声が素敵すぎてピックアップ。映画館で聴く音楽っていいよね…にしても凄かったんです。
【20歳】neighborhood/LILI LIMIT
ラジオスター 僕のラジオスター
夢中で君に周波数合わす
僕の中での、空前のライブハウスブーム。好きなバンドを観るために、なけなしの給料で毎週末のように福岡に通っていた。Apple Musicでは聴けないけれど、紹介したい曲がわんさかある年。
【21歳】蝉時雨/ココロオークション
誰もがみんな 空を飛びたいと
思ったこと 一度はあるだろう
そんなことふと思い出して
時間は止まって 気付けば雨、雨
甘酸っぱいショートムービーのMVが印象的な蝉時雨。「夏の幻」「雨音」「線香花火」と物語が続いていくから面白い。とにかく甘酸っぱい。そしてもどかしい。
【22歳】みんなのうた/SHISHAMO
だから今日も 鏡に向かって笑う
がんばってる私を私しか知らなくても
ごねてる暇はないな
今日も鏡に向かって笑う
大丈夫ってつぶやく
いまの嫁がとても好きで影響されたSHISHAMO。当時は出張に行かされてばかりで憂鬱だったけれど、この曲を聴いて元気をもらった。男子にも刺さる。
【23歳】regret/緑黄色社会
器量がないなら 魅力もないから
手放すばかりでさ 嫌になるよ
この頃は暮らしや生き方に対する葛藤が多くて、そんなことを問いかける曲ばかりを聴いてた気がする。この年の暮れに、結婚を決意した。
【24歳】君はグランデ/Awesome City Club
幸せを無駄遣いしよう
僕のライブハウスブームのピークがACC。九州のライブにはとにかく足を運んで追いかけました。この歌詞、聴き覚えないですか?笑
【25歳】have a nice day/あさぎーにょ
Too late to die 天才だって
Too fast to live 凡人だった
家族に会えない、家からも出られない、そんな日々を支えてくれた曲。作詞作曲に携わっているのがマツザカタクミさんは、ACCの元メンバー。というか創った人。
この曲との出会いはこの動画なのだけれども、制作に関わっていたのがCHOCOLATE Inc.だし、後にここにマツザカさんも加わるし、更には僕ともりきょんが関わるようになった「ながさき若者会議」でもCHOCOLATE Inc.の話題も出るしで、とにかく繋がりを感じた曲。
【26歳】僕らはこの街と生きていく/Awesome City Club
足りない僕ら この街と生き抜く
行き交うドラマ 紡ぐ毎日
この胸に書き留めていたい
滲みやすい この時代に
転職を機に長崎へ帰ってきた僕の気持ちを代弁してくれた曲。この街が好きだから、いろんな人と紡ぎ合いながら楽しく暮らせたらいいな。
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昨年サブスク(Apple Music)を契約した僕だけど、これに至った理由はライブラリの曲が10,000曲を越えたことが一番大きかった。
僕は、自分が思う以上に音楽が好きなのかもしれない。アクセルを緩めるつもりが、書き始めると止まらなくなって3,800字を越えてしまった。
これが、何よりの証拠になりそうです。
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※追記
記事の公開後にB’zのサブスク解禁が発表されたので、プレイリストをつくりました。良かったら聴いてみてください。
▼AppleMusic
▼Spotify
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