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インドインターン記 9.5

今日から英語学校が始まる

朝から一人でオートに乗って登校するという使命がある
ドキドキしながらUberアプリで手配したオートを待つ

いくら待っても来ない、、、

通勤時間と駄々かぶりしてるせいかまったく捕まらない

場所を変えて再度挑戦してみる

少し待つとなんとか見つかった

学校に30分前に到着するように家を出たのにギリギリになってしまいそうだ
とヒヤヒヤしながらオートに揺られる

オートって乗り物は本当に面白い
渋滞の中でもなんとしても進もうと突進してゆく根性ある運転手
車と車の間のわずかな幅を不思議なくらい颯爽と通ってしまうオートの細さ

そんなオートのおかげで15分前に到着できた

学校に到着すると(当たり前だが)授業に参加させられた
少人数クラスで5人のクラスメイトはみなアラブ系だった
自己紹介でそれぞれの夢を語ってくれた
「医者になりたいんだ」
「パイロットになりたいんだ」
「俺はソフトウェアエンジニアだよ」

すごい。。。

漠然としか将来のことを考えていないちゃらんぽらんな私とは大違いだ

そんな意識高いクラスメイトと一緒に授業を受ける

私以外みんな母国語が同じということから頻繁にアラビア語が聞こえてくるが、その度に先生から「英語で話しなさい!」と怒られている笑

あまりにアラビア語を話しているらしく、先生がアラビア語を覚えてしまっていた
私も友達になりたいし少しは勉強してみようかな

みんな失敗を恐れずに自発的に発言するから授業が楽しい

アメリカの小学校を思い出す
懐かしい
自発性を大切にしているアメリカの学校が大好きだった

日本に戻ってきてからはそんな環境とは真逆な学校生活で苦しんだけどこれはまた別の投稿で話そう

先生もすごく陽気な先生でたくさん話しかけてくれる
語学学校の先生ってのもあって私も堪能ではない英語を恥ずかしがらずに話せる

この授業を通じて私は12月までにIELTS7.0を目指す
かなり難関な目標だけど自分ができるところまでは頑張ってみる

2時間目の授業はReadingがメインの授業だ
クラスメイトはアラブ系の兄弟とロシア人の美人さん

後から聞いた話だが、今の世界情勢のせいでロシア人を受け入れてくれる国がすごく少ないらしい
だけどインドはロシアと親密な関係にあるから行きやすいとロシア人のクラスメイトは話してくれた

まさかこの英語学校を通じて世界情勢を体感できるとは思わなかった

このロシア人
実は最初は私と目も合わせてくれなかった

やはりロシアと日本
日本人の私はあまりよく思われていないのかな、、、
と不安が募った

そんな不安を頭の片隅に置き、授業に集中する


今日はTeacher’s Dayという日らしく、お祝いの日だった
授業後は私もそのお祝いに参加させてもらった
先生がインドの伝統衣装サリーを用意してくれてサリー初体験をさせてもらう

「あなたは青が似合いそうね」と言われ
先生が用意してくれたサリー

サリーの着付けをしてもらっている時にサリーの歴史も話してもらったここで紹介したいが、長くなるので割愛する

先生たちもサリーを身に纏っていて、一気にインドを感じる
そんな美しい先生たちにアラブ人の兄弟が花束を渡していた
素敵な空間だった

たくさん写真撮影をしてから先生たちのお食事に参加させてもらうことに

教室から歩いて数分のところにある美味しいインド料理屋さんに行き、みんなでインド料理を楽しんだ

この「サラダプレート」が美味しすぎた

インドの文化、ロシアの文化、日本の文化を話す

この日本のことを話した時に、
日本と言ったら何を思い浮かべる?って話しになった

ロシア人の口から「Fukushima」という言葉が一番に出てきたのにはびっくりした
ちょうど今福島第一原発の処理水の放出が話題になっているからかな?

やはり私、日本人に対してあまりいいイメージを持っていないのかな、、、
無理して仲良くなる必要もないか、、、と諦めモードに

そんな話しをしながらご飯を食べ終え、さあ帰ろうとした時、土砂降りに

この季節、短期的に大雨が降るのがよくあるらしい

オートを手配して帰ろうかと思っていたら、ロシア人のクラスメイトが
「どこに住んでいるの?」
と聞いてきた
場所を伝えると
「私の帰り道と同じだから一緒に帰ろうよ」
とオートより乗り心地の良い車を手配してくれた

大雨ってこともあって道は大渋滞
まったく動かない車の中でロシア人とたくさんの話をした

なんでインドに来たのか
うちにジンジャーという名前に猫を飼っていること
ロシアでは医者の仕事をしていたということ

たくさん話すことができた

「日本のこと嫌いなのかな」って思ってしまっていた自分を殴りたいくらい優しい人で使い慣れていない英語で話してくれた

でも困ったことに私は車酔いをする人間なのだ

インドの整備されていない凸凹な道
車特有の匂い
さっきインド料理が胃のなかで暴れている

話したい気持ちはあるのに、車酔いで吐きそう

そのことを伝えると「大丈夫?ミントいる?」
と心配してくれた
「あと8分で着くから」
と励ましてくれた

本当に優しい方だ涙

目的地に到着したと降ろされた場所
「。。?どこだここ」

でもここまで送ってもらったし、お金も払ってもらっちゃていたから感謝を伝え車を後にする

雨の中知らない土地に降ろされた吐く寸前の私

どうしようと途方に暮れながら帰り道を調べてみる

ここから歩いて46分

オートに乗ろうと思ったけで酔いが酷すぎて全く乗る気になれない

仕方ない、歩くか。

と傘も持たずに見ず知らずの地を歩いて帰る

露店が多いインド
ゴミが多いインド
排気ガスが多いインド

どこを歩いてもなんかしらの匂いがして吐き気をさらに催してしまう
口呼吸でなんとかしのぐ

途中オートのおっちゃんが「乗るか?」と声をかけてくるが、
雨で追加料金取られし、ぼったくられるかもわからないから断った

歩いてると雨が上がってきた
雨上がり、電線に雨の雫が残っているのだろう
電気と水が反応しあってジリジリ音を立てている
恐ろしい

家に着いた頃には疲れ果ててそのまま眠りについてしまった

インドに降り立ってから一週間、初めてインドの洗礼を受けた気がする

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