ガトーショコラを焼くのにうってつけの日
こんにちは、ショコラリスト®︎サユリです。
カカオ豆が高騰している中、今一度、自分が本当に食べたい良質なチョコレートについて想いを馳せているこの頃です。
日本のマーケットに並ぶチョコレートでピュアな商品は少なく感じます。加工しすぎたり、飾り過ぎたり、トレンドに走り過ぎたり……。そういう意味では海外の輸入チョコレートの方がシンプルな原材料で伝統的な物が多いです。日本人ほど手をかけてないというか。
バレンタインシーズンに目いっぱい高級ショコラを買い込み過ぎて、ようやく夏前に食べきったところ、家には製菓用クーベルチュールのストックのみ。
もちろん、人気ショコラティエのBEAN to BARはわたしの大好物ですが……50g前後のタブレット一枚あたり2000-3000円というのは、やはりお高いです。
経済アナリストによると、すでにカカオ豆は5倍も値上がりしているとか。タブレット一枚あたり1万円超えになるのは必至のようで、ショコラリスト®︎としては、今後のサバイバルを考えなければなりません。
こういう危機に瀕してこそ、本当に食べたいチョコレートってなんだろうと、選択眼を厳しくしています。
砂糖は入り過ぎず、でも苦すぎず、(筋肉トレーニーの息子の要望で)グルテンフリーで、ボリュームもたっぷりに食べたいし。
結局、街では何も買えずに帰宅。
クーベルチュールを見つけ、やっぱりガトーショコラを自分で焼こうと決めました。
ホームメードなら精製糖ではなく、香りの良い甜菜糖を使えるところも、ボディメイクに気を遣う我が家のポリシーにぴったりです。
うちではいつでもガトーショコラやブラウニーは焼けるよう、卵とバターと甜菜糖は常備しています。クーベルチュールはその時、気になるブランドを買い置きしています。ナッツやドライフルーツやシリアルでアレンジできるし。
でも、作るのは、やや手間が……
と思っていたところ、午後の予定がぽっこりあいたので、このチャンスに焼いてしまおうっと。
天気はいいし、わたしの気分もいいし、時間もたっぷり。ちょうど流していた音楽もチルで、まさにガトーショコラを焼くのにうってつけの日。
Spotifyのお気に入りリストを聴きながら、いい気分で、ノリノリでバターをレンジで溶かし、クーベルチュールを入れ、溶き卵と甜菜糖を加えていきます。
このいい気分って、ものすごく大切なモチベーション。エネルギーが高まっている状態です。
いつもはだいたい業務用のヴァローナを使いますが、今回は取り寄せが手間だったので、身近な成城石井で買い置きしていたベルギー産FRUBELサンフェリペのビター65%の少量パックで作りました。
型に流し、オーブンに入れ、20分ほどで、あっという間に焼き上がりましたよ。
その20分をタイマー代わりにして、溜まっていた洗濯物を一気にやっつけました。
レシピは毎度ながら、ケンズカフェ東京の公開レシピ通りです。これは失敗なく作れるのでお勧めします。分量も多少は自分好みでアレンジしても失敗なし。
わたしは今日は砂糖を甜菜糖に替えました。
全く砂糖を入れずに焼き上げることもあります。
クーベルチュールがない時は、息子がどこからかもらってきたガーナチョコレートで作る時もあります。
ケンズカフェ東京の氏家シェフは、それまでガトー・オ・ショコラと呼ばれていたのを、ガトーショコラという簡略化したネーミングの名付け親でもあります。
今や日本人のほとんどが、ガトーショコラと呼んでいるのでは?
氏家シェフは9月21日をガトーショコラの日に制定したり、「特撰ガトーショコラ®︎」を商標登録したり、もはや日本のガトーショコラ界を握っておられるようです。
ケンズカフェ東京のガトーショコラは1本およそ3000円はしますが、自宅でもシンプルなレシピで作れます。氏家シェフはカカオ60-72%を推奨しておりますが、そこはお好みで。
作ることじたい実はカンタンなんですが、後片付けを手早くやってしまわないと、調理台代わりのテーブルやシンクがチョコだらけになってしまうんです。
とは言え、なんと、わたし、本日は真っ白いTシャツのまま作りました。着替えるのが面倒くさかっただけでしたが……もちろん、シミひとつ付けませんでしたよ!
ホームメードのプリンとガトーショコラに関してはプロですから 笑
美味しく作るコツは、ノリノリで楽しく作ること!
楽しいとガトーショコラは美味しくなります。
これ、本当のこと。
作る人が楽しいと、ハッピーオーラがフレーバーとなって、魔法のように美味しいガトーショコラになるんですよ。
Spotifyの息子のリストも聴いてみたりして、息子が美味しいと言って、皿に付いたチョコレートまで舐めているところを想像しながら、
ワクワクしながら、ノリノリで作ると本当に美味しい絶品ガトーショコラになるんです!
科学的に解明するとしたら、波動とか量子力学とかが影響しているのでしょう。
ホームメードのガトーショコラに関しては、ケンズカフェの氏家シェフを超えた絶品と自負しております。
もし、みなさんも、ホームメードのガトーショコラを焼く時は、大好きな人のことを想いながら、チョコを溶かしたり、卵を掻き混ぜたりしてくださいね。
こちらはまだ温かい半熟状の焼き立ての一切れです。
息子が帰ってくる前に、母は赤ワイン🍷と一緒に、こっそり、至福のひとときを味わっています。
お腹を空かして帰ってくる息子の分は、冷蔵庫で冷やしておきますね。
お読み頂きありがとうございます。
それではみなさんもカカオ豆の危機にも負けず、幸せなチョコレートタイムをお過ごしください。
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