そして今日も、カフェを語る~茶の葉~
昨日は、スイーツ階にある秘密基地みたいな茶室の話を書いた。
私がカフェ巡りを好きな理由と絡めて。
我ながら面倒くさい奴だなあ、と思う。
理由付けなんて必要ない、好きなんだから行けばいいじゃん、と。
まぁ、そうなんだけどね。
そうなんだよな。
だから、今日もカフェの話をしよう。
時々書きながら違和感を覚えるのだけれど、喫茶店や茶室なんかも「カフェ」ってまとめていいのかな?
いいんだよ。
いつも「正しい」ことに拘る必要なんてない。
私のnoteでは、世間の理屈より私の理屈が正しい。
そういう場所って、必要だと思う。
今日もカフェの話をしよう。
昨日の「くろぎ茶々」と似たポジションのお店。
松屋銀座の食品街にある、秘密の茶室。
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茶の葉
物があふれ、変化の激しい時代の中で、「自分を見つめ直す時間と空間」(間)を提供させていただいています。一商業施設としてそのお手伝いができたらという思いで、1982年にオープンしました。
日本茶、季節の草木、お菓子、クラフトは「間」をとる道具として考え、売る側の都合で手を加えるのではなく、日本の自然や風土に正直なものをご用意させていただきたいと努力しています。
そのお店は、外観、普通に百貨店に入っているお茶屋さん。
が、その実、まあ普通にお茶屋さんなのだが、奥でイートインをできるスペースがある。
囲炉裏のようなカウンターで、L字型にお客さんが座れる。
このお店もまた、4,5人くらいしか入れない、本当に限られたスペースである。
中心で店員さんが丁寧にお茶を入れてくれる。
お茶とお菓子のセットを選んだのだけれど、
「お茶の好みはありますか?苦め、爽やか、コク深...など」
と聞いてくれる。
えっ、そういう細かい調節できるの!?
凄い!プロじゃん。
いや、販売員だから確かにプロなんだけどさ。
凄い!!!プロじゃん!!!
一瞬で、お店に対する期待値と満足度がグンと上がった。
練り切りカカオと煎茶
めっちゃ凄い感じに出てきたーーー!!
余白を大事にする日本の心が見えた気がした。
ところで、これだけは気を付けよう。
急須は、飾りじゃないよ!!!!
言葉では何も語るまい...。
気が付いた時、全私が泣いた。
(「OK」の方は、合ってるよね・・・???)
「今のおすすめは、『練り切りカカオ』。他にも、色々選べますよ。」
と言っていた。
色々ってなんだ...。
他のお客さんに「例えば...」といくつか挙げていたけれど、本当に「色々」だったよ。
店員さんに聞くか、店頭に販売している和菓子をチェックしてから入ろう。
私の選択は、当然「練り切りカカオ」。
だって、カカオだもの!!!
美しい。
つい、真ん中で割りたい衝動が・・・。
ホロリと崩れる滑らかな餡。
落とさないように食べるため、少しドキドキする。
一口ずつ、丁寧に口に運ぶ。
上品な優しい餡の甘さ。
ふわりと広がるカカオの香り。
均一な甘さにどこか安心感を覚え、一口食べては、一口お茶を飲み、フゥと一息つく。
時計なんて、見ない。
多分それほど長い時間ではなかったと思うけれど、とてもゆったりとしたひとときだ。
慌ただしい時間をいったん止めて、時の狭間を散歩しているみたい。
落ち着く...。
**
あぁ、また。
また私の記憶に、心に、素敵なカフェ体験が刻まれた。
私の人生が豊かになった。
このお店に行く前の自分よりも、楽しんだ後の自分を。
ほんの少し、好きになれた。
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