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喫茶店は昔も今も。〜茶亭 羽當〜

コロナだから外出を控えよう!と言われつつも普通にカフェ巡りを続けてしまった私だが、行動が全く変わらなかったわけは当然なくて。

例えば「よく行く場所」は結構変わったと思う。
特に渋谷と池袋には行く頻度がガクッと下がった。

特に渋谷なんか、トレンドスイーツの集約点だもの。せめて月2回は通いたい場所だよね。流行の移り変わりは早くて、ちょっと目を離すとすぐに置いていかれてしまう。

それでも、ちょっと怖かった。人が。
渋谷駅でスクランブル交差点を抜けて西武やマルイのある方へ行こうとした時に、ザワッとした感覚を忘れられない。人がウイルスにしか見えなかった。逃げた。

私の中で、清潔感があって広々としていて感染症対策もちゃんとしていそうなイメージのある比較的新しい施設「スクランブルスクエア」と「ヒカリエ」だけは良いかなという感じで、それ以降も時々訪れていたのだけれど。いかにも若者の多そうなあっち側は無理だった。恐怖の印象が強く根付いてしまって。

用事があって、その前にどこか行けないかなと調べていて。あぁ、そういえば忘れていたよ。
渋谷にもこんな静かな素敵喫茶店があった。

茶亭 羽當

初めてではない。め~~~~っちゃ久しぶり。
1人暮らしを始めてカフェ巡りが好きになって、間もなくの頃だろうか。こういう歴史ある喫茶な雰囲気にはまだまだ慣れていなくて、カウンターの奥に並ぶ可愛過ぎるカップたちを見るだけでドキドキしたし、珈琲1杯の値段が高過ぎてドキマギした。

あぁ、もうずっと前のことなのに。でもちゃんと私の中に残ってるなあ。
今はココが主目的なわけじゃなくて、その後の予定迄の時間潰しに選べるようになったよ。大人になったのか、いやでもあまり変わっていないのか。

良い。
まず席がカウンターで良かったなと思う。
次々と常連さんがやってきて、店員さんと深すぎず浅すぎない心地良い会話をかわしている。その傍ら、手際よくスイーツを作っているし、珈琲を入れている。えっ、遠くのテーブル席のお客さんはコレ見られないのに私見てもいいの?超ラッキーじゃん。

これだから、喫茶店という世界が好きだ。

で、美味しい。

かぼちゃプリン

凄く、自然だ。

南瓜系って、まるで着色したかのようにグッと南瓜感が強いのも多い気がする。それはそれで楽しめて良いのだけどさ、でもそれが全てで濃い程美味しいと思ってしまうのはなんだか…勿体ないなあと思ってしまう。

「濃いっ!!」と身体がびっくりしない、スッと流れるように入ってくる綺麗な味わい。それは決して味が薄いとかではなくて、ちゃんと「本物」を携えているような。そして珈琲の専門店の場合はやっぱりスイーツが「俺が主役!」と出しゃばっていくのではなく珈琲の良さを引き立てるような。

そういう味わいを、ちゃんと押さえておきたいなと思う。

それはそれとして、フッと消えるのに雑味のない甘さがしっかり広がるクリームの美味しさは異常だなと思う。

ウマ…。


カフェオレ…めっちゃ美味しいとは思うのだけれど…あ~~~しまった、こういうお店の醍醐味はやっぱり、素敵カップだよね~。
追加注文しようかとも少し本気で悩んだのだけれど、時間の都合などもあったので泣く泣くさようなら。

渋谷…静かにくつろいで過ごせる空間もあるじゃん。
近いうちに、また。

いつでも自分の時間を引き戻してくれる喫茶店は、やっぱりとても良い。

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