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ごぼうってスイーツだっけ…?(エンメ「葡萄とごぼうのスフレチーズパフェ」)

スイーツ好きの皆さん、常連の、マイフェイバリットなお店はありますか?

「お気に入りのお店」と言っても、人によってその捉え方は結構違うと思います。およそ次のような感じでしょうか?

①とにかく色んなお店に行きたい!2回行くお店はかなりお気に入りの意!
②年に1,2度、記念日とかに行く好きなお店があるよ
③ここの季節限定は逃せない!限定メニューが変わると必ず行くぜ!
④しょっちゅう行くから店員さんとも仲良し♪
⑤外食する時は、必ずココ!

大学生の頃、カフェ巡りを趣味とし始めたあの頃は、典型的に①でした。
時間もあったので、毎日ひたすら色々なカフェを行きまくっていた記憶があります。

社会人になって、限られた休日の中で超大人気のお店を厳選していくようになってからは、③に寄ってきたような気がします。

美味しかったあのお店が、SNSで「次の季節限定はコレですよ♪」とキラキラの写真をアップし、スイーツ好きのあの人もその人も「流石!今回の限定も美味しすぎた!!」とコメント。

はあぁぁぁ!逃せない!
そうして「もう一度、もう一度...」とズルズル通っていくと、お店の試行錯誤というか進化なんかも感じられて、どんどんはまっていくのです。

もちろん色んなお店を体験するのも楽しいですが、一度行っただけでそのお店の全てを理解したつもりになって「お気に入り」なんて言って人に勧めるのはちょっと違うかな、と思うようになりました。

さて、話がどこに向かうのか分からなくなってきましたが、タイトル通り、表参道に店を構えるエンメさんのお話です。

今、私が常連になりたいお店No.1のお店です。

エンメの記事は2度noteでも書きました。

初めて行った時に感激して、その時も「常連になりたい!」なんて思ったけど、やっぱり一歩踏み出せなくて――。

催事「フランス展」で食べて、「やっぱりココの凄ぇ!お店行こ!」と感動して――。

行きました!

*****
エンメ
「葡萄とごぼうのスフレチーズパフェ」

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ごぼう・・・!?
まあ、ゴボウ×チョコなスイーツは何度か経験したことあるので(かつてミスドとかでもありましたね)全くの異端ではないのかもしれないですけれど。

いや、でもやっぱり驚きます。
少なくとも、スイーツ系のパフェでゴボウは初めて。
なんかシレっと書いてありますけど、ゴボウですよ。
ゴボウって野菜じゃなかったっけ??
パフェってスイーツじゃなかったっけ???
でも、催事で食べたパフェもキノコ使ってたよね???

頭の中が?と好奇心がいっぱいで、気が付いたら注文していました。
他にも素敵なメニューが並んでいましたが、ゴボウは...気になるよね!

**

提供された瞬間、「おぉ...」と声が出てしまう美しさです。
完璧なパフェの立ち方じゃないですか。

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「シャインマスカット」「クイーンニーナ」2種の葡萄は、薄くスライスされています。
薄く...
薄ッ!!!
これ、おうちパフェじゃ不可能ですわ、プロ技!

「巨峰」は宝石のように、アイスの周りに。
これがまたプルンと瑞々しくて、美味しい。

そしてそのアイスというのが…ゴボウ!
しっかりゴボウの香りです。
葡萄と合うの?合うんです!
Why!?何故??分からないけど、素晴らしい香り高さです。

さあ、葡萄とゴボウの世界は、グラスの上のお話。
そこから進むと、チーズの世界が広がります。

その入り口は、スフレチーズ。
フワッと...なんてレベルでなく、ずっしり!
これには驚きでした。
パフェをこんなしっかり濃厚なケーキで蓋をしていいの!?
という疑問を抱きながらも、とてもしっとり滑らかなので、スイスイとスプーンが進んでしまうのです。

この構成、かなりチャレンジャーだと思うんですが、だからこそ、こんなに引き込まれるのかもしれません。

この辺りから、感動を超えて夢中で食べ進めてしまったので、ちょっと構成は曖昧なんですが、スフレチーズの扉を超えると、トロンとした舌触りに変わるのです。
チーズのソース?そんな印象でしたが、ミルクアイスが適度に溶けて、チーズと混ざり合ったからかも。

ピスコという葡萄の蒸留酒も使われていて、チーズ界の中でほわんと香る葡萄の存在がまた幸せ。

続く白ワインジュレやフロマージュブランと、全体的にスルスルと進んでしまう構成の中で、軽やかな食感のクランブルが最高に響きます。

最初の強烈なインパクトから、どんどん引き込まれていく素敵なパフェでした。

以前の記事でもチラッと書きましたが、帰る際はシェフが外まで出てきて、「次はこんなの出るのでまた是非」と声をかけてくれるんです。

こういうとこ、素敵なお店ですね~。

「楽しみにしてます!」って答えちゃったので、はい、楽しみにして、また行きたいです。

ごちそうさまでした!


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