忘年会の後、あれこれ考えた
気がつくと年末…忘年会シーズンですね!!!
「あ」と一言でも発したものなら今年が終わっていそうなので、言葉を発する前に珈琲でも飲みながら一息、物思いにでもふけこみましょう。
「この時期はほんと忘年会が多くてさあ、週4で飲みなんよ」みたいな話を聞くと、流石にその頻度うれしくないけど、それにしても人との繋がりの差を見せつけられている気がして恥ずかしくなる。
とはいえ私も何度かは参加する会もあるわけで。
「親」という職についてから最低限以外の社会との交流を絶っている母とか、社会交流を仕事の一部として憎んでいる公務員の兄とか、仕事は社内で完結する大人しい子の代表みたいな友人とか。
彼らよりはよっぽど社会の馬鹿騒ぎに溶け込んでいる。なんたって生粋の酒飲みだもの。
それでも私の立場から考えると「お前の方が忘年会呼ばれてないから、つまり友達少なくてカワイソーwww」なんて見下すはずもなく…。
まあ、そんなもんだよな。
今でもコミュ障という自覚はある。
でもそれはもう、人と接すると頭が真っ白になってボソボソ小さな声で返事のような何かを呟くような類のものではない。なくなった。昔はそうだったかもしれないけれど、今は、そこは変わったなあとしっかりと思えてる。
ただ…なんか、なんだかなあ。
3人いれば3人目。5人いるなら5人目。自分はそうだと、頭から考えてしまっている。根っからの陽キャな方々って多分、「今日の繋がりは永遠」を信じて疑わないのではなかろうか。私は、「人の縁は切れるもの」と思い込んでいる。その差って案外、覆せないほど深い。
楽しいのは本当。
けれど、ちょこっとだけ大袈裟に笑って見せているのも真実だ。
ジョッキを片手に、少し品位を下げてギャハハと爆笑して見せながら…時折ふと、めちゃくちゃ冷めた自分が「いやお前誰だよ」と俯瞰して軽蔑の矢で殺してくるのが地味にしんどい。
本当は私抜きで完成するパズル。そこに紛れ込んでいる私というピースは、まるで形の違う余計な異物だ。
それでも、それでもさあ。
そこが自分の正しい居場所じゃないとしても、「不必要」と判決を下されることは酷く怖い。
だから、「誰も気が付きませんように」と祈りながら、笑って、笑って、、、
浮いていないだろうか。誰かの地雷を踏まなかったろうか。完全な不正解でなかったとしても、私の印象は誰かにとってマイナスになってしまったかな。
帰り道、「やっぱり上手く出来てないよなあ」と色々な反省を繰り返しながら、自滅的な落ち込みに苛まれる。
「自分の居場所は自分でつくるものだ」なんてよく高尚な方々は仰るけれど、それができるのは、自分のピースの形だけでなく他人のピースも自分を受け入れてくれるように変えられる人達だよ。
私は苦手。
いつも自分が居られる場所があったなら、きっとそこに居られなくなることが怖くなるんだろう。
そういうのは、いいよ。
時々なんとなく紛れ込ませてもらえるのなら、私はそれで十分だ。
誰かに特別気を使わないで、自分らしく生きられる。
そういうカフェ巡りの日常が、やっぱり好きなんよ。
ベルアメール
サパン ド ノエル ピスターシュ
さて。
皆々様はクリスマスシーズンをしっかり楽しんでいるだろうか。
こういう「らしい」メニューがあると、ほんと上がる。サンタさん、雪だるま、リース、そしてクリスマスツリー…めっちゃクリスマスツリーである。ネットでこのメニューを見つけた時には「これはマスト」と思って次の休日には自由が丘に向かった。
どこから見てもクリスマスツリー過ぎて…
ピスタチオ味のモンブランにちょっとデコレーションして…というレベルではなく、いや、この葉っぱが広がってる感じとか、しかも緑だけでなくて、ちょいちょい茶色も混ぜてんよ…クオリティー神じゃん?
超凄い。
粉雪、大きく煌めく雪の結晶。
流れるような白とか、つぶらに咲き広がる赤い宝石のとか。あれもこれも、全部が素敵すぎる。
綺麗な外見だけだと、肝心な中身の構成忘れちゃうなと思って。頑張って断面も残した。
うん、綺麗。
緑、赤、茶色…クリスマスカラーとして完璧だ。
というのは見た目だけではなく、味わいも最高にクリスマス。表現力、こだわりの高さに、考えれば考えるほど背筋がシャンとする。ワクワクする。楽しい。
まろやかなコクのピスタチオのムースと酸味鮮やかなグリオットチェリー、濃厚なほろ苦ビター感のガトーショコラ。多彩な味わいが、「クリスマス」という世界観に集約する。
誰かと一緒に行って、「可愛い〜!!」とワントーン高く黄色い声を上げながら…そういう楽しみ方は、勿論素敵だ。
でも、自分の頭の中を自由奔放に駆け回る妄想の妖精に目を凝らしてみる時間も大切じゃん?私はそういうのを、守りたい。
そんなことにぼんやり思い馳せる、年末。
仕事は、もうちょっとある。
もう少し、だいぶ修羅場。
これを書いているのは、とらやでお汁粉を飲みながら。クリスマスイヴ。
隣の席のおばちゃん達に、「あらかっこいいわねえ」なんて声をかけられた。ちょっと嬉しい。
なんか、なんとなく、良い日になった。
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