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捕まえた生き物を持ってこられるのは理科教員あるある?

こんばんはこんにちは。
元公立高校理科教諭のちょぼ先生です。

本日は、理科教員あるあるを記事にしたいと思います。
特に高校の生物の先生なら一度は経験あるんではないかと思います。

先生、こんな生き物捕まえてきたよ!

 高校の理科は、物理・化学・生物・地学と科目が分かれて、内容も高度になるので、高校理科の先生は、自分の専門分野をメインで教えるのが普通なんですね(理科教員が少ないとかカリキュラムの問題で例外はあり)。
 私は、魚類行動学が専門でしたから、生物を主に教えていました。
なので、生徒にとって、私は「生物の先生」という認識になります。
生徒にとって、「生物の先生」のイメージは、生き物が大好き、生き物のことならなんでもお任せという訳です。

そうすると、生徒が生き物を捕まえてきて持ってくるんですよね。
「先生、学校の近くでカブトムシ捕まえてきたよ!いる?」
(心の叫び:いや、いらんて)

「先生、珍しい色のこの虫なに?先生、飼う?」
(心の叫び:いや、知らんて。魚やったらわかるけど。Googleで調べろよ。ほんで飼わんわ。)

 まぁ生徒たちには悪気はないので、仕方ないですが、生き物を飼育する受け入れ態勢がないので、お断りするしかありません。
生物実験室は、動物愛護センターではないですからね。
 生徒がどんな生き物を持ってきてもいいように、万全を期している生物教員っているんですかね?そこはめっちゃ気になるところです笑。

 生徒に限らず、教員も私のことを「生物の先生」というレッテルを貼っているので、他の教員も捕まえた生き物を持ってくるんですよね。
実際にあったのは、小さいヘビ(アオダイショウ)を捕まえてきて、ビニール袋に入れて持ってきたときは驚きましたね笑。

「近くにいたからさぁ。捕まえてきたよ。」
(心の叫び:近くにいたからさぁ、ちゃうわ。差し入れ持ってきたよ、みたいなノリで持ってくんなや。)

 結局、ヘビ入りのビニール袋を置いて行かれた訳なんですけど、ビニール袋に穴が開いてて、脱走しましたからね。血眼になって探しましたが、見つからず、その後の発見情報もなかったので、もうおそらく無機物になっていることでしょう。

死んじゃう!先生なんとかして!

 生き物を持ってこられるのも多いですが、次に多いのが、瀕死の生き物を何とかしてほしいというレスキュー要請と生き物の死体を見つけたから埋葬してほしいという要望ですね。

生徒 「先生、花壇に瀕死のスズメがいるんですけど、助けてあげてください。」
ちょぼ「もうそれは仕方ないよ。それが自然の摂理やから。」
生徒 「えっ?!見捨てるんですか?冷たいですね。」
・・・・なにこの悪者扱い。もう悪魔を見るような目で見てきますからね。
ホイミとか使えたらいいけど、魔法使いでもなくただの教員ですからね。
もうどうすることも出来ないわけです。

生徒 「先生、鳥が死んでいるんですけど。どうしたらいいですか?」
ちょぼ「土に埋めてあげたらえぇんちゃう?」
(心の叫び:生態系の肥やしにして、物質循環しないとね。)
生徒 「鳥の死体を触りたくないので、運んでくれますか?」
ちょぼ「・・・・・。お、おう。」
生物教員は葬儀屋も担っているわけです笑。

先生!虫を退治して!!

 最後に、これまたよくあるのが、害虫が学校内に侵入してきた時に、駆除を要請されることですね。
夏場なんか教室内の窓を開けているので、虫が頻繁に入ってくるんですよね。
蜂類は、ホントよく侵入してきます。
そんな時に、真っ先に駆り出されるのが、生物の教員な訳です。
別にほっといたらえぇのに、とにかくパニックになりますからね。
ハチは光のある方に向かっていく習性があるので(走光性という)、教室内の電気を消して、窓を開ければ自然と出ていくので簡単に外に追いやることができますから、わざわざ殺虫剤や叩き殺さなくてもいいんですよね。
 私は、無駄な殺生はしたくないので、そんなんほっといたらえぇやんとか言うと、「それでも生物の先生ですか!」とか暴言に近いことを言われたこともありますからね。

というわけで、高校の理科の先生(主に生物の先生)あるある、生き物編をまとめてみました。
私は、動物愛護センター長でもなければ、獣医師でもないし、魔法使いでも葬儀屋、害虫ハンターでもありません。
どこにでもいる普通の教員です(今は元教員ですが)。
生き物についてはちょっと詳しいですが、何でもかんでも無理やでという話ですわ。

同業者の方で、それわかるわーっと共感してくださる方がいれば、私としては嬉しい限りです。
こんなこともあったよとかレスポンス頂けたら、さらに嬉しいです。
お待ちしております。

それではまた。

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