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家事代行はどろぼうですか?

「〇〇の妹なら安心だね。下手な話、何か盗まれたとしても身元が割れてるし。」



10月の終わり
久々にゆるりと過ごす東京の夜
折角だから、と目黒に住む姉の家へ泊まりに行った時のこと。


「駅前で大学の友達と飲んで待ってるから、陽子が良ければ一緒に飲もう」


そんな感じで例のごとく
姉と、姉の2人の友人と私、初めましての酒を交わした後、2件目のバーにて。深夜1時30分。


打ち解けてきた4人の話題は、フリーランスとして国内を駆け回っている私の家事代行の仕事の話に。


私はここ2年半ほど、水回りやリビングの整頓などを中心とした、一般家庭向けの家事代行サービスを全国で展開している。

そして、冒頭の発言に戻る。


「〇〇の紹介なら安心だね。下手な話、何か盗まれたとしても身元が割れてるし。」


実は、こうした発言は、言われ慣れている。



家事代行を頼むとなると

知ってる人だから、安心して呼ぶことができる
と言う人もいれば、


自宅に知人を呼ぶのは恥ずかしいから、知らない人に来て欲しい

と言う人もいる。


正直どちらでも良いと思う。
その人にとって心地よい距離感の人間に頼めばいいと思う。



ただ、

「〇〇の紹介なら安心だね。下手な話、何か盗まれたとしても身元が割れているし。」


こうした「家事代行 ≒ 盗難被害の危険性」

を揶揄されるようなその言葉の使い方には、いつもささくれのようなものを感じる。もちろん、相手に悪気がない事は分かっていても。

それで言うと、
家事代行サービスの事業者は、全員が泥棒予備軍という事なのだろうか。




実際問題、トラブルはある。


自宅に他人を入れると言うことは、ただ事ではないだろう。

だからこそ、私を含む多くの家事代行サービス事業者は
大切なお客様との信頼を築くために、毎日誠心誠意、サービスを提供している。


そうした我々からしてみれば

「家事代行」を、ひと括りにそうして
「泥棒予備軍」として見られることは、正直面白くはない。



しかし一方で

『家事代行 トラブル』

と検索すると、
盗難やスタッフとのトラブルが多数発生していることも事実である。


芸能人のトラブルなんて分かりやすく、メディアの格好の的だが

こうした目につきやすい一つのトラブルによって

日々の小さな信頼を積み重ねている、他の家事代行の想いと努力は、一瞬にして崩れていく。

自分たちの知らないところで。




被害に遭う確率と、遭わない確率


恐らく、これを読まれている大半の方は
言うまでもなく分かってくださるかと思うが

家事代行を家に入れた = 盗難被害に遭った

ではなく

人を家に入れた = 盗難被害に遭った

ではないだろうか。


罪を犯した家事代行事業者を庇う気はないが、
本当にそれらの事件は
「家事代行だったから」発生した事件だったのだろうか。


家主と家事代行の関係性
当事者の性格
互いの経済状況
自宅内の配置
個人情報の管理とそれらへ対する意識
当日のシチュエーション
心理状況

そうした、ひとつひとつの細かな要因が
積み重なった一つの結果だったのではないだろうか。


それを「家事代行」という
ひとつの仕事が要因であるとしてしまうのは
あまりにも乱暴なのではないだろうか。


そしてそう感じてしまうのは、
やはり私が家事代行だからなのだろうか。



きっと今後も、こうしたトラブルは無くならない


「そう思われることが不快なら、家事代行を辞めればいい」

「盗難に遭うリスクを避けたいなら、自宅に人を入れなければ良い」


きっと、そう思う人もいるだろう。
実際、ここで私が何を言ったところで、根本的な問題は解決しないだろう。

「〇〇の妹なら安心だね。下手な話、何か盗まれたとしても身元が割れてるし。」

日々のこうした
胸をチクッと刺されるような言葉のささくれは
きっと今後もなくならないだろう。


ただそれでも、私は伝えたい。

家事代行は、決して悪い仕事なんかじゃない。

し、

今の日本において、家事代行は誇るべき仕事だ。


他の誰が何と言おうと
何と言われようと


家事代行という仕事に引け目を感じる必要は全くない

サービスを導入してみたいと思う人がもしいたのなら
不安な噂を鵜呑みにせず
勇気を持って、一度でいいから体験してみて欲しい。


もちろん私も、家事代行の仕事は
失敗してばっかりだったし

とてもいい家事代行だとは言えないかもしれない。


でもそれでも、私と私の大好きなお客様方のように


信頼し合い、協力できているケースもたくさんあるのだ。


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「〇〇の妹なら安心だね。下手な話、何か盗まれたとしても身元が割れてるし。」


個人事業主として2年半、
恥ずかしながらそれまでの自分は

歳だけ重ねていただけで、中身は甘々の子供のままだった。


そんな私を一人の人として成長させてくれたのは他でもなく
私の周りにいて、様々な気づきを与えてくださった
家事代行のお客様の存在があったからこそだ。


家事代行という仕事を通じて
社会的にはネガティブな事件も起きているが一方で


今の時代、皆が必死に取り戻そうとしている

人と人とが協力していける社会環境を

率先してつくっているのが家事代行という仕事だ。


不安なニュースや噂もあるかもしれないが、
どうか、そんな一面だけではないことを

あなたに伝えられたなら、私はそれだけでいい。


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