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なにげないぼくら

ぼくたちが散歩する道はいつも決まっていた。ついでに言えば、時間も決まっていた。土曜日の午後2時。近所の公園を点5周歩く。ちょうど5キロだ。愛しい気持ちになっているときは手をつなぎ、喧嘩をしているときは少し離れて歩く。お互いがどんな気持ちだろうと、毎週欠かさず歩いていた。
素敵な時間だったのだ。今、1人で同じ道を歩いて、きみのことを感じている。隣を見たら、何気のない顔をしてきみが歩いているような気がする時もある。残念ながら、気のせいだ。今のところは。

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