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マンガと高校生向け小説で学ぶ仲良くできる議論の方法

議論はケンカではないのに、勝ち負けを決めたがることが多いです。
意見を言い合うことの大切さを覚えたいですし、いい終わったあともいい関係でいたいですね。

あるマンガを読んで「その通りだ!」と思いました。

ケンカではなく、議論をできるように

マンガ「ミステリと言う勿れ」(小学館)は累計600万部も売れていて、「このマンガがすごい!」(宝島社」に3年連続ランクインしている話題作です。現在8巻まで出ています。

マンガは、不可思議な事件に常に巻き込まれる主人公のストーリーです。

私が「そうだ!」と思った場面は、連載中の「フラワーズ」の3月号(最新号)にありました。

以下、すべて主人公の整(ととのう)くんの言葉です。

「イヤなことはイヤだと(中略)ちゃんと伝えないといけないと思います。
それと同時に、気持ちとは関係のない意見のやり取りを、できるようになってほしいんです。
この国はその訓練をあまりしません。
だから意見を戦わせているだけなのに、つい人格攻撃になったり、人格否定になったりします。
ケンカじゃなく、議論をしてほしい。
意見だけを激しく言い合っても、終わったらケロッと仲良くできる、それが理想です」(「ミステリと言う勿れ」月刊フラワーズ3月号より)

いわれた姉妹は「意味わかんない」と言いながら、練習を始めます。
リンゴのいいところと、それに対する反論です。ゆきちゃんとみつちゃんとします(名前もややこしいので、かんたんにします)。

ゆき「赤くてきれい」
みつ「イチゴも赤いじゃん」
ゆき「つるっとしていてピカピカ」
みつ「トマトもねー」
ゆき「しゃぶしゃぶじゃなくて、しゃきっとしているじゃん」
みつ「それ、いいとこなの?」

そこでゆきちゃんは「なんかムカつくんだけど」と言い出します。
整くんは「でも彼女はリンゴの話をしているだけなんです。あなたを攻撃しているんじゃないんです」といいます。

ハッとして、続けるゆきちゃん。

このエピソードは本筋とは関係がありません。
そういうハッとした気付きや視点が詰まっている漫画なのです。

2人は議論を続けていきます。

私もこの方法を早くに練習したかったなと思います。
高校時代は議論がケンカになりがちで、そのあと気まずかったことを思い出します。それなのに「勝ちたかった」ことも。
イヤなやつでした。

相手を認めることから

日本では、議論に勝ち負けが付きまといがちです。
そして「勝っても相手に逃げ道を用意しておかないと、あとで恨まれるよ」なんて教えを受けます。

そうではないのだと。
議論は相手を攻撃することではないし、相手に勝つことではない。
お互いを知るためや、プロジェクトや仕事を進めるため、話を深めるため、など多くの目的があるのです。

意見が違っても、相手を否定してはいけません。
大事なのは違う意見を尊重して、認めることです。

勝ち負けが付きまとうから、意見をいいにくくなることも多いです。
攻撃されたくないから、言わない。
だから議論がし尽されないし、深まらない。
とってももったいないことです。

高校生のディベート

とたえば日本ではディベートも根付いていません。
教育に広く取り入れられているといいますが、果たしてどれくらい広がっているのでしょうか。
教育現場のことはわかりませんが、私の周囲では公開ディベートなどがあることは聞いていません。
取り入れることが難しい面もあるのかもしれません。

次にあげる本を読んだ時に、「これは・・・」と絶句しました。
高校生向けの本です。

作者はアメリカ在住の日本人作家です。
アメリカの高校生8人が、広島と長崎に落とされた原爆について公開ディベートをするという設定です。

主人公は日系アメリカ人の女の子です。ほかに学術優秀なアメリカ人やユダヤ系、アフリカ系、中国系など様々な立場の子が丁々発止とやり合います。
日本人として読むと、大人の私でも心折れそうになる議論です。

このディベートは複数回(何回だったか忘れましたが)やり、そのたびに投票をして勝ち負けを決めていました。
でもそれは勝負というよりも、どちらの意見に賛成か、共感したかということです。

これを本当に高校生が議論できるのかという、迫真の内容。
意見をいうことだけではなく、調べ、組み立て、チームワークも作っていきます。

読後はとてもさわやかでした。

日本の高校ではここまではなかなかできないでしょう。人種間の問題や歴史観の違いが突き付けられてもいるからです。

でも意見をいい、反論されても冷静に話せること。
相手の意見を聞いて、考えること。
自分の意見は変わってもいいこと。

そういう話し合いができるようになりたいですね。
もちろん、私もです。

息子にもそうなってほしいですね。
家族で時々話しますが、どうでしょう。
親子だと、どうしても一方的になりがちですよね。

学校や同世代と、話し合いや議論をしてほしいです。

「ケンカではない議論を」✨まとめ

🌱意見を伝えることは大事
🌱議論はケンカではないし、勝ち負けはない
🌱相手を認め、相手の意見を尊重する
🌱冷静に話す
🌱自分の意見は変わってもいい

実りある話し合いができるようになりましょう✨✨
私自身、あなた自身の実りになりますように🧡

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