雨の日の遠足が楽しかったこと

「雨降っちゃったねえ」と話しかけると、5歳の息子は
「いいの。公園は何度も行ったことがあるけど、地下鉄博物館は初めてだから！」と明るい返事でほっとした。

1年に一度の親子遠足。
いつもは大きな公園などに行くことが多く、思い切り遊ぶ。

でも雨だから、地下鉄博物館。
大きめのレインコートに、青い長靴。

地下鉄博物館（ちかはく）

着いたら、おやつをゲットするためのラリーゲームにチャレンジ！
おやつは買わないで、配ってくれるのだ（うちでは買わないような、市販のお菓子だったけれど、この時は目をつむります）。

隠れている先生を見つけてシールをもらい、配られたシールに貼っていくのだ。電車の中や、展示室などで先生を見つけて、みんな無事に4つのシールを集め、おやつをもらって大喜び。

この日は、初めてお弁当にから揚げを作った日だった。
「お弁当、から揚げがいい」と息子からリクエストがあったのだ。

朝、がんばってあげていたら、
「ねえねえ、少し、からあげ、たべていい？」
そういえば、私も小さいとき遠足の日につまみ食いをするのが楽しみだったなあ、と思い出した。
「いいよ。1個ね」

でもお弁当は半分くらい食べたら、
「おやつ～！」
普段食べられないおやつに気持ちがいってしまったようだった💦

そのあとは「定期券」を作ってもらって、自動改札機に入れる。
何度も何度も並んで入れていた。
ほかの子も、ほかの園の子も集まってきて、列はどんどん長くなっていったが、並ぶのも楽しいみたい。おしゃべりしながら待っていた。

運転台で運転。
係の人が「ここでブレーキを半分引いて、・・・そう、ノッチを戻して・・・」と教えてくれるのだ。

パノラマの運転もして、スペーシアでは一度も止まらず
「あれ？　駅に止まらないの？」と聞いたら
「急行だからいいの」

ここで息子の一つ後ろに並んでいたケンちゃんがやりたがって暴れていた。
とっても優しい子だけど、きかん気。お母さんが、
「ごめんなさい、言い出したら聞かなくて」

でも息子も「お先にどうぞ」といえるほど「大人」でもない。
考えて、抱っこして
「見てごらんよ。自分だったら次にどう運転する？」というと
目をキラキラさせて見ていた。

自分の番になったら、ちゃんと駅に止めて上手に運転していた。

自然解散後も遊んで遊んで、ようやく帰宅。

家でも「もっとおやつ食べた～い！」
（配られたおやつはあっという間に食べきっていた）

「じゃあ、家でもう一度遠足しよう！」と
レジャーシートをしいて、お弁当を追加して作ったら完食！
よく食べたね～。

楽しい雨の日遠足だった。
雨は1度きりだったからよくおぼえている。
もう10年以上前のこと。

雨の屋内遠足も、家でレジャーシートをしいてのお弁当も、おもしろかった。ちょっとしたことで気分が変わるね。

私の心配をよそに、いつもより楽しそうに見えた。

気分を変えるっていいな。

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