本当につらいことは、人にはいえない。だからこそ✨【企画】「人生を語る」
仲がよくても、毎日会っていても、打ち明けられないことがある。
自分の中でまだ血を流していたら、いえないのだ。
そんな「いえないこと」を一人一人が抱えている。
もしもいえるようになったら、誰かに語ろう。それを聞こう。
小さいときは、両親の仲が悪いことを誰にもいえなかった。
友だちの家の家族はみんな仲よしに見えたから。
そんなことはない、と知ったのはずいぶん後だ。
みんなそれぞれの悩みがある
幸せに見える家庭にも色々あるのだと、高校生のころにようやく少し気がついた。そんな当たり前のことに。
個性的で華やかな友人に「うちなんて父親が好き勝手なことをしているから、お金がないんだよ!」
「バイトしないとお小遣いもない」とぼやかれたとき。
スタイルがいいからシンプルなTシャツとジーンズがかっこよかったけれど、洋服を買う余裕がなかったのか。
知らなかった。高校1年から仲がよかったのに、知ったのは2年の半ばだ。
芯が強いがおっとりした友人。
お父さんが有名人で、兄弟もみんな個性的。
「だけど、私は家の中で一番平凡だから、つらい。
家庭でのサバイバルが大変」と聞いておどろいた。
そういうこともあるのか。
大学に入学すると周囲の悩みは、もっと多様になった。
社会に出ると周囲の悩みは、より複雑になった。
私の悩みは色々あったし、次々にまたできた。
打ち明けられて、励まされた
思い出すのは、このこと。
妊娠して切迫早産になり、産休前に会社を休んだ。
子どもが無事に生まれるかどうかわからない。つらくて、いつも目に涙がたまっていた。
寝ていたら、友人や同僚や仕事仲間から次々にメールが届いた。
たくさんの励まし。エール。
と、ともに告白も来た。
「いえなかったけれど」とほとんどのメールにあった。
「流産したことがある」
「不妊だった」
そのあとに必ず「体を大事にして」「きっと大丈夫」「いくらでも話を聞くから」とあった。
かなりの数だった。
みんないえなくて悩んでいたのだ。
苦しんでいたけれど、そんなそぶりを見せないでいたのか。
涙、決壊。
それまでの赤ちゃんが無事に産めなかったらどうしようという、不安の涙ではなかった。
みんなが私の苦しみを受け止めて、共感してくれた涙だった。
いいにくいことを伝えてくれてありがとう。
力づけてくれてありがとう。
私は結局、会社に戻れず、そのまま入院した。
苦労の末、出産できた。
生きているだけで奇跡だということがわかった。
メールをくれた友人や同僚に会えたのは、しばらく後になった。
でも、ずっと熱く手を握りたい気持ちだった。
ありがとう。
今も、思い出して感謝しているし、書きながら涙がにじみ出てくる。
あれから17年。
息子はなかなかイケメン(親ばか)のセブンティーンだ。
今、抱きしめたくなった。いやがられるけど。
軽い鬱になったのは数年前
数年前、軽い鬱になったときは、周囲の誰にもいわなかった。
家族は察してくれていたが、何も言わずに見守ってくれた。
つらくて病院に行く余裕もなかった。
平日はなんとか出社したが、休日は一日中寝ていた。起き上がれなかった。
体にずっしりした重しがついているようだった。
夫がごはんを作ってくれた。感謝している。
ごはんを食べたら、お風呂に入ったら、またどさっと倒れるように寝た。
休日は布団が定位置だった。
病院へ行き、相談したのは3か月後くらい。
結局その後1年近く心療内科に通った。
その間も会社にも、同僚にも誰にもいわなかった。
症状はするするっと改善していった。
動けるようになってから、ヨガを再開したのもよかったようだ。
いえるようになったのは、治ってから半年くらいたってからだ。
もっと軽かったら、いえたかもしれない。
もっと重かったら、会社を休むためにいわざるを得なかっただろう。
中途半端に過ごしてなんとかなったのは、よかったのか悪かったのか。
だから同僚に打ち明けたときは驚かれた。
「え~、いつですか!? 気づかなくてごめんなさい!」
原因は仕事と職場の人間関係だった。
打ち明けた彼女は、私が落ち込んでいたときにはいなかった。
浮上し始めたときに異動してきてくれて、すごく助けられた。
今も知っているのは数名だ。
あえていうことでもない。
でも伝えたら、みんな静かに受け止めてくれた。
打ち明けられたら聞こう、それまで待とう
本当につらいことは、渦中にいるときはいえない。
いう余裕がない。
周囲からわかることもあるけれど、わからないことの方が多い。
私も淀んでいたときにも「いつも元気だね」といわれて、答えようがなかった。喜んでいいのか、どうなのか・・・。
だから、「悩みがなさそうでいいね」なんていわない方がいい。
胸に何を抱えているかは、わからない。
そして、聞き出さないでほしい。
自分から話せない時に、グイグイ迫られたら、私はつらい。
でももしも、打ち明けられたら、話を聞こう。
じっくり聞きたい。いくらでも聞く。
「話してくれてありがとう」といいたい。
ありがとう。心から。
私も語りたい。話したいことがまだまだたくさんある。
悩みだけではない。
将来のこと、今のこと、考えていること。
でも立ち止まったときにも、話を聞いてほしい。
あなたに。
noteでこの場を与えてくれたことに感謝。
これは企画記事です。
noteで初めて企画記事に参加しました。
尊敬するビヤさんのこの記事から始まりました。
ビヤさん、いつもすごく深い記事を投稿しています。
それをみおいちさんが企画してくれました。
みおいちさんもいつも心癒される記事を書いています。
お二人と、そしてつながっている方すべてに感謝を。
参加される方は
①タイトルの前か後に【企画】「人生を語る」と入れる
②#人生を語る を入れて投稿
③締め切りは9月26日
よろしくお願いします💛
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