chizuko ninomiya/二宮 千都子

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chizuko ninomiya/二宮 千都子

アート作家, システムエンジニア, 現代アート, 勉強会感想メモ,読書メモ Instagram⇒ https://www.instagram.com/chizuko_ninomiya FB⇒https://www.facebook.com/chizuko.ninomiya.01/

マガジン

  • ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)

    『ART SINCE 1900 図鑑 1900年以後の芸術』を読んでまとめたメモ。 本稿をきっかけに内容に興味を持った奇特な方がいらしたら、是非『ART SINCE 1900 図鑑 1900年以後の芸術』 原本をお読みいただければと思う。 その結果、本稿の不出来に対して不快感を持たれることも大いに予想されるが、まぁそこはひとつ、寛大な心でご容赦を。

最近の記事

11/19~28グループ展「Remote Exhibition」に参加いたします!

11/19~28グループ展「Remote Exhibition」に参加いたします! それぞれの作家のコンセプトに焦点を当て、4Kディスプレイによる作品展示、現地でのオンライン在廊、オンラインレセプションなどWEB連携を駆使した先進的な展示となっています。展示会場の生中継もありますので、お楽しみに! このような新たな志を持った試みに参加できることが本当に嬉しいです。 私はRaspberryPi・Twitterを基盤としたオンライン彫刻「カッペリーニ1号」を出

    • 個展の終わりと私のスタートについて

      今回の個展は、このご時世であったにも関わらず、本当に多くの方に気に掛けていただき、かつ多くの素敵な出会いがあった。まずは何よりその点に感謝。 今年の4月に私はこんなnote記事を書いていた。 当時は情報も揃っておらず、多くの人が不安の中、思い思いの行動をとっており、それはさながらコロナ禍が一種のリトマス紙かのような印象を私に与えた。例えば今(2020年12月)になって当時の状況を分析して後出しで見解を述べることは容易いが、当時の私はそのような態度を採りたくなかった。 それ

      • ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_2_2007cアートと市場

        序論 2000年代初期においてはアートの価値は知名度や金銭的な成功と同一視されてきた。批評などのその他の判断形式は切り捨てられて来た。(と批評家ハル・フォスターは言っている 笑) 新自由主義のパトロンたち 資本主義の歴史に沿って第二次大戦の後、新たな富裕層たる「国際的ブルジョアジー」の面々がアート界での存在感を増した。 そして、所々の規制緩和を契機として「スーパーリッチ」たる面々が登場した。当初においては広告業界の成功者がその代表であった。 この時点では、コンセプチュアルア

        • イザベレ・グラーフ「絵画の約束ーー非・媒体固有性、インデックス性、価値について」感想(文・大森俊克/訳『美術手帖 』2020年4月号感想メモ)

          ざっくり概要 絵画には作家と作品との強い結びつきがある。 絵画という「媒体」の固有性は現代ではさほど存在しない、、、平面という意味では写真とかもある。媒体論には常に実体が付き纏う。メディウムスペシフィック(素材や媒体に固有の性質)の話とか然り。今日における絵画は物質性には訴えていない。 絵画にはその場に不在である作家の「主体性」を浮かび上がらせる暗示的機能がある。たとえ、ゲルハルト・リヒターにおけるスキージーやアンディ・ウォーホルにおけるシルクスクリーン、ウェイド・ガイトンに

        11/19~28グループ展「Remote Exhibition」に参加いたします!

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        • ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)
          3本

        記事

          いいなづけ(読書感想文)

          コロナ騒動が本格化し始めて暫くたった3月初旬頃、この本を薦めるイタリアのとある校長先生についてのネット記事を読んで、すぐに購入した。 長々と読んでようやく先日読了したので、日記代わりに読書感想文を記そうと思う。 読書感想文だなんていったい何十年振りに口にするキーワードなのだろう、という懐かしい感を持ちつつ。 まず、今回読んだ『いいなづけ:マンゾーニ著(1827)』は一般的に『神曲』とイタリア文学の双璧をなすと評されているそうだが、不勉強な私は教科書などに度々登場する『神曲

          いいなづけ(読書感想文)

          ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_1_Introductions_1_モダニズムにおける精神分析、方法としての精神分析

          ※以下は素人が 『ART SINCE 1900 図鑑 1900年以後の芸術』を読んでまとめたメモである。 本稿をきっかけに内容に興味を持った奇特な方がいらしたら、是非 原本をお読みいただければと思う。 その結果、本稿の不出来に対して不快感を持たれることも大いに予想されるが、まぁそこはひとつ、寛大な心でご容赦を。 まずはフロイトに関して この章ではフロイトに関する話題が多々出てくる。というかほとんどその話。 なので一応、フロイトについてのwikiを貼っておく。(開幕早々の手抜

          ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_1_Introductions_1_モダニズムにおける精神分析、方法としての精神分析

          ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_0_はじめに

          記載の目的と位置付け 待望の日本語訳が出版された『ART SINCE 1900 図鑑 1900年以後の芸術』。師匠から薦められて購入したものの、如何せん学のない自分には難易度が高い。(読み進めるうえで各著者が想定している前提知識が私に備わっていないことが主な要因と思われる。) このままでは途中で投げ出してしまいそうなので、要素の抽出&一言感想メモを残すという形でアウトプットすることをこの本を読み進めていくモチベーションにしたい。 このように多分に自己満足的な目的・性格を持

          ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_0_はじめに

          超絶私見

          冗長なため要約今回の出来事が各々の思想にどういう影響を及ぼしたのか・もしくは及ぼさなかったのか、いつか熱く語り合いたい。だから、皆、どうか元気で。 本文この〈出来事〉の後、雨後の筍のようにコミュニケーションやら愛情やら何やらをモチーフにした作品が提示されるだろう。 これまではどんな情動的な出来事でさえ、結局のところ〈ある地域で起こった〉ものであった。しかし、今回はいわゆる〈近代社会〉に身を置くすべての人にとって〈自分事〉となる出来事である。 これはあらゆる〈表現者〉にとっ

          屋台バーをめぐる冒険①

          先日、私が在籍しているアート学校の先生から「屋台バー」なるものの存在を教えていただきました。その名も「TWILLO(トワイロゥ)」。 恐らくインスタレーションとしての「ハイボールアート」を計画している私へのヒントだったのだと勝手に解釈していますが、もしかしたら酒飲みとしての私に面白そうなスポットを紹介して下さっただけなのかもしれません(笑) 兎も角、これをきっかけに深夜の東京を舞台にした“宝探し”をすることになりました。 1.インスタレーション、あるいは体験型ゲーム 不定

          屋台バーをめぐる冒険①

          現代アート勉強会体験記:キュレーターズトーク ~山峰潤也さんをお迎えして~

          なんとなく思いに駆られてアカウント作成するだけ作成して、まったくコンテンツを追加していなかった我がnoteですが、ようやく投稿テーマが決まりました。 「現代アート勉強会体験記」。 アート系のバックグラウンドのない駆け出し作家である私が色々なご縁やタイミングで受講させていただいた勉強会を素朴な観点で語る体験記となります。 アウトプットによる自己研鑽・ライフログ・単なる自己満足、が主な動機です。 ◆ 下手な予防線を張るのに文字数割いてしまった関係で、前置き大変長くなりまし

          現代アート勉強会体験記:キュレーターズトーク ~山峰潤也さんをお迎えして~