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ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)

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『ART SINCE 1900 図鑑 1900年以後の芸術』を読んでまとめたメモ。 本稿をきっかけに内容に興味を持った奇特な方がいらしたら、是非『ART SINCE 1900 図… もっと読む
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ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_2_2007cアートと市場

ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_2_2007cアートと市場

序論
2000年代初期においてはアートの価値は知名度や金銭的な成功と同一視されてきた。批評などのその他の判断形式は切り捨てられて来た。(と批評家ハル・フォスターは言っている 笑)

新自由主義のパトロンたち
資本主義の歴史に沿って第二次大戦の後、新たな富裕層たる「国際的ブルジョアジー」の面々がアート界での存在感を増した。
そして、所々の規制緩和を契機として「スーパーリッチ」たる面々が登場した。当初

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ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_0_はじめに

ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_0_はじめに

記載の目的と位置付け
待望の日本語訳が出版された『ART SINCE 1900 図鑑 1900年以後の芸術』。師匠から薦められて購入したものの、如何せん学のない自分には難易度が高い。(読み進めるうえで各著者が想定している前提知識が私に備わっていないことが主な要因と思われる。)

このままでは途中で投げ出してしまいそうなので、要素の抽出&一言感想メモを残すという形でアウトプットすることをこの本を読み

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ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_1_Introductions_1_モダニズムにおける精神分析、方法としての精神分析

ART SINCE 1900 読書メモ(要素の抽出と感想)_1_Introductions_1_モダニズムにおける精神分析、方法としての精神分析

※以下は素人が 『ART SINCE 1900 図鑑 1900年以後の芸術』を読んでまとめたメモである。
本稿をきっかけに内容に興味を持った奇特な方がいらしたら、是非 原本をお読みいただければと思う。
その結果、本稿の不出来に対して不快感を持たれることも大いに予想されるが、まぁそこはひとつ、寛大な心でご容赦を。

まずはフロイトに関して
この章ではフロイトに関する話題が多々出てくる。というかほとん

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