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余裕を持つことが入賞への鍵

文学賞で大事なのは、作品の質……
もあるが、もっと大事なものがある!
と、私は思う。

1つ、物語を完結させる
1つ、締切に間に合わせる
1つ、応募要項を確認

当たり前のことと思うだろう。でもこれが意外と抜ける時があるのだ。
特に応募要項!!

完結させることと、締切を間に合わせることは最後は気合いの問題である。そのため周りがどれだけとやかく言おうと、本人の意思が固くなければできないものはできない。

だから、締切前にお話を完結させられたら、それはもう胸を張っていい。全力で。見下ろしすぎて見上げるくらい。

だが問題は、それが本当に応募要項に沿っているかの確認をしているか、ということである。

以前、私が応募した賞の中にとある小説投稿サイトへの投稿して応募が完了する、というものがあった。最近はよくあるものだと思う。

文字数は1万字以内。それはWordで書きながら常に確認していた。Word内での文字数カウントは9998文字。まさにギリギリである。でも完成した。あとは投稿して、結果発表を待つだけ……

と、思いきやコピペして投稿サイトに文章を貼ってみれば……

16000字越え!!???
なんで!?

Wordを見返しても、文字数はやはり1万字以内に収まっている。いったいなぜ……

そして、ふとひらめいてしまった。

これもしかして、改行も文字数カウントされてる????

Twitterも改行すると1文字として換算される。まさか、その理論なのだろうか……

おそるおそる、1つの段落を詰めてみた。

…………こ、これだーーー!!!!!

そこからは、とにかく改行を消す作業が始まった。救いだったのは、締切より余裕を持って投稿していたことだろう。

なんて私みたいなことにならないよう、ぜひ応募要項。そして、応募方法は事前によく確認した方がいい。

他にもいろいろトラップはある……400字詰め原稿用紙50枚までは2万字書けるわけじゃない。

「え?」
「そうだよ」

と書いたら、これでもう2行。つまり40文字使ってるのだ。10文字ではない。

とある人からもらったアドバイスがある。いつも文字数換算で書いている人でないと伝わりづらいかもしれないが。

募集要項が原稿用紙で提示してきている時はその7割くらいの文字数で考えればいいそうだ。

最初から原稿用紙設定で書くのが1番間違いがないのだが、20×20は慣れないと正直読みづらいのである。

そして、最近また私がやらかしかけたミスを1つ紹介しよう。

Wordの書体を信じるな!である。

游明朝とかメイリオとかPが入る書体はダメだ。やつらは書式設定を無視して自分の間隔で生きてやがる……文字自体は嫌いじゃないし、見た目が美しくなるところと好きだが、ページ数換算したい時にやつらを使うのはダメだ。

ぜひ、MSゴシックかMS明朝を使ってあげてほしい。

何はともあれ、締切から余裕を持って完成させた方がそういうミスにも気付きやすい。何事も早めに動くことは大切なのだ。

内容が面白ければ多少の文字数オーバーなんて。

という考えの人もいるかもしれない。実際そうやって採用されてきた作家さんもいるかもしれない。

しかし、それが許されるのは本当の天才だけだと私は思う。誰が見ても面白い!誰が読んでもこれ以上のものはない!と思えるものが書ける人。

そういう人は文学賞に出さず、持ち込みをした方が作家デビューの道は早いのでは?

そもそも提示された要項を守れない人が、今後編集者側の指示に従うだろうか、と聞かれると私はそうは思わない。賞から何かしらの仕事に繋げたいのなら、なおさら要項を守るべきだと、私は思う。

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