僕は校閲好きな営業マン①
僕は学生時代にwebライターや編集の仕事を少しかじっていました。「読みやすい記事の書き方」や「目を引くタイトル・見出しのつけ方」、「見やすいレイアウト」などを学ぶことは、とても有意義でした。
noteはこの辺をあまり意識しないで書いているので、かなり雑な感じになっちゃってます(笑)。
取材したり、書いたり、発信したりと色々とやらせてもらいましたが、中でも僕が一番好きだったのは「校閲」でした。
校閲とは、記事やwebページを確認し、誤字・脱字がないかチェックすることです。他にも記事内に不適切な表現が使われていないか、使用されている表現や言語に法的な問題がないか、記事内で矛盾が生じないかにてついても確認をして言及することもあります。調べものが結構多いです。
これだけでなく、読者にとって読みやすい文章・言い回しになっているかについても指摘をする権限がある場合も。とにかく、記事やページ全体に問題がないかをチェックする業務になりますね。
石原さとみさん主演のドラマで話題になりましたが、僕はドラマの原作となった宮木あやこさんの『校閲ガール』も読んでいました。
校閲の仕事は地道で目立たないと敬遠されがちです。学生時代にも仲間たちはこの仕事を敬遠しがちだったので、僕は進んで校閲をやらせてもらいました。コツコツやる仕事が好きだったんですよね。
でも、校閲ってとっても重要なんです。もし、記事自体に誤っている情報があれば読者からの信頼を失います。誤字や脱字も然り。身の回りに記事があふれかえっている時代で、いかに読者に読まれる記事を書くか、という点においても校閲の果たす役割は大きいと思います。
記者さんやライターさんにはおなじみの「記者ハンドブック(通称:記者ハン)」を引いて、記事に赤ペンを入れていきます。表現や言い回しが気になるときは、色を変えてペンを入れます。これは赤ペンと違って、自分の主観的な部分が大きいのですが、プロの記者さんにも思い切って入れていきます。
記者さんにとっては「生意気なクソガキが赤以外入れるな!」と思われていたかもしれませんが、それでも「君のこの表現にしてみるよ!ありがとう!」と言われるのがうれしかったのです。
もちろん記者さんには記者さんの意図があるので、その意図を汲みながら、より良いものを一緒に創り上げていくには、を考えるんです。素敵な仕事だなぁと思いました。
校閲にハマった僕は、牛丼屋のバイトの休憩中に記者ハンを眺めたり、本や記事をたくさん読んで、読みやすい文章を自分なりに勉強しました。
おかげで大学4年間で相当な数の記事を校閲しました。卒業前には多くの記者さんに信頼してもらえて、僕の入れた校閲が実際に反映してもらうことが増えたんですよね。それは貴重な財産です。
このまま校閲部で働いてみない?
条件の良い会社から、漫画のような就活免除ワードをいただいたりもしました。校閲の仕事は好きだったのですが、色々な世界を見てみたいという気持ちが強く、そのお誘いはお断りしました。
そして、僕は記事執筆や校閲とは全く無縁な営業マンになるのでした。
※読んでいただき、ありがとうございました!
②では営業マンとなった僕が、校閲をどう生かしているのかを紹介します。