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#精神医学

書評:クリストファー・レーン/乱造される心の病

書評:クリストファー・レーン/乱造される心の病

★★自説に都合のいいように膨大なデータを恣意的に解釈した側面が時々顕著に表れる、英文学者によるトンデモ本?

 2009年10月4日付読売新聞における春日武彦氏による本書の書評は、まるで本書がうつ病と診断されている人について書かれた本であるかのような誤解を与えかねない記述になっているが、本書の実態はそうではない。

 この本はあくまでも、単に内気(原題:"Shyness")な人が、特に「社会不安障

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エリオット S.ヴァレンスタイン著「 精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構」

エリオット S.ヴァレンスタイン著「 精神疾患は脳の病気か?―向精神薬の科学と虚構」

この著作は、少なくとも精神科で使われる薬の処方について最低限の入門的知識とそれに関わるとされる神経伝達物質仮説についてのこれまた入門的知識(統合失調症、躁うつ病、うつ病、不安神経症だけでいい)を持っている人にとっては、非常に興味深く、かつ実に読みやすい本だと思う。

それこそ、最初の統合失調症薬がクロルプロマジンやハロペリドールであり、躁うつ病の最初の薬がリーマス(炭酸リチウム)であることを知って

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原田隆之 著:「サイコパスの真実」

原田隆之 著:「サイコパスの真実」

サイコパスと言うと、血も涙もない凶悪犯罪者というイメージがまず先立ち、興味本位の取り上げられ方が少なくなく、ネット上でも安易なレッテル貼りとしてよく使われる傾向があると思います。

少なからぬサイコパスは、その衝動性から、社会的にも成功しにくい。しかし、本書の著者、原田隆之氏は、社会的な適応水準の高い成功者の中にもサイコパスの人間が少なくないことを説く。

彼らは人当たりがよく、魅力的であり、人の

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