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日常があるから、非日常が特別に感じられる。


旅の2日目夕方。

旅の直前になって、
急遽とったお宿。

大田原市にある
大田原温泉 龍城苑。

到着してすぐに、
貸切温泉と岩盤浴を聞いてみた。
貸切温泉は埋まってしまっていて残念。

岩盤浴には入れるとのことだったので、
すぐに岩盤浴へ。

私も彼も、岩盤浴が好き。

何も考えないで、
心地のいい中で無になれる。

暑いのに、暑くない。
苦しくない。

あれはいったい何なのだろう。

ジワリと出てくる汗で、
身体から不要なものが全部出ていく気がする。
頭が空っぽになる、そんな瞬間。

夕飯の時間も差し迫ってきたので、
残念だけれど今回の岩盤浴はこれでおしまい。

1度入るとまたすぐに入りたくなる。
地元でもいい岩盤浴を探そう。

数回繰り返して、
一度シャワーを浴びて夕飯。

昔は、
旅館などの和食にそこまで魅力を感じなかった。
いつも美味しいなーとは思っていたけれど、
やっぱり洋食やビュッフェの方がいいな。
なんて思っていたりした。

いつからこんなに和食を美味しく頂けるようになったんだろう。
どのお料理もとても美味しくて。
和牛のしゃぶしゃぶを頂いた。

何がおいしかったって言われてしまうと、
困ってしまうくらいには全部美味しかった。

こういうお夕飯を、
ゆっくりと感じながら美味しく頂けると、
自分も大人になっているんだなぁと感じる。

あの頃、
父や母が美味しそうに食べていたものを、
私も美味しく頂ける年齢になった。

料理のお品数が多くて、
とてもお腹が満たされた。

少しだけ休憩して、
大浴場へ。

どうやら、
日帰り温泉として利用もできるらしく、
たくさんの人がいた。

お腹もいっぱいだったから、
少しだけ温泉を味わって、
明朝に、宿泊者限定の温泉に入ろう。

1日がとても充実していて、
久しぶりにこんなにわくわくした1日だった。

畳にお布団。
非日常を感じられる和のお部屋で
1日の疲れを取り除く。

お布団に入ってしまえば、
3秒で夢の中。

次の日は5時に起床。
そのまま宿泊者限定の露天風呂へ。

さすがに朝が早かったので、
貸切。

まだ少し寒い中の露天風呂は
とても気持ちがよくて、
ずっと入っていたかった。

なんて贅沢な時間だろうと思った。

朝から素敵な時間を過ごしてしまって、
少し日常に戻るのが怖い。

楽しい事が始まると、
いつも終わりを考えてしまう。

最中には存分に楽しめていると思うし、
いろいろ味わっていると思う。
けれど、
やっぱりこの時間も終わりが来ると、
考えてしまう。

よくないな、とは思うけど、
今日が終わると日常がまたやってくるなぁと。

日常があるから、
旅がさらに特別に感じられることも、
分かっているけれど。
少し寂しい気持ちはどうしてもある。

贅沢な時間の後は、
朝ごはん。

これもまた、豪華な和食。

蓮根のきんぴらが、
とても美味しかった。
本当に美味しかった。
買って帰りたいくらいに美味しくて、
帰宅してから、蓮根料理が増えた。

朝から美味しいごはんを食べると、
それだけで笑顔になれる。

朝ごはんは偉大だ。

ここ数年になるまで、
朝ごはんは苦手だった。
寝起きは食べられないし、
その後の通勤や通学の電車を考えると、
気持ち悪くなってしまうのが怖くて、
いつも何も食べなかった。

5.6年前から
やっと少し食べるようになったけど、
今は朝ごはんを食べる習慣が身について、
本当にうれしい。

だってこんなに美味しいごはんを、
美味しいなってちゃんと味わいながら食べられる。

朝ごはんが美味しいと、
朝起きるのが楽しみになる。

こんなにしっかりとした和食を、
毎日食べることは難しいけれど、
少しだけ見習いたい。

急遽とったお宿だったけど、
とっても素敵なお宿で、
また行きたいと思った。

さて、
旅の3日目だ。
最終日。

今日は、
また那須友愛の森付近と、黒磯へ行く。


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