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随筆

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季節のにおいは育ったところでちがう?

季節のにおいは育ったところでちがう?

春夏秋冬それぞれのにおいって、ある。

雪溶け晴れた日に春のにおいを感じる。
草の青臭さと湿気ったにおいで夏を感じる。
乾いた風で秋を感じる。
大きく鼻で息を吸ってツンとしたら冬を感じる。

これは北海道で生まれ育った感覚で、
これに共感できる人はどれくらいだろう。

テレビで流れる入学式のニュースでは桜が満開だけど、
北海道で桜が満開といえばゴールデンウィークだし。

SNSで「金木犀は秋の香り

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死にたくなるのはきっと人間だけなんじゃないかな

死にたくなるのはきっと人間だけなんじゃないかな

畑の野菜たちは 
カチカチの粘土質の土(耕しが甘かったの)
から芽を出して、
雨が降った次の日は急成長して、
まるで別人になる。

花の蜜を吸いにやって来た蜂は、
蜜吸っては次の花に移動して蜜を吸う。
私が10センチくらいの至近距離まで顔を寄せても、見向きもしてくれない。
きっとおうちで待ってる蜂の子たちに届けるのに必死なんだよな。

なんかみんな生きるために必死に見えた。
豊かに見えた。

植物

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【随筆】ハイビスカス

【随筆】ハイビスカス

我が家には一本のハイビスカスの木がある。
今年の夏、父方の祖母からもらったハイビスカス。

高校卒業後、大学進学を機に沖縄に出たわたしにとってハイビスカスは、見ると条件反射で沖縄を思い出させる。

毎日朝起きたら葉水をするのが日課。土が乾燥してきたらジョーロで水をあげる。

少しずつ蕾が大きくなり、やがて花を咲かす。
鮮やかな濃いピンクで大きく咲くハイビスカスの花は私をうっとりさせる。

だけど、

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過去の自分は、ほぼ他人。未来の自分のために今発信する。

過去の自分は、ほぼ他人。未来の自分のために今発信する。

自分のInstagramの投稿をさかのぼると、昔の自分の発信に救われたりする。

5年前に悩んでたことは、今は忘れて生きてたりするし、

5年前に書いた言葉で、今の自分が勇気づけられたりする。

今とこれからの事にいっぱいいっぱいになって

これまでに出来た事を忘れてしまっていたみたい。

今悩んでることは、意外にも昔の自分も同じように悩んでいて

乗り越えてきたから、その延長線に今のわたしがある

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