子どもに規則正しい生活をさせるための3ステップ

ありがとうございます。元中学校教師のちーたろう先生です。

私の記事では、子育てに奮闘するお母さんやお父さんに向けて、今日からすぐに使える教育法や、大人にも通じる学習方法などをお伝えしていきます。

今回は『子どもに規則正しい生活をさせるための3ステップ』というテーマでお話します。

異例の小中高一斉の長期休業に困惑している親御さんは多いでしょう。ニュースで見ていても長期休業に不安の声が・・・。

ただ、捉えようによってはメリットもあるのでは?ということで、今回は長期休業だからこそ、子どもや家庭のためになりそうなことは何かないか?という視点で考察します。

本来であれば、夏休みのような長期休業の前には学校で計画表を記入したり、宿題を配られたりするので、ある程度は長期休業中にすることが決まっています。しかし、今回は計画もなければ宿題もない。このままでは、子どもたちは堕落した生活を送ってしまうかもしれません・・・。

なので、本来なら学校でやっていた長期休業のプランニングを家庭で行う必要があります。つまり、お母さん/お父さんが先生役となって、子どもと一緒に計画を考えていかなければいけません。

といっても何をしたらいいのか・・・、ということで、今回は子どもに規則正しい生活をさせるための3つのステップをお話します。

今回は以下の構成で話をしていきます。
Step1【堕落した生活を送ってはいけない理由は?】
Step2【おおよその生活パターンを決めよう】
Step3【1日の終わりに簡単な反省をしよう】

まとめ

それでは早速いきましょう!


Step1【堕落した生活を送ってはいけない理由は?】

そもそもなぜ堕落した生活を送ってはいけないのかを子どもと真剣に話しましょう。内発的動機がなければ、子どもは生活を改めようとしません。思いつく理由としては・・・
●勉強をした方がいいから。
・考える力がレベルアップさせたい。
・勉強しないと進級時に出遅れる。
●すっきりした頭の方が勉強しやすいから。
・規則正しい時間に就寝/起床する。
・食事やお風呂も規則的に。

つまるところ、
【大前提】考える力をレベルアップ!進級時に好スタート!
【中前提】大前提をクリアするためには、勉強した方がいい。
【小前提】中前提をクリアするためには、規則正しい生活をした方がいい。

ということです。

勉強の必要性については別の記事でまとめていますので、こちらからご確認ください。
勉強する理由を言えますか?その③子ども編

「早く寝なさい!」や「いつまで寝てるの!」というセリフ、よく聞きますよね。ただ、子どもからすれば「なんで休みなのに早く起きなきゃいけないんだ・・・」と思っています。早寝早起きの必要性を感じていないからです。

規則正しい生活を送る必要性をやんわりでもいいので子どもに感じてもらう。これが最初にすべきことです。


Step2【おおよその生活パターンを決めよう】

子どもに規則正しい生活を送る必要性を感じてもらえたら、次はおおよその生活パターンを決めます。

優先的に決めたいのは、次のとおりです。
●起床時間 ●朝食 ●昼食 ●夕食 ●お風呂 ●就寝時間 ●趣味の時間

なぜこれらを優先的に決めたいのかというと、これらの習慣は固定化しやすいからです。一方で勉強はそのときの気分やモチベーションの影響を受けやすく、固定化しにくい習慣です。

なので、先に固定化しやすい習慣のパターンを決めてから、それに付随するように勉強の時間を割り振ります。ここで、if-thenプランニングを用います。習慣化のテクニックについては別の記事がありますので、こちらをご覧ください。
勉強を習慣化させる超簡単な方法とは?その①
勉強を習慣化させる超簡単な方法とは?その②

また、趣味の時間も先に決めたほうがいいです。ゲームやSNSなど、子どもがしたくてたまらないことは、先に時間を決めてしまいます。そうすることで、ダラダラと続けてしまうのを防ぎ、趣味をif-thenプランニングに繋げられるからです。『ゲームをする前に数学のドリルを1問だけ解く』というように。


Step3【1日の終わりに簡単な反省をしよう】

ある程度の生活パターンが決まったら、そのプランに従って過ごしてみます。ここで大切なのは『計画通り完璧に過ごせることはほぼない』ということです。つまり、計画は守られないだろうということを親が理解していてください。

「いやいや、計画を立てたのに守れないならダメだろう!」と思うかもしれませんが、いいんです。守ることより大切なのが『反省』です。

反省といっても堅苦しいことはしなくていいです。例えば、こんな感じです。
●親は子どもに「今日の評価は?」と聞く。
●子どもは1日を振り返りって5段階で評価をする。(3でも10でもOK)
●親は子どもに「なんで(その評価なの)かな?」と聞く。
●子どもは何がうまくいったのか/いかなかったのかを答える。

さらに「明日はどうする?」と聞いてもいいです。子どもの反省を聞いて叱ったり怒ったりはしないで、「なるほどね」や「がんばったね!」、「惜しかったね!」と肯定的にリアクションしましょう。

重要なのは『子どもが1日を振り返って自分の行動がどうだったのかを客観視すること』です。学校では先生が子どもをモニターします。しかし、長期休業中は先生もいないし、親もいないことが多いので、子どもが子ども自身をモニターする必要があります。

また、客観的に自分を見るということは、子どもが成長する上で非常に大切なことです。大人でも自分を客観的に見れていないことは多いですからね。ちなみに、小学校低学年くらいの子どもだと脳の発達上、客観的に自分を見るのは少し難しいかもしれません。


まとめ

今回は『子どもに規則正しい生活をさせるための3ステップ』をお話しました。親がすべきことをまとめると・・・
●規則正しい生活をすべき理由を話す。
●子どもが生活パターンを決めるのをサポートする。
●1日の終わりに「今日の評価は?」「なんで?」と聞く。

これだけです。親子の関係性や反抗期の子どもだと、なかなか手を焼くかもしれませんが、家での子どもの生活を見守れるのは親だけです。先生方は介入しにくいですから、ここは親の責任のもと、子どもをよい方向に導いていきましょう。

それではまた次回もよろしくお願いします!

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