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勉強を習慣化させる超簡単な方法とは?その②

ありがとうございます。元中学校教師のちーたろう先生です。

私の記事では、子育てに奮闘するお母さんやお父さんに向けて、今日からすぐに使える教育法や、大人にも通じる学習方法などをお伝えしていきます。

今回のテーマは『勉強を習慣化させる超簡単な方法とは?その②』ということで、前回に引き続き、習慣化のテクニックについて話していきます。

前回の記事では以下のことをお話しました。
前回の記事はこちら
●if-thenプランニングを使いましょう。
→『いつ/なにをやるのか』を決めることで簡単に習慣化できる。

●ホメオスタシスを味方にして、習慣を継続させましょう。
→私たちは変化を嫌うので、一度身に着けた習慣を変えたくない。

これらをふまえて、今回は具体的な勉強の習慣化についてお話します。

今回は以下の構成で話を進めます。
① すでにある習慣と学習を結びつける
② 逃げのルールはあってもいい
③ 子どもに決めさせよう
④ まとめ

それでは早速いきましょう!


① 他の習慣と結びつける。

結論から言うと『すでにある習慣に勉強習慣を組み込む』ということです。すでに説明した通りif-thenプランニングは『いつ/なにをやるのか』を決めます。『なに』はもちろん勉強なので、あとは『いつ』を決めればいいだけです。その『いつ』がすでにある習慣です。

子どもが家に帰ってきてからの習慣には次のようなものがあります。
●晩ごはんを食べる ●お風呂に入る ●テレビ/動画を見る
●ゲームをする ●SNSをチェックする ●寝る

これらの習慣に学習を組み合わせます。例を挙げていきます。
『お風呂の順番待ちをしている間に宿題をやる』
『ご飯を食べたあとに数学のドリルを1問だけ解く』
『スマホでSNSが見たくなったら英単語を3つ覚える』
『寝る前に5分だけ読書をする』
など

このようにすでに決まっている習慣に付け足すだけで、実行する確率があがります。ごはんを食べたり、お風呂に入ったりする習慣は変わりませんからね。

さらにポイントとして『無理のない程度で具体的な数値目標を立てる』ということです。上記の例を見てもらえるとわかると思いますが、1問や7つというように数値目標を交えています。こうすることで、ダラダラすることなく、パッと切り替えて学習することができます。


② 逃げのルールはあってもいい

とは言っても、なかなか習慣化できないことはあります。
「今日は疲れてるから勉強やりたくないんだよなぁ」
子どもならこう思うことがあって当然です。だからといって「甘えないで勉強しなさい!」と言ってしまえば今までの習慣化の努力が無駄になります。

そこで『逃げのルール』をつくっておきましょう。例えば、
『勉強する気にならないなら今日の授業で学んだことを1つ親に発表する』
『勉強の手がとまってしまったら寝る時間を早める』

というように、ここでもif-thenプランニングをつかって代替案を立ててみましょう。

子どもたちのコンディションが毎日同じとは限りません。部活動でくたくたに疲れることもあれば、友人関係のトラブルで勉強どころじゃないこともあります。そんな状況でも勉強を強要させてしまえば、家にいるのに落ち着かなくなってしまいます。逃げのルールがあってもいいじゃないですか。


③ 子どもに決めさせよう

このif-thenプランニングは、子ども自身に決めさせてください。親が一方的に決めると「勉強しなさい!」と言っているのと同じです。人は自分で自分の行動を決めたいのです。そして、自分が宣言したことは守りたいと思うようになります。

ただ、親も一緒に考えてください。親の希望に誘導するのはやめましょう。「どうしたい?」「それなら続けられそう?」「いいね!」というような相づちをしましょう。最終決定するのは子ども自身です。親が一緒に話すことで、子どもだけの課題ではなく、家族の課題になるからです。家族みんなで子どもの勉強をサポートするという連帯感が習慣化を促進します。


④ まとめ

今回は『勉強を習慣化させる超簡単な方法とは?』というテーマで、習慣化のための具体例をお話しました。振り返ると・・・

●すでにある習慣に学習を結び付けましょう。
→ごはんやお風呂の前後は習慣化に結び付きやすいです。
→テレビや動画、SNSなどの悪習慣の前に簡単な勉強をするのも効果的です。

●逃げのルールは用意しておきましょう。
→子どもの心身のコンディションは日によってまちまち。
→勉強も大切ですが、子どもの様子を正確に把握することはもっと大切です。

●if-thenプランニングのルールは子どもに決めさせましょう。
→人は自分で自分の行動を決めたいものです。
→親も一緒に考えることで、勉強が家族の課題になります。

ちなみに、このif-thenプランニングは勉強に限らず、なんでも習慣化できることなので、大人にもやってみてもらいたいです。

私の場合は『朝食を済ませたら英語学習を20分する』や『ジムで隙間時間ができたらKindleを読む』というルールを設けています。わりと続いているし、効果があると実感しています。大人も子どもも、今の習慣を見直してみてはいかがでしょうか?

それではまた次回もよろしくお願いします!

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