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勉強を習慣化させる超簡単な方法とは?その①

ありがとうございます。元中学校教師のちーたろう先生です。

私の記事では、子育てに奮闘するお母さんやお父さんに向けて、今日からすぐに使える教育法や、大人にも通じる学習方法などをお伝えしていきます。

今回のテーマは『勉強を習慣化させる超簡単な方法とは?その①』ということで、習慣化のテクニックについて話していきます。

以前の記事で子どもに「勉強しなさい!」と言ってはいけないということを話しました。では、そんなことは言わなくても、子どもが自然に勉強するようになってくれればいいわけです。つまり、勉強を習慣化させてみましょう。

今回は以下の構成で話を進めます。
① 習慣化のテクニック【if thenプランニング】とは?
② 人は変化が嫌い【ホメオスタシス】
③ まとめ

それでは早速いきましょう!


① 習慣化のテクニック【if-thenプランニング】とは?

結論から言うと『if-thenプランニングを用いて勉強を習慣化させましょう』ということです。「いやいや、それなに?」という声も聞こえそうなので、まずはif-thenプランニングについて説明します。

このif-thenプランニングは、メンタリストDaiGoさんをはじめ、多くの教育系Youtuberや心理学者が提唱する習慣化のテクニックです。

直訳すれば『もしこうなったら、こうする』というように、行動に条件を付け加えます。簡単に言うと、『いつ/なにをするのかを明確にする』ことで、実行できる確率を2倍にも3倍にも高める、ということです。

私たちの生活には、意識せずともif-thenプランニングが使われている習慣があります。なんだと思いますか?それは朝の生活です。

ここで質問です。みなさん、朝はどのように過ごしていますか?思い返してみてください。人によっては、行動パターンはまちまちだと思いますが、毎日朝の行動が変わる、という人はいますか?

起きる。トイレに行く。着替える。歯を磨く。洗顔をする。朝食を食べる。身支度をする。登校/出勤する・・・など、朝にやることはおおよそ決まっていますが、その行動パターンは固定されているはずです。

「朝食を食べ終えたから、えーっと・・・次は何をしようかなぁ?」といちいち考えてはいませんよね?おそらく、何も考えなくても、次の行動に移っているはずです。

私たちの朝の習慣には、自然とif-thenプランニングが使われています。例えば「洗顔を終えたら朝食を食べよう」というように、いつ/なにをやるのかが決まっています。

つまるところ、if-thenプランニングで身に付いた習慣は、長期的に変わることがなく、自然と行っているのです。これを意図的に家庭学習に転用することで、勉強を習慣化させたいのです。


② 人は変化が嫌い【ホメオスタシス】

「ホメオスタシスってなんだ?」と思うかもしれませんが、簡単に言うと『人は変化を嫌うので、一度身に付いた習慣を変えたくない』ということです。

私たちの脳には『ホメオスタシス(恒常性)』という性質があります。これは自分を一定に保とうとする性質です。この性質のため、私たちは急激な変化を嫌います。

また朝の習慣を例に挙げますが、みなさん、歯磨きはどのタイミングでしますか?私は必ず朝食後に歯磨きをすると決めています。人によっては、起きてすぐにする方もいるでしょう。

それではもし「明日から歯磨きをするタイミングを入れ替えてください」となったら、どう思います?朝食後に歯磨きをする人は起床後に、起床後に歯磨きをする人は朝食後にするようにタイミングを変えるとします。

おそらく、最初はものすごく変な感じがします。なんだったら、少しストレスを感じるぐらいに。ただ、1週間も継続すると少しずつ気にならなくなります。いわゆる『慣れ』です。

つまり、人は習慣を変えるとき、ホメオスタシスの影響で違和感を覚えますが、新習慣を継続するとそれを変えることを嫌がります。
これを勉強にあてはめると、学習習慣のない子どもが新たに学習習慣を身に着けようとすると、最初はストレスに感じるが、継続することで学習習慣を変えたくないと思うようになる、ということです。

ホメオスタシスは初めこそ習慣化を阻害しますが、続ければ強力な味方になります。この性質とif-thenプランニングを組み合わせることで、好きなように習慣をコントロールします。


③ まとめ

今回は『勉強を習慣化させる超簡単な方法とは?』というテーマでお話しました。今回の内容をまとめると・・・

●if-thenプランニングを使いましょう。
→『いつ/なにをやるのか』を決めることで簡単に習慣化できる。

●ホメオスタシスを味方にして、習慣を継続させましょう。
→私たちは変化を嫌うので、一度身に着けた習慣を変えたくない。

今回は理論だけのお話でしたので、次回はif-thenプランニングを用いた具体的な学習習慣化のパターンについて話していきます。

それではまた次回もよろしくお願いします!

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