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スペイン生活とスペインテニス

もうすぐ四年のスペイン生活を振り返り、テニスだけに限らずスペインの様々なことについ何個かに分けてシェアしたいと思います!
今回のはテニスについてです。

スペインテニス

世界で2番目とも言われているテニスアカデミー、アカデミア サンチェス•カサル. 1ヶ月のキャンプと、連続で10ヶ月、合計11ヶ月の滞在をもとに、自分の経験と感想、長所と短所などを紹介したいと思います。
スペインテニスはどういったものかも少し触れていきます。大半が愚痴みたいになってしまいますが、これはあくまでも自分の経験から感じた率直な意見です。 

キャンプで行った1ヶ月は楽しく、テニスも充実した毎日でした。テニスは1日4時間、フィットネス2時間、合計6時間のトレーニングでした。キャンプで参加すると、他にも色々プレーヤーがいて、いろんな人たちと練習したり試合したりでき、いい経験になりました。
スペイン独特のドリルなども練習で沢山やり、色々新しい経験でした。
コーチはいい人もいましたが、よくない人もいましが、全体的には悪くなかった印象がその時ありました。

キャンプが終わって一旦日本に戻り、その後10ヶ月のプログラムでまたアカデミーに戻りました。
僕のようなテニスだけのプログラムはグループは大きく2つに分かれていて、プロやプロに近いグループ、その下に1つありました。下のグループにはいりましたが、その中でも、アカデミーでもう何年もトレーニングしてる人たちと、新しい人たちで分かれました。 下の2つのグループはそんなにレベルに差はありませんでした。トレーニングの時間はキャンプと同じ、テニス4時間、フィットネス2時間でした。


10か月プログラム

10ヶ月のプログラムになると、ヘッドコーチが変わり、新しいプレーヤーや、キャンプでくるプレーヤーのヘッドコーチが最悪でした。
ヘッドコーチ以外のコーチも本当にいいコーチはいませんでした。
ヘッドコーチのいいところは思いつかないので、なにが悪かったのか、説明したいと思います。
まず自分がミスした時に、何も言わないか、手を動かせなど大胆で誰にでもいうアドバイスをしてきます。失敗を繰り返すと、アドバイスなどはもはやせず怒り出したり、首かしげてため息ついたりするだけでした。
次第にイップスみたいになり、そんな時も全くヘッドコーチは助けてくれませんでした。
1番面白くて仲良かったコーチだけは真剣に向き合ってくれました。
全てのコーチがダメとは言いませんが、そういう人がヘッドコーチをしているようなアカデミーなので、いいとは言えません。
1番上のグループ(プロもいる) になると、コーチ キャサル(世界のトップで活躍していた選手でアカデミーの創設者の一人)や、ほかのもとプロでコーチの経験も豊富なコーチたちがつくような制度でした。
たまにそのコーチたちも僕たちの練習にきてコーチしてくれることもありました。 

スペインにいていいところは毎週試合が近くであることです。レベルも結構高く、フゥーチャーズの本戦レベルのプレーヤーもいたりしました。
アカデミーにいた時は、試合に出るか出ないか聞かれ、出ると言うとほかのプレーヤーとミニバスで会場に行き、試合もコーチが必ず見てくれます。
見てくれるのはいいのですが、終わった後に、何が良かったかや悪かったなど何も言ってくれませんでした。試合で負けが続き、何をどう直せばいいかなど知りたいのにずっとわからないまま、自分でフォーム改善する以外目的もない練習が毎日になっていました。

こんな状況に10ヶ月も休みなしにいると、頭がおかしくなりました
キャンプで1週間から数ヶ月で来る人たちも多くいてみんなと仲良くなれましたが、みんな口を揃って、ここに数ヶ月以上いたら絶対頭狂ってくると言っていました。実際そういう人たちは1ヶ月いただけでもーおかしくなるといってるようなくらいでした。
これは覚悟や、忍耐力の問題ではなく、アカデミーの目的のない同じ練習の繰り返しが絶対原因です。

寮と学校制度

アカデミー内には学校もあるのですが、高校までなので、僕は毎朝スペイン語の授業を1時間うけるだけのプログラムでした。
学校に通ってる人たちはテニスは午前中だけのようでした。(人によって異なりますが)
学校に通ってる人たちは少し大きめの寮があり4人部屋とかの部屋ですが、キャンパーを含めてテニスで来てる人たちはバンガローの寮に宿泊でした。
バンガローなので全部木製の本当に小さなトイレ付きの部屋で、シャワーは外の共同で使う場所がありました。ハエや蚊が夏は大量にいて、窓を少しの間閉めるの忘れたりすると蚊が大量に部屋に入ってきたりと、大変でした。牧場の横にあるアカデミーなので、牛の糞の汚臭がきつい時もありました笑。

こんなにたくさんの不満点がありますが、いいところはたくさんのプレーヤーと出会えることでした。一週間から数ヶ月での期間でくるキャンパーは一年を通して(夏をぬかして)30人以上はいたので、いろんな人と出会えて仲良くなれました。世界の様々な国にテニスプレイヤーの友達を作ることはいいことだと思います。

スペインのテニス

テニススペインのテニスはほとんどがクレーコート赤土での試合、練習のため、ラリーが長く、スピン系のショットが有効になるため、ある程度上手い選手のプレースタイルはほとんどスピンでラリーを繋げるといった感じでした。
クレーコートはフラットに打っても球が遅くなるのでウィナーにならず、最終的にミスにつながってしまうので、スピンで角度をつけたり、深くて高く返しにくいボールを打ったりなどが適したコートです。(世界のトップクラスは別)

スペインドリルとよく言いますが、単純に手で球出しや、短いボールと長いボールを前後交互に動いて打ったりするドリル、コーチがネットの向こう側からラケットでボールヒィードして、ディフェンスからネットプレーまでの一連のショットを繰り返すといったドリルが大半でした。
どのドリルも意味はあるのですが、パターン化しすぎて、メンタル的にも全く試合の状態と繋がらない問題が僕の中でありました。
そんな様なので、試合になると緊張してしまい、体が動かずなにをしていいかわからない、さらに勝てないので自身もつかないという、負の連鎖に落ちてしまった感じがして、苦しかったです。


10か月を終えて

結論から言うと大きくて有名なアカデミーはテニスだけを考えるならあまり良くないということです。どんな練習でも、試合と結び付けれるような練習でないとあまり意味ないと学びました。
そんな様だったので、10ヶ月のトレーニングを終えて、次はすごい小さく秘密基地みたいなアカデミーを知りそこに行くことに決めました。それと同時にサンチェスのアカデミーでコーチをしてくれていた1人のコーチが、僕と双子の兄に、プライベートコーチとしてこれから一緒にチーム組んでやってくれないかと言われ、色々考えてそのコーチと準備が出来次第数ヶ月後からチームを組んでトレーニングを開始することが決まりました。
契約書やビザなど色々な準備ができるまで、新しく発見したアカデミー(4 slam tennis academy) に3ヶ月ちょっと行きました。

そのアカデミーはほとんどかもとATP選手でも元トップ25前後の人、100位に入ってた人もいました。
コートはその当時7面あり、生徒の数は20人もいないだったので、1人のコーチが1人かマックス2人を教えるという感じで、すごい質の高い練習が毎日できました。コーチたちともプレーヤー達ともみんなと仲良くなることができ、大きいファミリーみたいな感じで、すごい居心地が良かったです。
3、4ヶ月のトレーニングをそこで終えて、すごい上達しました。

一旦日本に戻りそのあとプライベートのコーチとトレーニングを開始しました。1人のコーチとプライベートで兄弟でチームを組んでやるとどういう利点や短所があるのかは、パート2で伝えたいと思います!

ここまで読んでくださりありがとうございました!自分の経歴について書き終わったらもう少し興味深い内容にさせていただくので、是非フォローよろしくお願いします! サポートもしてくださると本当に嬉しいです!
まだ他の記事(特に最初の記事)を読んでない方は是非読んでください!僕の人生のゴール、17歳でテニスを始めて、グランドスラムに出るという奇跡の物語の始まりです!

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@chiseit

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