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ハナダチサトー詩

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2022年7月の記事一覧

【現代詩】おなさけか

【現代詩】おなさけか

おなさけか
傷のなめあいだろうか
「スキ」とは

私はそうは思わないから
本当に良いと思えるものに
スキを押す

しっぽりと同情するウタに
かっこいい社会で生きるウタに
スキを押す

あと分かること、これ重要

【現代詩】受信

【現代詩】受信

だれかわかって
私のこと
私の詩をよんで
そこに全部
かいてるから
今つらいの
あなたの
アンテナは
キャッチできますか

適当な周波数に飛ばしています

【現代詩】ペンと銃

【現代詩】ペンと銃

私の前にペンと銃があれば
私は迷わず銃を取る
そして自分のこめかみに擦り付ける

私の前にはペンしかなくて
だから私はペンを取る
文の中ではどうにだってできる
生殺与奪のペンだから

銃がペンに置き換われば
良いのに
本当の自由はこっち側にしか
ないのだから

でも銃がほしい、私の命を奪う銃が

【現代詩】1冊目の自分から2冊目の自分へ

【現代詩】1冊目の自分から2冊目の自分へ

今詩を書くのにハマっている
毎日書いている
でもそのうち書けないことも
出てくるんだろうな

そしたら思い出して
これは目的ではなく手段だと
自己表現の手段にすぎない

だからさ書けなかったら
書けないくらい辛かったとか
平凡な一日だったとか
「書けない」という表現だと思ってさ

肩の力抜いていこうよ

144枚詩を書いて、ファイル一冊使い終わった

【現代詩】詩的ナルシズム

【現代詩】詩的ナルシズム

ちょっと痛いが自分で自分の
詩を読むのが好きだ
それは「解る」し「分かる」から

他人の詩を読んでも
よく解らない
解らないから分からない

自分の詩は「分かる」しかない
共感の嵐だ
時間対効果が非常に良い

でもそれだけじゃ人生味気ない
解る詩を求めネットの海を泳ぐ

詩人あるあるだと思いたい

【現代詩】現代史

【現代詩】現代史

現代詩は言い換えると
現代史かもしれない

私たちの詩の一篇一篇が
歴史を積み上げるんだ

私たちの心の一片一片が
現代を物語っているんだ

私たちの筆の一ペン一ペンで
社会を作り上げるんだ

私たちの力で一変

詩の力を信じる

【現代詩】ケの日

【現代詩】ケの日

いいねがついた
おめでとうございますと
表示される液晶画面

いいねがつくとおめでたい
=いいねがつかないとめでたくない
そういうことだろうか
たしかにそうだろうな

しかしいいねがつかない
理解されないことに
私の真髄があると思う

ハレの日ではない
ケの日の幸せ

めでたくない日を繰り返す

【現代詩】タマを込めて一発

【現代詩】タマを込めて一発

タマを込めて一発
死にはしない

タマを込めて一発
生命が溢れかえる

タマを込めて一発
君の生の証が
ほとばしる

魂(タマ)を込めて一発

魂のこもった言葉は弾丸

【現代詩】私の領域

【現代詩】私の領域

私の文は粗い
誰に教わることもなく
とぎすますこともしない

それで良いのだ
これは私の領域
誰のものでもない私の

私は私の書けることを
書くだけで良い

誰にも到達できない
私の領域

どこかの偉い人が詩を領域だと言ったと
後で知った

【現代詩】書かずにはいられない

【現代詩】書かずにはいられない

書かずにはいられない
私がこうして苦しみ楽しみ
ながら生きていることを

生きる意味として
生きた証として

書かずにいられようか
理解されずにいられようか

孤独こそ死
記憶こそ命

数少ない生きてる理由の一つ