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再 会 〜 photo SAKURA 〜

ばいばい、またね
そう言って
お別れをしたはずだったのに
また会えました

またこうして会うことができて
わたしはとても幸せです


降り続いた雨に東京のソメイヨシノが終わりを告げる
そんなタイミングで京都にやってきました
意外にもこちらのほうにはまだ桜が残っていて
また会うことができました

滞在していたこの数日で こちらもほとんど散りました


花筏はないかだ というと、花びらが水面に散り 連なって流れていく様子をいいます

これにはなんだか “ 別れ ” を連想するのだけれど 
“ 再会 ”を思わせるような景色に出会いました

花びらは枝から離れて水に散り、ゆっくりゆっくりと流れていきます
下流にゆくにつれてその花びらは、寄せ集まり重なりあって
一面がピンク色になっていたのです


再会もまた 感動的なものでした




学生時代にアルバイト仲間だった友人と25年ぶりの再会を果たしました

彼女は、当時からお付き合いしていた同じアルバイト仲間の彼と 卒業の数年後に結婚
以来 京都に住んでいます

もうずっと年賀状だけのやりとりになっていて
「会いたいね」
毎年添えられる一言を たぶんお互い気にしつつ
これまで一度も叶えられずにきていました

ふと思い立って、私の知っている彼女の携帯電話番号でショートメールを送ってみました
「元気にしていますか。来週京都に行きます。もしお時間あれば・・・」
どうか届きますように
会えますように

数日間 返信はなく、電話をかけてみようかどうしよかと悩んでいたところに
「たった今メッセージに気がついたよ!」と返事がきて
会いたい、会おうよ となりました



待ち合わせは 京都駅

そわそわそわ…
ドキドキドキ…

こんな日に限って風が強くて
整えた髪が乱される
んもぅ
風よ、落ち着いて

「いま着きました」 とメッセージが入る

「中央改札にいます」 と返信をする

落ち着いて、と髪をなでなで言い聞かせる
よしよし、いいこ いいこ

わかるかなあ…
キョロキョロ…

あるひとりの人と目が合うと
瞬時にお互いハッとなって
顔がパッと明るくなるのがマスク越しにもわかる


久しぶりーーーーー!!!



いつの間にか離ればなれになって
それぞれの場所で生きていた
時間は平行に流れていて
互いに同じだけ年を重ねていた
またこうして巡り会えて
過去を、未来を、思い出を 共有していく

会えてよかった
うれしかった
これからもどうぞよろしくね




一方が離れると もう一方も離れていくのは自然なことで
どんなに好きでも、どちらかが手を放せば別れはやってきたりする
ご縁がなかったのかなぁと思う

一度離れてしまっても、時を経て再びくっついて流れだすことがある
ご縁があるってことなんだなぁと思う

せっかくこうしてまた繋がれたのならば
大切にしていかなくちゃと思います

ばいばい、またくるよ



近いうちに 久々の再会という予定がいくつかあって
不思議な流れだなあと感じています

出会いあり、別れあり、再会あり
今年はそんな春でした

どうぞよい一日を、よい一週間を




# 68.   『 再会 』

⭐︎「 変わらんねぇ 」そんなはずはないけれど間違いさがしはしなくてもいい

⭐︎再会の路一面の花びらは二十五回ぶんの春みたいに

        ー ちる ー

散った花びらで水面がピンク色
こんな景色初めて見たよ

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