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花は咲く。 生きている。

命を考えることが重なりました。

生きたい、けど 生きられない。
生きたくない、 けど生きている。

どちらも苦しくてやるせないです。


昨年から自殺者が増加しているそうです。
“児童・若年層の自殺急増 ”  
“ 女性の自殺急増 ”
そんなニュースが流れて胸が痛みました。

どうしてだろう。
どうすることもできなかったのだろうか。
止めることはできなかったのだろうか。
どうすれば止めることができるのだろうか。


苦しみは到底計り知れなくて、私の小さな頭では いくら考えても答えは出ません。


平々凡々、穏やかに過ごしているように見られる私にも、痛みや辛さ、苦しみ 悲しみ の経験はそれなりにあります。

過去には やめたい、投げだしたい、消えてしまいたい… そんなことができたらいいのになんて考えが 頭をよぎることもありました。

だけど今、生きて笑顔でここにいます。
生きててよかった、そう思えます。
もっと生きたい、そう思います。

何が力になったんだろう
あれこれ思い巡らせました。

どうしても、やっぱり生きて守らなければならないものがあったからだと思います。
それは何よりも大切で、自分にしか守れないと思ったから。
投げ出すわけにはいかなかった。
そんな存在が私に力をくれました。


自分にとって大切なもの、大切な人、大切な夢、大切な言葉 …
そんな存在は命をつなぐ大きな力になるかもしれません。

ゆっくりと巡らせてみてください。
見逃していたかもしれないけれど、よく見てみれば傍にきっとあると思います。

見つけたら、それを忘れないで 、離さないでいてください。


2011年(平成23年)3月11日の東日本大震災からちょうど10年が経ちました。
私の住む地域では震度5でした。
報道、映像であの日のことがまたくっきりとよみがえりました。
夜通し不安で怖くてたまらなかった。
大丈夫、大丈夫…っておまじないのように何度も繰り返し唱えながら、その時もただじっと大切なものを守ろうとしていました。

私は26年前の 1995年(平成7年)1月17日に起きた、阪神淡路大震災も大阪で経験しています。
被災した友人もいました。
みんなで言葉を掛け合ってみんなで励まし合いました。

いつも それぞれの震災を振り返る時には、それぞれの記憶が同時にフラッシュバックしてきます。
これから先もずっと忘れることはありません。


ある日ある時 あまりにも突然にやってくる病気や災害の心身への衝撃は脅威です。
予兆にいち早く動けるような備えや心構えは本当に大事です。

辛い経験も決して無駄ではありません。
過去から学んだこと、その時の思いは未来に生かして繋げていきたいです。


大切な人には、いつでも 健康で 明るく 優しくいてほしい。
そして私自身もそうありたいと思っています。

命を大切に
人を大切に
言葉を大切に

思い合い 言葉を交わし合いながら、毎日を精一杯に過ごしていきたい。
人を大切にすることは、自分自身も大切にすることにつながるのだと思っています。
私も誰かの心の支えや力になる、そんなお守りとなるような心からの言葉をかけていきたい、そう思います。


早くもソメイヨシノの開花の便りがちらりほらりと聞こえてきましたね。

どんな時にも必ず春はやってきて 桜は優しく開きます。
生きている 。 そう伝えています。

…………

短歌では、単に “花” といえば 桜 を指します。
昔から心惹かれ、癒されて 大切にされてきた花。
日本を象徴する花ですね。

華奢で小さな一輪の花だって、たくさん集まればあんなに華麗で壮大な 優しい景色になるのです。
それはほんとうに感動的でため息が出ます。

生まれて 成長し 果ててゆく、 命あるもの。
花と人、花の一生と 人の一生は 重ね合わせられたり、例えられたりすることがよくあります。

小さな命も支え合えばきっと強く生きられる。
生きていれば春が訪れて、花咲くときが必ずきます。

ひとりじゃないよ。

近所の蕾もぷっくりと… 春本番はもうすぐそこ。
今か今かと待ちわびてます。



#11.   『 いのち 』

⭐︎すべらかなまだ地を踏まぬ足裏よ欠伸は春へまざる乳の香

⭐︎ 眼差しは爪と裸で向き合って命の色のマニキュアを塗る
          ー ちる ー

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