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探鳥会レポート<N湖編>1/3話 2023年7月 少人数でスタート

 先日、ニコ支部T分会主催の探鳥会に参加しました。
 探鳥場所はN湖です。

 N湖は農業用水を確保するために沼を堰き止めてダム湖にしたところです。

 朝早く着いたわけでもないのに集合場所には誰もいませんでした。
 集合15分前くらいにやっと車が数台来ました。

 この日に集まったのは役員も合わせて4名でした。
 こんなに少ないのは初めてです。

 あいさつは省略、さっそく探鳥会ご一行は進みました。

 「たぶん、そこの電線の上で鳴いている」

 ダムの堤体に向かって坂道を登っているときでした。
 電線は木の陰になっていて見えませんが、いい声が聞こえるのだそうです。

 「ほら」

 本当にいました。

 電線で鳴いているのはホオジロのオスでした。
 ピッ ピッ
 さえずっているのとは違うようでしたが、澄んだ鳴き声でした。

ホオジロ

 ダムの堤体から湖を見下ろしました。

 「そこ、ニセアカシアの上」
 「撮るならここの方がいいですね」

 教えてもらった方向を見ると、ニセアカシアの葉の上にホオジロのオスがいて鳴いていました。

ホオジロ

 少し先に進むと水面がよく見えました。

 小さなカイツブリが音も立てずに水に潜って見えなくなりました。
 3羽まとまって飛んだのはカルガモで、1羽だけ飛んでいったのはアオサギに見えました。

 ここの鳥はあまり撮られたくないみたいでした。

 さらに進むと、カイツブリの親子がいました。

 カイツブリの親は水面すれすれを飛んでひなに体当たりを仕掛けていました。
 攻撃されてひなも必死に飛んで逃げました。

 ちょうど巣立ちのタイミングで、親がひなを追い出していたのです。

 この行動を見たのは初めてで、すごく貴重だと思いました。

 来て良かった、N湖。
 ひとりだったらゆっくりカイツブリを見たかったです。

 ダムの堤体近くの背の高い木のてっぺんにキジバトが止まっていました。

 「あれがホトトギスだったらねぇ」
 「本当だねぇ」

 なぜここでホトトギスを出すのだろうと私は思ったのですが、周りにいた人はみんな頷いたのでした。
 キジバトのシルエットがホトトギスに似ていたからかもしれません。

キジバト

 茂みから
 ホイホイホイ
 という鳴き声がしました。

 鳴き真似上手のガビチョウが珍しい夏鳥の鳴き真似をしたのでした。
 まぎらわしい!

 T分会の役員さんが
 「もう一回鳴いてごらん」
 こうに声をかけると、また鳴いたのでした。

 ホイホイホイ

 なんだか心臓に悪い鳴き声です。

 Aさんが言うには
 「ガビチョウはホイホイが早い、本物はもっとゆっくり」
 ということでした。

 探鳥会ご一行はダムの堤体を渡り終わると、ダム湖の周囲を歩き始めました。 

2に続く。


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