梅雨入り直前の上高地、夕暮れの雲と外めし
(投稿日には梅雨に入ってしまいましたが)
夕暮れのベンチに腰かけて、タッパに詰め込んだご飯を食べていました。
山を眺めて、口に運んで噛んで、空を見上げて、缶ビールをゴクリ。
そんな、ちょっとした間に、空と雲とが変わっていきます。
いつもの西風だと、目の前の稜線(西穂から焼岳へ続く稜線)から現れた雲は、ぼくの方に向かってきたかと思うと、頭上を越えて背後の稜線の向こうへ消えてしまいます。
でも、この日の風向きは南寄り。
だから、視界の左に現れた雲が、ずうっと目の前の稜線の上空を右へ右へ、ちょっとずつ形を変えながら、ゆっくり流れていく。
それを、ずうっと眺めていられる。
広い空の舞台の、端から端まで、
雲が、両腕を広げたり、手を高く上げたりして、行進していく。
それをただただ見ながら、
雲が流れ、
時間も流れる。
足元から梓川のサアサアと絶え間ない川音が流れて。
それらの流れに包まれて、ふわりゆらりと、
心と身体を投げ出しているような感覚でした。
心地いいところ。
山だったり、海だったり、街中だったり、ひとそれぞれにあるでしょうね。
ぜひ、山も、上高地も、一度試してみてはいかがですか。