人には人のキャリアがある
「人には人の乳酸菌」…なんて語呂と音感のいい言葉なんだろう。
そんなことは置いておいて、タイトルの通りのお話です。
私のマネジメントの志向としては、常々「その人の強みを活かす」ということを大事にしてきました。
足りないスキルを補うことも大事ですが、それよりも強みをグングン伸ばした方が、その周辺スキルも伸びていくので、効率的かつ本人が楽しい。
これはサイバーエージェントの新卒1年目のときに人事から言われたことでもあります。「強みを伸ばせ!」と。
その時はそのまま素直に受け入れていましたが、今となっても超納得です。
一般的な型にはめない
人は十人十色です。
人となりも、経験してきたことも、価値観も、大事にしていることのバランスも。そして強みも。
もちろん「〇〇力」といった共通用語を使った方が伝達や理解はスムーズですが、そういう言葉の組み合わせで人は構成されているのでやっぱり型にははまりづらいです。
ワクワクするか、幸せか
同時に、絶対にブレてはならないのは本人がワクワクするかどうか。5年後、10年後に幸せと思えているか。
これがブレていなければ、どんなステップを踏んでもよいと思ってます。ひとつのことを突き詰めるもよし、色んなことを経験するもよし。
そのワクワクをしっかりとサポートして引っ張ってあげることが大切だと思ってます。
「自分には強みがない…」と悩んだあの日
あれは、社会人2年目ぐらいだったかな。
周囲を見渡せば、
・クリエイティブや流行トレンドに詳しい
・ビジネス本をめちゃ読んで業界知識が豊富
・営業の突破力やクライアントからの愛され力がすごい
などなどすごい同期だらけでした。
当時、「道村は巻込み力がすごい」と褒めてもらったことがあり、それ自体は嬉しかったんですが、周囲を巻き込ませていただいているだけで、自分のスキルは何もない…と悩んでいました。
が、悶々とした結果に至った結論は、
「巻込み力もひとつの力!自分のスキルは足りないかもしれないけど、色んな方の集合知で成果を出す!」
ということでした。That's ポジティブシンキング。
スペシャリストにはなれないかもしれないが、最強のジェネラリストになる
何かの分野で一点突破し、200%突き抜けている人はかっこよくて今も憧れているけど、私の強みはそこじゃない。
どの分野も120%の水準でやり切る。つまり、最強のジェネラリストを目指す、ということ。
そして、これはある意味スペシャリストなんじゃないか、とも思ってます。
これは当時の私が勝手に導き出したキャリアのひとつでした。
型にもはめていないし、ワクワクした。そして、10年後の私は幸せです。
キャリアやキャリアップに正解はない。
人には人のキャリアがある。
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