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スタートアップ資金調達情報!2021年7月-8月

こんにちは。chima(ちま)です。

今回は、2021年7月-8月のスタートアップ資金調達情報についてご紹介します!

改めて、自己紹介です。
株式会社リクルートで新規事業の立ち上げ、新規事業責任者・PdM、組織マネージャーなどを経験したあと、独立。
今はWEBコンサルとして新規事業支援を中心に活動しています。

リクルートや現職で学んだインターネットビジネスに役立つ情報を発信していけたらなと思い、noteをはじめてみました!(Twitterでも発信中!)
「5分でサクッと」を目指し、できる限りシンプルに、濃縮した記事を書いていきます!

スタートアップ資金調達情報について

定期的に、未上場企業、主にスタートアップの資金調達情報を発信しております!

今回集めた2021年7月-8月に資金調達した企業数は97件でした!
(主にネットのオープン情報からクローリングして集めているだけなので、抜け漏れがあると思いますが、ご了承ください。)

この取り組みを始めた理由は、PdM・新規事業担当として、世の中で勢いのある企業やサービス、事業ドメインを知っておくことは非常に重要であり、自身のキャッチアップのためにはじめました!

また、その情報をnoteで発信することで、世の中のPdM・新規事業担当の方々に少しでもお役に立てることがあるかも…と思い、記事にすることにしました!

記事の最後には、資金調達をした企業の情報をまとめたリスト@スプシのURLも記載しておりますので、是非、最後までご覧ください!

資金調達額、調達ラウンドの分布

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今回調査した97件の資金調達に関し、その調達額の分布は下記のような形でした。

・1億円未満:9件(11%)
・1~5億円:44件(53%)
・5~10億円:15件(18%)
・10~20億円:5件(6%)
・20億円以上:10件(12%)

※非公開は14件(非公開は、%表記の母数から除く)
また、調達ラウンドという切り口でみると下記のような分布となります。

・シード:8件(17%)
・A:19件(40%)
・B:10件(21%)
・C:8件(17%)
・D:1件(2%)
・E:1件(2%)

※非公開は50件(非公開は、%表記の母数から除く)
※細分化されたラウンドは丸める(例:プレA、ポストA→Aに集約)
集計してみた結果、10億円未満で82%、シリーズA以下で57%という形。(この期間はシリーズB以降の割合は少し多めですね)

まあ、金額が低く、早い調達ラウンドの企業が多くなるのはあたり前。
この数字自体にあまり意味はありません。

ただ、シードからラウンドA、B、Cと調達ラウンドを進めていける企業は、(もちろん大小はあるものの)一定の成長・グロースを見せられている企業のはずです。

根幹となるKPIやトラクションなどが公開されているケースは少ないですが、調達を進めている企業の前回調達からの期間や調達額、前回の投資家がフォローオンしているか、などを見ることで順調な企業やサービスを見定めることは一定できます。

順調そうな企業やサービスを見ることで、現状流れがきているビジネスモデルや事業ドメインなどを知るきっかけになるため、是非、上記のような観点で分析してみてください!

ジャンル(事業ドメイン)の傾向

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続いて、どんなジャンル(事業ドメイン)の企業・サービスの調達が多かったか、その傾向を分析してみます。

今回は、97件を33種類のジャンルに分類し、数の多かった上位9ジャンルを抜粋して下記に記載しました。

・医療 / ヘルスケア / 介護:13件(13%)
・業務支援ツール:11件(11%)
・教育:9件(9%)
・EC:7件(7%)
・飲食:7件(7%)
・FinTech:5件(5%)
・IoT / デバイス / ロボット:4件(4%)
・AI / データ:3件(3%)
・モビリティ:3件(3%)

※筆者の独断で分類
※医療、飲食など、バーティカル領域に仕分けられる場合はそちらを優先
※領域をまたぐものは業務支援ツールなどのホリゾンタルジャンルに

業務支援ツールなど、複数の領域をまたぐホリゾンタルジャンルは自ずと数は多くなってしまいますが、バーティカルジャンルでは、医療 / ヘルスケア / 介護、教育あたりが多いようです。

教育系(EdTech)は最近目立ってきている印象ですね。
ひと昔前からプロダラミングスクール系が乱立し、最近ではセールス系、マーケ系スクールなども見るようになり、女性向けキャリアとか、カルチャースクールのような切り口も。

AI / データ系、D2Cは少し勢いがなくなってきている印象(半年や1年分貯まったら、もう一度考察したい。)

大型調達ランキングベスト3

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2021年7月-8月での調達額の大きい企業のベスト3を紹介します!

3位:atama plus、51億円(記事リンク

・サービス:atama+(アタマプラス)
・概要:学習塾向けAI教材
・調達月:7月
・調達ラウンド:B
・ジャンル:教育

2位:SODA、62億円(記事リンク

・サービス:スニダン
・概要:スニーカー、ストリートウェアに特化したC2Cマーケットプレイス
・調達ラウンド:C
・調達月:7月
・ジャンル:EC

1位:キャディ、80.3億円(記事リンク

・サービス:CADDi(キャディ)
・概要:製造業受発注プラットフォーム
・調達ラウンド:B
・調達月:8月
・ジャンル:製造

chima(ちま)注目の企業・サービス3選!

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さいごに、97件の中から僕が筋がよさそうだなとか、興味を思った企業・サービスを3つ選んで紹介します!

まだ広く知られていないという意味で、できるだけアーリーステージのものをピックアップ!

①Toremoro、1.1億円(記事リンク

・サービス:Orderly(オーダリー)
・概要:フードデリバリー一元化SaaS
・調達ラウンド:?
・調達月:8月
・ジャンル:飲食

これだけ色々なフードデリバリーサービスが出てくると、やっぱり一元管理サービスでてきますよね。
旅行予約サイトの一元管理であるサイトコントローラーのフードデリバリー版。

管理負荷を考えなければ、色々なデリバリーサービスに露出した方が集客最大化につながりますし、確実なニーズがあると思います。

スマレジなどのPOSレジとの連携もあるということで、コロナ禍でよりいっそう盛り上がったデリバリー接点を抑え、ここから飲食店の業務支援を広げていくことも考えられそう。

tacomsのCAMELという同様サービスも出ており、サービスの特性上、併用されることはなく、一つが選ばれるため、果たしてどちらが覇権を握るのか!?要チェックです。

②PIVOT、3億円(記事リンク

・サービス:経済コンテンツサービス
・概要:経済コンテンツサービス
・調達ラウンド:シード
・調達月:8月
・ジャンル:コンテンツ

NewsPicks初代編集長佐々木氏のスタートアップ。

具体的にどんなものかわからないですし、他の経済メディアとどう違うのだろう?といった疑問も持っちゃいますが、コンテンツメディアってセンスや切り口で大きく変わります。

(もう最近見てないですが)東京カレンダーとかは、他のグルメメディアと比べておもしろい切り口で、かつての僕には惹きつけられるものがありました。

単純に佐々木氏がどんなメディアを作るのか!?という期待のみでピックアップしちゃいましたが、これからが楽しみです!

③SOELU、6.5億円(記事リンク

・サービス:SOELU(ソエル)
・概要:オンラインヨガ講座
・調達ラウンド:?
・調達月:8月
・ジャンル:美容・リラクゼーション

コロナ禍で加速したであろうリモート銘柄の一つ。

(特に地方ユーザは)外出して通うのがめんどくさかったり、家事や子育てで家を離れられないという状況はあると思いますし、リモート旅行などと異なり、ヨガはリモートでもしっかりと成り立ちそうなジャンル。

新型コロナウイルス対策が進み、以前のように外出できるようになっても、リモートワークと同じくしっかりと残っていく習慣なのでは?と予想。

累計受講回数200万回突破ともあり、今後はプロテイン販売などのクロスセス戦略もあるみたい。今後に期待もてますね

さいごに (まとめリスト@スプシ配布中!)

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今回、2021年7月-8月の資金調達情報を紹介させていただきました!
いかがでしたでしょうか?

今後も定期的に同様のnoteを書いたり、半年、1年の単位でもうすこし角度を変えた分析などもしていきます!
是非フォローしていただけるとうれしいです!

資金調達をした企業のサービスや調達額、ラウンド、ジャンルなどをまとめたリスト@スプシのリンクはコチラになります。
是非、参考にしてみてください。
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では、また次の記事で!

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