笑えばいいと思うよ。
今までエヴァンゲリオンは見たことがなく、知識もなかった。
AKIRAを劇場で見てから、一昔前の超大作アニメにも興味が湧いてきて、遅かれ早かれエヴァは見たいと意気込んではいた。
そうは言いつつもNetflixには入ってないから、見ると踏ん切りがついていなかった。
しかし、今週のテレビで劇場版を放送していることに気づき、ストーリーがわからないのに途中から見ていた。
「破」の終盤から見始めたら、ストーリーがわからないのにトラウマになりかねない残虐なシーンが映し出された。
ここでセリフが静かになって曲がメインになって「今日の日はさようなら」という曲がゆっくりと流れている。
どこかで聞いたことある音色だとは思っていたが、エヴァが出所だとは知らなかった。
エヴァンゲリオンを知っている友人に連絡し、複雑な興奮をLINEの文面に載せて届けた。
「とりあえず早く見なさい」と冷静なレスが来たのだった。
調べてみると、劇場版の「序」「破」「Q」の3部作はPrime Videoでもあと3日ほどは鑑賞できるようで、その日のうちにダウンロードして、どこでも見られるように準備をした。
自分の部屋は冷房器具はなくて、リビングにいるしかないのが割と苦痛なのだが、イヤホンしてエヴァを見てやり過ごしていた1日だった。
碇シンジの現実逃避に近い塞ぎ込み方をしていた。
人そっちのけでエヴァンゲリオンの世界に足を踏み入れていった。
理不尽な運命から、世界を救うべき存在だと頼られる気弱な少年(碇シンジ)に同情していた。自分と重ね合わせながら見ていた。
勝手に期待して予想外な行動をすると非難されるなんてあんまりだ。
そのくせ、取ってつけたような理由でまた同じ運命を背負わせる。大人はずるくて汚らしいものだという言葉に、その通りだと頷いてばかりだった。
前知識がない分、見返したりゆっくりと進めたりしていたのに、ここ2日で3部作を完遂していた。
まだ3本見ただけなので、背景や意味合いについては詳しくないのであまり触れないが、つくづく主人公の碇シンジが可哀想に思えてくる。
どこに飛び込んでも泥の池が待ち構えている高校生クイズのどろんこクイズに挑む人はいないのに、彼が信じて飛び込む選択肢は悉く泥沼のようで、足を引っ張られて足取りが重たくなっている。
心の拠り所ができたと思えば消えていく少年に生きろというのはあまりにも無責任だ。
今年公開予定の「シン・エヴァンゲリオン劇場版:Ⅱ」が完結作なのか違うのかはわからないが、どうやってこの破壊と一体化の作品を終結させるのかが楽しみだ。これは映画館で見てみたい。
それにしても渚カヲルかっこいい、ピアノ始めたい、セッションしたい。全然弾けないけれど、、、
ここまでお読みいただき有り難うございました。
自分を甘やかしてご褒美に使わせていただきます。