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1日見放題で映画を4本も見たよ

いやあ〜、行ってきましたよ。ワンデーフリーパスポートで1日映画見放題。盛り沢山だった。家で一息ついてから動けなくなってました。4本は処理するの大変だ。


朝、予定より早く起きれた。勝手に目が覚めた。ハッと目が覚めた。明確にその日にやりたいことがあるとこんなに変わるものなのかね。何もない日では考えられないような目覚めの良さだった。

朝10時のオープンと同時に到着してみると、さすがに祝日、同じ発想の人がたくさんいた。この日に映画をたくさん見てやるぞ、と心を燃やした人の列が。有人窓口のみの販売だったので、10〜20分待ちの待機列ができた。アトラクションやないかい。

2500円でパスポートと交換して、最大2枚まで手元にチケットを用意できる。購入のまま席を指定するというものだった。

朝イチの映画に間に合うか心配だったけれど、ギリギリ購入が本編開始の3分前に完了し、いざ劇場に入った瞬間に本編が始まった。本当に遅刻しなくてよかった。

ここから、見てきた映画と感想をつらつら書きます。

まず。

哀愁しんでれら


土屋太鳳と田中圭のタッグ。

泥酔して死にかけた男を助けたところから始まる、シンデレラストーリー。玉の輿と言わんばかりの豪華絢爛で煌びやかな生活に順応していくが、どうもこの家族はおかしいらしい。母親として失格だ、とまで言われ、追い込まれた女は一体どうするのかしら。

サスペンスは苦手で、不吉な雰囲気が漂うと身構えてしまうのですが、その面白さってこういうことなのかな〜なんて少しわかったような気がする。そんなきっかけになった作品。でも結構ゾクゾクした。娘のひかりちゃんは何があっても絶対に悪くないと言い張る夫に、狂わされていく姿はまさに転落人生。急上昇急降下は癖になる人がいそう。面白かった。

そして推している女優山田杏奈が出てて嬉しかった。五億円のじんせいからの大ファン。活躍の場をもっと広げてほしい。応援しています。


はい次。

花束みたいな恋をした

期待度が一番高かった作品。最後にたっぷり味わうつもりだったけど、時間の都合でずらして二番目に。

趣味があまりにも合いすぎる2人は歯車が合うかのように一緒に時を刻む。ぴったりすぎる。これ以上のないペアなのに、大人になっていく互いを放って置けなくなっていく。仕事とは。恋愛とは。生活とは。あまりにも日常的すぎて目を背けたくなるようなリアルさが、眩しかった。胸がぎゅっと苦しくなった。

この作品は、とにかく具体的な名前や作品タイトルがゴロゴロ出てくる。見終わった後はこの作品に出てきた作品を見たいと思った。読みたいと思った。私がイメージしている、文化的な知識があって面白い人ってここに出てくる2人のようで、憧れの目でも見ていた。

楽しい思い出だけを覚えているだけだよ。

やめろっ!もうそれ以上私を苦しめないでくれ〜!!!

あ、あと、細田佳央太くんが出てくるのを知らなかったので、ラッキーだった。町田くんの世界のときから大ファン。しかもなかなかにキーマンだった。嬉。元取れた。いや、4本の時点で元取れてんだけどね。


はい。

ヤクザと家族 The family

行く宛もなく、のらりくらりしていたところに父親が亡くなり、尚更いく場所も無くなってフラフラしていたケン坊は、ヤクザの抗争にバッタリ遭遇してしまい、ちょっとしたことで柴咲組を助け、その後助けられる。
結果、組に正式に入る運びとなったが、日々問題が発生する繁華街を力で解決しようと奮闘する。組長を親父と慕い、ここは家族だと教わる。唯一の居場所を与えられたような気がしていたし、そのつもりだったから、文字通り命懸けの日々、仲間を失えば仇を取る。
時代が進むにつれてヤクザは社会的に追いやられ始めていて、ヤクザとしては生きていきづらい世になり変わっていった。
ヤクザというレッテルは消えないのに、組は一応抜けたということになる。ケン坊は自分の居場所を見つけ、寄り付く場所を見つけられるのか?

ヤクザとあるから、覚悟してはいたけど、やはり、ヤクザ映画で、かなりかなりエグい。過激なシーンに耐性がないに等しい私は、目を瞑りたくなるシーンも多かった。前半がもうしんどすぎて気持ち悪くなりそうだった。義理と人情を重んじるヤクザをここまで見せられたけれど、終わりが二転三転してついて行きづらくなった部分はあった。

millennium paradeのFAMILIAは贔屓目ありで凄かった。磯村勇斗のキャラクターが好きだった。

総じて怖かった〜。ヤクザはすごい世界だなぁ〜。怖すぎた。
うん。ずっとかたぎでいよう。


ラスト。

おもいで写眞

この映画が公開終了間近で日に1本しかやっていなかったから、時間調整したのはこの作品を見るためだった。

東京で四苦八苦していたところに、たった1人の家族だった富山の祖母が亡くなったと一報が入る。しかし、遺影用の写真は一つもなくて、集合写真を拡大したピンボケのものであったため、いろんな意味で落ち込むようになってしまった結子。東京でうまくいっていなかったのもあって、ただ祖母の家で沈んだ日々を送っていた。役所勤務の幼なじみの一郎から、遺影撮影の仕事をもらい、団地を歩き回り、一軒一軒に声をかけていく。遺影なんて縁起でもないと突っぱねられてしまうが、希望に沿ったシチュエーションで撮ってもらいたいという願いを叶えてから、「おもいで写眞」と銘打って、次々と予約が入り、満足もしてもらい、おもいでの一枚を撮っていく。一人一人のストーリーに心を重ねていくうちに、結子にも変化が起きていく。


これは毛色の違う作品で、どう考えてもほっこりできるよね、という期待で選出。
おもいで写眞というだけで、もう泣かせにくるんだろうなと予想がついた。

失敗してきて挫折の真ん中にいたことで、基本的に顔が暗い結子が、人と対話して初めて表情に変化が起こる。主演の深川麻衣さんの表情の豊かさは前提として、落ち込んだ顔が特に映えていた。
おじいちゃんおばあちゃんの一挙手一投足に目が離せなくて、なんか可愛らしいけど、死を意識しているのもわかる儚さも兼ねている。
おもいでを形にすると、誰もが本当に素敵な笑顔になって、写真も素敵だった。写真の力がすごいのよ。
昨年見た「浅田家」を彷彿させた。写真一枚に、その作品を司る強さと綺麗さと物語を集約する。反則なんだよね。泣かせてくれよベイベー。


終わってみて

ざっっと振り返ってみてこんな感じ。1日に4本て。でも、思ったより記憶の交錯とか曖昧さはなくて、今のところ作品ごとにしっかり覚えている。哀愁しんでれらは背筋が凍って、花束みたいな恋をしたはキュンキュンしたというよりは文化的な面白みを感じたというか、まだまだ知りたいな〜音楽と本と社会の見方とか。と感想が先行して、ヤクザと家族はヤクザすぎ。おもいで写眞で全てを包み込んだ。

怒涛の感情のジェットコースター。哀愁しんでれらが強すぎた。頭を使いすぎたのか、休みなしで映画をハシゴして疲れたのか、ずっと頭が痛いままで、今は文字にしている。

時間に追われる日ではあったが、とてもとても楽しかった。満足度はズバリ!!!

120%です!!!!!!!!!!

見たい映画が複数あって、休みだなあと思ったら、1日を映画館で過ごすのはいかがでしょうか。ちなみに、オススメしてみたら、やりたいという人を何人か見かけました。感想をお待ちしております。

では、おやすみなさい、、、、




あ、あと、一つだけ聞きたいんですけど。


クロノスタシスって知ってる?

自分を甘やかしてご褒美に使わせていただきます。