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【創作論】筑前式プロットの作り方〔完結篇〕

 どーも、筑前助広でございます。
 前回のプロットの作り方、大変多くの方が反応していただき、大変うれしく思います。
 みんなプロットの作り方を知りたいのだなぁ、としみじみ思いました。
 僕の作り方は独学なので、今後みんなも色々なやり方を試し、トライアル&エラーで、自分に合ったやり方を試していただければと思います。

 さて、前回公開した記事――

 これを読んだフォロワーさんからこんなコメントをいただきました。

「贅沢言うなら作品1ページとこのページ書き上げるのに書き込んだプロットノートを見たかった」

 僕はサービス精神旺盛なので、今回は特別に1冊に掛かるプロットの量と、一話にかかるプロットの量を、実際に作品を公開してご紹介いたします。

 で、僕も一応はプロの端くれ。これも有料記事にと悪魔が囁いたのですが、駆け出しの僕が有料などおこがましいので、今回も無料です。
 もし参考になりましたら、僕の作品を買って応援してください(むっちゃ面白いのでお勧め)
 僕のようにお小遣いが少なく難しいという方は、フォロー&固定ツイRTをお願いします。感想とか、気軽に「見たよ」と声を掛けていただければ、活動のエネルギーになります。
 また既に購入した方は、感想ツイか宣伝をお願いしたいです。それだけで、筑前は頑張れます!

それでは本題。

【1】プロットの全体量

 一作に掛かる、プロットの全体量ですが、下記のリンク作の動画で公開しております(※音楽注意)

 これは登場人物のリスト、作品概要、アウトラインを含めたものです。正直、これは僕の中でも長い方ですね。制作に46日も掛かりました。
 また、これは細かい資料の収集は後にしているので、資料との付け合わせは加味しておりません。
「資料無しで書けるのか?」とお思いだと思いますが、調べないと書けない箇所は(      )で後回しにしたり、( ※あとで調べる )と書いてごまかしています。
 この作品の場合は、歴史的な考証は地形・地名と食文化ぐらいなので、後回しでも可能なのです。

【2】1話に掛かるプロット量

 1話に掛かるプロットの量は、ルーズリーフで1枚~1枚半ぐらいです。2枚にはならないですね。
 では、画像で見てみましょう。

 これで1話分、ルーズリーフ1枚です。
 セリフの部分には赤でマーカー、初登場となる人物には青マーカーを入れています。
 赤ペンや青ペンで修正しているのは、プロット作成時や、見直しの最中にしたものです。滅多にありませんが、執筆中に修正する事もあります。

【3】ルーズリーフ1枚での文章量

 この1枚で、どれだけ広がるのか。本当は公開したくはありませんでしたが、親愛なる友人の頼みなので、特別に公開いたします。
 とある、アレのアレな序盤です(特別ですよ)

 ※誤字脱字報告だけでなく、感想などあれば嬉しいです!

【4】よくある質問

 プロット関係でよくある質問や反応で、この2つがあるのでご回答します。

①プロットだけで満足しちゃいそう
 確かに、書き終えた後は満足感というか達成感があります。しかし、何の為にこのプロットを作ったかと考えたら、それで終われば本末転倒ですよね。勿論、そんな事では作家として生き残れませんし。
 しかし、やはり満足感もあるので、こんな感じでやっています。

Aプロット作成⇒B作品改稿⇒A執筆⇒Cプロット作成⇒A作品改稿⇒C執筆

 全てから全てそうではありませんが、こうすると飽きません。

②プロット通りに書けますか?
 9割以上、僕はプロット通りです。前の記事でも書きましたが、キャラが勝手に動いたら、首根っこを掴んで引き戻し、プロットに落とし込んで修正します。なので、どう足掻いてもプロット通りに仕上がります。

【4】プロットを作らずに書いたら?

 勿論、短編を中心にプロットを作らずに書いた作品もあります。
 それが、この3作品。

①闇の足音
 僕のデビュー作、「谷中の用心棒」を書く切っ掛けになった短編です。僕的に気に入っていますし、これぞ筑前助広!という作品ですが、プロットを作らなかった故の弱点も出ています。
 どうぞ、読んでご確認ください。

②Murders Collective(マダーズ・コレクティブ)

 僕の連作短編集です。これはプロットを作ってはいませんが、脳内で計算はしています。完全脳内プロットで書き上げた作品をご覧ください(結構ハードなので注意)

③生類『不』憐みの令

 これは勢いと手癖だけで書いた、ノープロット作品。なので、途中で話をぶん投げたラストとなっています(これはこれで、きちんと成立はしていますが)

【5】最後に――

 以上、これが僕のプロットの作り方です。前の記事を含めて、これを読んでいただければ、大体の事がわかると思います。
 少しでも、皆様の素敵な創作ライフの一助になればと思います。これが、プロデビューするまで色々と支えてくれたみんなへの恩返しです。

 もし、一連のシリーズを読んで「いいな!」と思っていただいた方は、僕の作品「谷中の用心棒 萩尾大楽」をどうぞよろしくお願いいたします。
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