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【第186回】2024年度地区防災計画モデル事業の対象地区決定


質問 2024年度モデル事業の対象地区が決まったんですか。

概要

 ①地区防災計画モデル事業
 ②2024年度モデル地区
 ③モデル地区の担当教員はシンポジウム・大会報告等を実施

解説

①地区防災計画モデル事業

 2020年度から開始された地区防災計画学会の地区防災計画モデル事業では、モデル地区において、地区防災計画の策定を支援し、住民主体の地域防災力の底上げを図ってきました。
 災害対策基本法では、コミュニティで住民等が地区防災計画の素案を作成し、それを市町村防災会議に提案し、市町村地域防災計画の中に書き込むという手続が法定されていますが、このモデル事業では、モデル地区において、地区防災計画の素案を作成し、市町村の防災会議に「計画提案」ができる状態にするとともに、そのプロセスを再現性も意識して学術的に分析し、事例の横展開を図っています。
 これまで2020年度は9地区、2021年度は11地区、2022年度は13地区、2023年度は6地区の合計(のべ)39地区でモデル事業が実施されてきました。

②2024年度モデル地区

 2024年度の地区防災計画モデル事業につきましては、Yahoo!基金による支援をいただいて実施しており、地区防災計画学会内で公募が行われておりました。
 この公募を経て、7地区が対象地区として選定されました。これで2020年度から通算で(のべ)46地区でモデル事業が実施されることになります。
 以下が、2024年度の担当教員及びモデル地区の一覧になります。

2024年度地区防災計画モデル地区・担当教員一覧
1 磯打千雅子 香川大学准教授
  岡山県倉敷市真備町川辺地区(継続)
2 北村弥生 長野保健医療大学特任教授
  埼玉県東松山市市ノ川自治会
3 同上
  埼玉県熊谷市奈良地区
4 金 思穎 専修大学兼任講師
  神奈川県横須賀市平成町マンションソフィアステイシア(継続)
5 近藤誠司 関西大学教授
  福井県福井市高須町高須集落
6 酒井明子 福井大学名誉教授
  石川県珠洲市正院地区
7 田中耕司 兵庫県立大学客員教授・竹之内健介 香川大学准教授
  三重県南牟婁郡紀宝町鮒田地区(継続) 

③モデル地区の担当教員はシンポジウム・大会報告等を実施

 各地区の担当教員には、計画づくりの支援や調査研究活動を受けて、2025年3月1日(土)に開催される地区防災計画学会第11回大会で「個人報告」を行っていただくとともに、「パネルディスカッション」に登壇をして、議論を行っていただくことになっています。
 また、当該大会での議論を受けて、2026年度に発刊される地区防災計画学会誌第33号又は第34号に査読論文を投稿していただくことになっています。

(参考)
過去のモデル事業について

2023年度モデル地区の紹介

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