【第27回】【新刊】地区防災計画学の基礎と実践(弘文堂)
質問 新刊「地区防災計画学の基礎と実践」(弘文堂)はどんな内容ですか。
概要
①地区防災計画学会所属の大学教員等によって執筆された地区防災計画学のテキスト
②地区防災計画制度の創設の背景、特徴、計画づくりの現場の事例やノウハウを多数紹介
③地区防災計画づくりに関わる多くの方向けの丁寧な説明
解説
①地区防災計画学会所属の大学教員等によって執筆された地区防災計画学のテキスト
室﨑益輝会長をはじめとする地区防災計画学会所属の大学教員等によって執筆された地区防災計画学のテキストが発売されることになりました。
これは、Yahoo!基金からの出版助成を受けたものです。
室﨑益輝・矢守克也・西澤雅道・金思穎 編著
『地区防災計画学の基礎と実践』弘文堂(2022年3月7日発売・240ページ)
②地区防災計画制度の創設の背景、特徴、計画づくりの現場の事例やノウハウを多数紹介
2013年の災害対策基本法の改正に伴い、地域コミュニティ内で住民や事業者が自発的に行う防災活動計画である「地区防災計画」が法制化され、2014年4月より施行されました。
これにより、市町村内の小学校区や複合商業施設、マンション一棟といった単位で防災計画を作成し、市町村防災会議に提案できるようになりました。
この地区防災計画づくりは、全国に燎原の火のように広がり、現在、地区防災計画の策定に向けて活動中のコミュニティは5,000地区にのぼります。
本書では、「地区防災計画制度」の法制化に関わった著者たちが、制度創設の背景、制度の基本的な仕組みや特徴、計画づくりの現場での事例を踏まえた、計画づくりを実践するに当たってのノウハウ等をアカデミックな観点も交えて紹介しています。
また、地域コミュニティに減災・防災を実装するための「共助」を活かしたまちづくりとは何かについて考えるための全国のモデル事例も多数掲載しています。
災害の進化に“みんな"と立ち向かう、いつかくるであろう想定外の災害に備えて、今できることを一緒に考えましょう。
③地区防災計画づくりに関わる多くの方向けの丁寧な説明
本書では、基礎編で制度や理論を丁寧に説明した上で、実践編で実際の事例を用いてプラクティスとノウハウについて説明しているほか、巻末付録として「地区防災計画づくりに関するQ&A」等を付けています。
全体として、大学教員だけでなく、公務員、コンサルタント、シンクタンク、民間企業、防災士、自主防災組織のメンバー等のコミュニティの現場で地区防災計画づくりに関わる多くの方に読んでいただけるように丁寧に説明されています。
目次等は、以下のようになります。
【目次】
【コラム】
【付 録】
【編著者】
【著者】
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