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社会をつくる力を育てる授業づくり61 環境プロジェクト〈1〉

5年生第5単元の第3小単元は、環境についての学習です。

ア 次のような知識及び技能を身に付けること
(ウ)関係機関や地域の人々の様々な努力により公害の防止や生活環境の改善が図られてきたことを理解するとともに、公害から国土の環境や国民の健康な生活を守ることの大切さを理解すること。
(エ)地図帳や各種の資料で調べ、まとめること。

イ 次のような思考力、判断力、表現力等を身に付けること。
(ウ)公害の発生時期や経過、人々の協力や努力などに着目して、公害防止の取り組みを捉え、その働きを考え、表現する

文部科学省(2017)小学校学習指導要領


 公害というと、四大公害病と呼ばれる、水俣病、イタイイタイ病、四日市ぜんそく、新潟水俣病が挙げられます。

それ以外にも、生活様式の変化により、水質汚染など身近なところでも環境に大きな影響を与えていることを理解していくのが目標です。

公害によって、これまでの生活を大きく変化させざるを得なくなった人たちもいます。

そうした大きな変化を捉えることは、自分たちの生活を考える上でも重要なことだと考えています。

また、環境を守るための対策として、国や都道府県がどのような取り組みをしているのかを調べていくことも、この単元の大きな目標です。

自然を保護、維持するための取り組みとしては、法律によって、開発や立ち入りを保護する方法があります。

世界遺産であったり、ラムサール条約に登録された場所であったりしても、そのことだけで即保護や立ち入り制限につながるわけではありません。

登録の前提として、国内の法律で保護する体制が求められています。

国や都道府県が中心となって、それらの地域を保護するための政策を進めているわけです。

また、このような環境は、保護するだけではなく、存在を周知し、みんなで守っていくという意識を持たせていくことも重要です。

この単元を通して、環境や生活を維持・改善するために何ができるか、考えられる児童を育てる、そのようなプロジェクトを考えてみたいと思います。

ご参考になれば幸いです。

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