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社会をつくる力を育てる授業づくり51 未来の工業生産を考えるプロジェクト〈1〉

5年生の第3単元、工業生産についてのプロジェクトです。

1 どのような姿を求められているの?

イ イの(ア)及び(イ)については,消費者や生産者の立場などから多角的に考えて,これからの工業の発展について,自分の考えをまとめることができるよう配慮すること。
文部科学省(2017)小学校学習指導要領

これからの工業の発展について、自分の考えをまとめられるようにすることが求められています。

新しい技術が開発されていることや、海外への進出、高齢化社会など社会に見られる課題に対応するためのものなど、工業の発展について考えようとする態度を持った子どもたちを育てていこうというわけです。

2 何を学べばいいの?

この単元で身に付けるべき知識として、我が国の工業生産の概要に関する内容と工業生産に関わる人々の工夫や努力に関する内容,貿易や運輸に関する内容の3つが示されています。

工業生産の概要とは、
①我が国では様々な工業生産が行われていること
②国土には工業の盛んな地域が広がっていること
③工業製品は国民生活の向上に重要な役割を果たしていること
の3つの内容を理解します。

工業生産に関わる人々の工夫や努力とは、
工業生産に関わる人々は,消費者の需要や社会の変化に対応し,優れた製品を生産するよう様々な工夫や努力をして,工業生産を支えていること
を理解します。

貿易や運輸とは、
貿易や運輸は,原材料の確保や製品の販売などにおい て,工業生産を支える重要な役割を果たしていること
を理解します。

3 どんなプロジェクトにすればいいの?

以上の目指す姿、おさえるべき内容をもとに、この単元でのプロジェクトを、未来の工業生産を考えるプロジェクトとします。

食料生産の単元と似たような名前になってしまいましたが、考えるべき道筋は同じだと思います。

現状をしっかりと理解したうえで、課題を把握して、その改善策を考える、という流れです。

一般的には、大工場、中小工場の2本立てて教科書は構成されています。

プロジェクトですので、取り上げる工場は弾力的にしても良いかなと考えています。

次回は、プロジェクトの流れを書いていきたいと思います。

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