kiyoくん

はじめまして。日常で感じた事を綴っていこうと思います。心の奥底にある優しい心を探して文…

kiyoくん

はじめまして。日常で感じた事を綴っていこうと思います。心の奥底にある優しい心を探して文章を綴れたらと願っています。共感できることも出来ないこともあるかもしれませんが、また読みたいと思っていただければ嬉しいです。腎臓移植体験記http://kiyokun.com

マガジン

  • 「犬」のお話

    幼い頃に野良犬に噛まれた経験があって犬が怖いkiyoくん。 ご近所の優しい犬と出会って少し変わってきました。

  • 「猫」のお話

    隣人の猫にまつわるお話。 猫嫌いな僕が猫騒動に巻き込まれて、 ちょっとだけ猫好きになっていくお話です。

  • 「珈琲」のお話

    高校生の頃から喫茶店に通うkiyoくん。cafeはkiyoくんのパワースポット。cafeで出会った人達とのあれこれを綴ります

最近の記事

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ある珈琲店マスターの話

 僕が以前住んでいたマンションから、歩いて5分くらいのところにcafeがある。自宅のガレージをセルフリノベーションでcafeにして、客席は6席程。ヤマハの古い大きなスピーカーから会話にじゃまにならない、丁度いい音量でいつもJAZZが流れている。珈琲は自家焙煎。定年してからマスターが大坊珈琲等の有名店を巡って自分で勉強したそう。珈琲の一杯の値段はとても安い。それにもかかわらず、マスターは「本当は100円、いや無料で皆さんに振る舞いたい」と言う。その隣でママさんの目がキラリと光り

    • そろそろ本当の俺を見せてやろうか

      今朝、いつものスターバックスでバリスタさんから、 「kiyokunnのお家は公園の横ですか?」 と聞かれた。 僕は不意を突かれて驚いて、 「そ、そうです」 と答えた。 と言うのも色々と思い当たる節が無いでも無いので、 「アイツの家があそこか」とか 「あんた評判悪いで」とか 思われていても仕方がないと瞬間的に頭によぎったから。 そんな僕をバリスタさんが 「うちの犬がいつもkiyokunnに遊んでもらってるんですよ!」 と好意的に発言したので、また驚いて拍子抜けた。 どうやら文

      • やっぱり村上春樹もシャーマンだった

        新作『街とその不確かな壁』を読んで僕は確信した。 やっぱり村上春樹もシャーマンだったと。 『風の歌を聴け』『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』の羊三部作と『ダンス・ダンス・ダンス』を読んだときに僕は村上春樹はシャーマンじゃないかと感じた。なぜなら、主人公の親友鼠、耳のモデルのガールフレンド等、既に死んだ人が小説のストリーの中に出てくる。それも生きているように振る舞って。 新刊の『街とその不確かな壁』の中に登場する前図書館長の子易さんもそうだ。すでに死んでしまってい

        • 「母慈滅子」 薔薇と四柱推命学

          一昨年から育てている薔薇に、今年はたくさんの蕾がついてくれました。 綺麗な薔薇の花がたくさん咲いてくれたらと、普段は滅多にやらない肥料をあげてみよう思いました。 どの肥料をいつ、どれくらいあげたら良いかわからなかったので調べてみました。すると、薔薇に蕾ができたら肥料はあげない方が良い、との事でした。肥料をたくさんあげると薔薇は蕾を落としてしまうのだそうです。これは素人のガーデナーがよくする失敗だそうです。 そこでハタと思い出したのが今、学んでいる四柱推命学のある言葉でした

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        ある珈琲店マスターの話

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        • 「犬」のお話
          5本
        • 「猫」のお話
          4本
        • 「珈琲」のお話
          6本

        記事

          お盆と、シュレーディンガーの猫

          昨日、家具屋さんに行った時のこと。 店員さんがにこやかに 「kiyokunさん、こんにちは」 と迎えてくれます。 ここのお店に、僕は約五年前に一度訪れたきりでそれ以降行ってません。 でも名前を覚えてくれていたみたいです。 さすがやなと思っていると、 さらに店員さんが 「先日から何度も来てくださったそうで」 と言います。 「?」 (僕は行ってない。) さらにさらに 「この前は奥様といらっしゃってくれてありがとうございました」 「??」 (行ってない。) 僕の反応が悪

          お盆と、シュレーディンガーの猫

          和歌浦の風景

          僕がまだ人工透析を受けている時だから、今から10年以上も前の事になります。 結婚して夫婦でオートフォーカスのカメラをそれぞれ買い、 散歩をしながらその時に目に入るものを喜んで写真を撮っていました。 そのころのカメラは、フィルム写真ではなくてデジタルになっていてピントもオートフォーカスで今となっては当たり前の機能ですが、それでもその当時は写真をするならマニュアルでフィルムやろとかいう人がまだまだたくさんいた時代でした。 カメラの性能任せにたくさん写真を撮って、撮った写真を西本カ

          和歌浦の風景

          グラタン

          雨の日の歯医者の帰り道、 珈琲を飲もうといつものお店に行ったが定休日だった。 残念に思いながら帰っていると、 路地を一本入った通り沿いに新しい建物が見えた。 そこは昔、僕が高校生の頃よく通った喫茶店があった場所だ。 高校を卒業すると他の街に進学したのでそれっきりご無沙汰になっていた。 当時とは店構えが変わっているので、ごそっとリノベーションでもしたのだろうと思った。お店の前に立って看板を見ると昔の屋号のままだった。 高校生以来だからもう30数年前になるから、オーナーさんが変

          グラタン

          オニヤンマ

          お盆に誕生日を無事に迎えることができました。 次の日の夕方、根来の池で瞑想しながら、 今までのこしかたを振り返っていると 本当にたくさんの方にご迷惑をかけながら、 お世話になって来たなと思いました。 昔、占い師と霊能者に別々に同じことを言われました。 「地獄の釜の蓋が開く日に生まれたので先祖の業を清算する使命がある」と。 全く、なんのこっちゃの事でした。 その頃は病気と無縁でしたから、 自分の努力で人生を切り開いていけると思っていました。 ところが病気が発病して、 自分の

          オニヤンマ

          サボテン長者

          先日、ご近所の方からサボテンを頂きました。 ご高齢になってお世話をするのに疲れて来たようで、 「終活しているので良かったら」 と頂きました。 まるで、戦艦大和の主砲のような形の蕾が付いたままいただきました。 翌日に立派な花が咲きましたが、1日で終わってしまいました。 残念だと思っていたら、次の蕾が出て来てくれていて、また咲いてくれそうです。 そうしていると今度は、お隣の方からまたサボテンを頂きました。 今度はサボテンの寄植えです。 このサボテンもお隣の方が終活で頂いて来

          サボテン長者

          遠く離れても。。。。。

          僕がこの街に越して来たのは3年前。cafeが好きで、cafeが僕のリラックスできる場所。この街にまだ馴染みの店は無くて、僕はどこで落ち着こうかと戸惑っていた。そんな時、通り沿いでスターバックスを見つけて入ってみた。 このお店はオープンしてまだそんなに時間が経っていないようだった。 真新しいテーブル。家具屋さんから配達されたばかりの様な、ふわふわのソファ。そしてまだ緊張感が伝わってくるバリスタさん達。何より新しい街に住み始めて、新しいお店に入った僕が緊張していた。 そんな中

          遠く離れても。。。。。

          マンハッタンヘンジ

          マンハッタンヘンジ「マンハッタンヘンジ」という言葉がある。 ニューヨークのマンハッタンとイギリスの巨石建造物であるストーンヘンジを合わせた造語です。 マンハッタンヘンジはマンハッタンの道沿いに真っ直ぐ夕日が沈んでいく事を言う。年に2回観ることができる天文現象で、夏至の約21日前と後に起こります。 ストーンヘンジはなんのために作られた巨石かは謎ですが、太陽光線が夏至の日の朝に遺跡の中央に直接当たることから春分、夏至、秋分、冬至を計算する装置だとも言われています。 「マンハ

          マンハッタンヘンジ

          そんな日もあるよね

          雨の日。 どうも気分が乗らない。 片付けモノが溜まってきている。 全部片付けようとせずに、 コップを一つだけ、 洗うことにした。 そのためだけに、 レコードをかけて、 気分を乗せる。 そんな日もあるよね。

          そんな日もあるよね

          本の話

          僕は本が好きでよく読む。いつも欲しい本を新刊で購入できるわけではないので古本をネットで購入するか、図書館で借りて読む事もよくある。それはつまり、誰かが読んだ後に僕が読むことになる。そんな時は本の内容よりも以前はどんな人が、どんな気持ちで読んでいたのだろうと気になる。 本を読んだ方の思考は目には見えないのが普通だ。しかし幾度か不思議な痕跡を本に見つけたことがあった。 ネットで購入したある古本は全ページに毛が挟んであった。しかも1本ずつ。どこの毛かはわからない。幸いにも縮れ毛

          タバコ屋

          タバコを吸わなくなってもう何十年と経つ。しかし、JAZZのレコードを聴いている時にタバコの風景を思い出す時がある。 タバコを吸っていたのは高野山に住んでいた頃だ。高野山の路地裏に小さなタバコ屋さんがあった。タバコの自動販売機も置いてあるが、僕は窓口でタバコを買った。タバコ屋さんの看板娘が目当てだった。 その人は窓口にちょこんと座ったおばあちゃんで、いつもにこにこと笑っていた。タバコを買うと、「吸うかい。」とおばあちゃんは聞いてくれた。うなずくと、タバコの箱のセロファン、銀

          タバコ屋

          手帳を、途中で変えてもいいのです

          年末になってくると、来年の手帳選びを楽しみにしている人もいるだろう。奥さんもそうだ。手帳にとてもこだわりを持っている人で、奥さんの手帳探しは8月から始まる。そして毎年、たいてい2,3冊変える。僕はそれを冷やかす。というのがパターンだ。 ある時に、心理学カウンセラーさんから「1年の途中で手帳を変えても良いのです」とお聞きしたことがある。心理学的に手帳を変えるのは良いことだそうだ。転職したり、家族が増えたり、いろんな状況があって自分が変わる。手帳を変えたいと思った時は、脳が今の

          手帳を、途中で変えてもいいのです

          だから言っただろう (服の力#2)

          用事があったので家を出た。白いスモックのシャツを着て出た。自分に似合う服があると、出かける時に何を着るかで迷わなくていいので助かる。どこかの家庭では出かけに、服の事で奥さんと揉めるお宅もあると聞く。 目的の場所に着いてドアを開けて中に入った。白いシャツを着た人が二人いて目についた。着ている白いシャツはとても上品でカッコ良かった。失礼とは思ったが勇気を出して、「カッコいいシャツですね」とその方達に声をかけさせてもらった。靴作家さんだという。白いシャツも友人のシャツデザイナーさ

          だから言っただろう (服の力#2)