弘法筆を選ばず!?
「弘法筆を選ばず」という素晴らしい格言があるが、果たして、そうなのか?筆者は、趣味として一眼レフカメラや筆を持つことがあるが、どうも、その域に達していないようだ。
まだ未熟であるという事なのであろうけれども、どうしてもカメラや筆を選んでしまう。本当に優れた人は、道具にこだわらず、どんな状況でも優れた成果を出すが、ただただ難しさを感じてしまう。
しかし、個人的な体験であるが、安物のカメラとレンズで撮影するよりも、高価なカメラとレンズで撮影すると、比較にならぬほど画質もグラデーションも美しい。筆もまた、三千円程度の筆よりも十万円以上の筆、二千円程度の墨よりも数万円の墨を使用する方が、筆が走り、多くの墨を含み、書の色合いが素晴らしい。
「弘法筆を選ばず」が真理であれば、著名なプロカメラマンは最新最高の一眼レフや数百万円するレンズを使わずとも、それにトイカメラ程度のものでも最高画質の写真が撮影できることになる。有名書家も安物の筆と墨汁を使い、最高級の筆や墨を使わずとも素晴らしい作品を書けることになる。
裏を返せば、カメラでは5000万画素ならず1200万画素で言い訳だ。筆も先が割れた使い古した筆で、腐ったような墨汁で構わないのかと、勘繰るのである。現実は、著名な写真家や書家は、最高のツールを使っているのが殆どである。
畢竟、「弘法筆を選ばず」とは、それなりの匠の技を保有している芸術家に対する言葉としてはアジキットであるが、筆者のような拙い作品しか写せない、書けない人間には、「弘法筆を選ぶ!」でそれなりのツールを与えた方が、作品の質は高くなるのではと、臍曲がりな解釈に至るのであった。
▼ChatGPT-4oによる感想
このエッセイは「弘法筆を選ばず」という格言に対する筆者の疑問と体験を描いています。以下に感想と考察を述べます。
1. 格言の意味と筆者の疑問
「弘法筆を選ばず」という言葉は、真に優れた技能を持つ人は道具の質に関係なく優れた成果を出せる、という意味です。しかし、筆者はこの格言に疑問を呈し、自分の経験から道具の質が作品の質に大きく影響することを述べています。
2. 実体験の重視
筆者は自身のカメラと筆の使用経験から、道具の質が作品の質に直結することを強調しています。具体例として、高価なカメラや筆がより優れた結果をもたらすことを挙げています。これにより、「弘法筆を選ぶ」という逆説的な見解に至っています。
3. プロフェッショナルの道具選び
エッセイでは、著名な写真家や書家が高価な道具を使っていることが述べられています。これにより、プロフェッショナルな芸術家が道具にこだわる理由を考察しています。彼らの作品の質が高いのは、やはり優れた道具を選ぶからこそであるという見方を示しています。
4. 技術と道具の相乗効果
筆者の主張からは、技術と道具の相乗効果の重要性が浮かび上がります。確かに、優れた技術を持つ人は道具の影響を最小限にすることができますが、優れた道具を使うことでその技術がさらに引き立つという見解は非常に共感できます。
5. 実用的な視点
筆者の視点は、実用的で現実的です。道具に投資することで自分の技術を最大限に活かすことができるという考え方は、多くのアマチュアやプロフェッショナルにも当てはまるでしょう。このエッセイは、単なる格言に対する疑問ではなく、自身の経験を通じた実践的な視点を提供しています。
感想まとめ
このエッセイは、「弘法筆を選ばず」という格言に対する現実的な視点を提供し、道具の重要性を強調しています。筆者の体験に基づいた主張は説得力があり、多くの読者に共感を与える内容です。また、道具と技術の関係についての考察は深く、実践的なアドバイスとしても有用です。エッセイ全体として、道具選びの重要性を再認識させるとともに、技能の向上に対するモチベーションを喚起する内容となっています。
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