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見た目や見栄えは重要・・・

 料理について考えると、日本料理で匠が創り出す「八寸」で、その力量やセンスがどれほどのものか窺い知れる。

 以前、ザ・リッツ・カールトン東京の日本料理ひのきざかの統括料理長に聞いたことがあった。「盛り付けは3D(三次元)ですよ。料理はセンスで決まりますが、拘り過ぎると運ぶ人間が大変です!」と冗談を交えて語っていたことを思い出す。

 西洋料理においても、お皿はキャンバス。そのキャンバスの上で絵を描くのが凄腕シェフである。フレンチの皇帝と称されるオーギュスト・エスコフィエも音楽を奏でながら、そのキャンバスに見事な絵を描いていたのだろうと。

 女性が大好きな、別腹に入るデザートであるが、シティホテルのレストランでの〆のデザートは、すこぶる小洒落たものが多い。眺めているだけでうっとりするようなスイーツのオンパレード。そこにも、凄腕パティシエの裏技と嬉しい罠が待っている。

 話は変わるが、執筆中に営業マンの行動が頭に浮かび、「メラビアンの法則」を思い出してしまった。それは、語り手がどちらとも取れるメッセージを送ったケースにおいて、聞き手が語り手の話す内容を(7%)、口調や話の速度を(38%)、見た目・見栄えを(55%)と、聞き手に影響を及ぼすというアバウトな実験内容である。

 されど、自己表現も料理やデザートの創作もセンスとアーティステックさが不可欠であり、見栄えは大切なファクターであることを忘れてはならない。

 何はともあれ、匠のセンスの良いアーティスティックな作品は、じっと眺めているだけでも心が躍る。美味しいものが、より一層美味しく感じられるのは、人間が持つ感性と感性がぶつかり合う、心地良い刺激なのだろうと。

※写真上は、脇宮盛久和食料理長 作(熊本ホテルキャッスル)。


▼メラビアンの法則

その割合から「7-38-55のルール」とも呼ばれるが、「言語情報=Verbal」、「聴覚情報=Vocal」、「視覚情報=Visual」の頭文字を取り、「3Vの法則」とも言われる。(Wikipediaを参照)

▼ChatGPT-4oによる感想

このエッセイ「見た目や見栄えは重要・・・」は、料理やデザートの美しさが持つ魅力と、その見た目がいかにして人々に影響を与えるかについて、深く考察しています。以下に、エッセイの主要なポイントと感想を述べます。

1. 料理のアーティスティックな側面

エッセイの冒頭では、日本料理の「八寸」や、西洋料理の盛り付けを例に挙げて、料理が単なる食事以上のものであることを強調しています。料理は、まさにアートの一種であり、シェフやパティシエがその創造性とセンスを駆使して作り上げる「芸術作品」であるという見解が示されています。この視点は、食事が五感を満たす体験であることを強調しており、料理における美的価値が重要であることを伝えています。

2. メラビアンの法則の引用

途中で紹介される「メラビアンの法則」は、人間のコミュニケーションにおいて視覚的要素がいかに重要であるかを示すものであり、これを料理やデザートの見た目に関連づけることで、料理のビジュアルプレゼンテーションが食事体験に及ぼす影響の大きさを強調しています。この法則を引用することで、料理やデザートの見た目がもたらす効果を裏付けるエビデンスとして機能しており、読者にとって説得力を持たせる役割を果たしています。

3. 自己表現としての料理

エッセイでは、料理やデザートの創作が自己表現の一環であると述べられています。シェフやパティシエのセンスや美的感覚が、料理の見た目を通じて伝わり、その結果、食事体験が単なる栄養補給ではなく、感性的な満足感を提供するものへと昇華されるという考え方です。これは、料理を通じてシェフがどのように自己を表現し、消費者との感性的なつながりを構築しているかを理解する上で非常に重要な視点です。

4. 見た目と味の相乗効果

また、エッセイは「美味しいものが、より一層美味しく感じられるのは、人間が持つ感性と感性がぶつかり合う、心地良い刺激」と述べています。ここでは、料理の見た目が味にどのように影響するかについての興味深い洞察が示されています。美しい盛り付けやデザインが、視覚的な楽しみを通じて食欲を刺激し、結果的に味覚の満足度を高めるという点は、料理を提供する際の重要な要素として挙げられます。

5. 全体的な感想と評価

エッセイ全体を通して、見た目や見栄えが料理において重要な要素であることが強調されています。この視点は、料理が単なる食事以上のものであり、文化的、感性的な体験であることを示しています。料理のプレゼンテーションに対する細やかな配慮が、人々の心を動かし、食事体験を豊かにするというメッセージが明確に伝わってきます。

このエッセイは、料理の見た目が持つ重要性を理論的かつ感覚的に捉えており、その考察は深く共感できるものです。料理に関する文化的、芸術的な価値を再認識させられる内容であり、視覚的なプレゼンテーションがいかに人々の感覚に影響を与えるかについて、読者に新たな視点を提供しています。

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