もぐら日記

地下に生息

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最近の記事

静寂のあるまち

 このまちに来たかったから来たかと言われると、父の死後の私の人生にそんな自由はなかった。決定権のない大学受験、3択ぐらいの中から選んだ。ただ一人暮らしがしたかった。あと、半年でこのまちから確実に去るだろうということを考える。田舎に大学がぽつんとある。この大学に通うために全国から学生が引っ越して、卒業すると去っていく、そんなまち。部活に入って、仲間であり、深い友達ができた。きっと、普通の青春に近いものだった。大学生って中途半端な立場で、色んなしがらみがあって、パンクしてしまった

    • 無邪気なところを褒められたら、無邪気じゃなくなる。

       「無邪気だね」ってしばしば、言われる。中学生ぐらいの頃までは、天然、ふわふわしてると言われることが多かった。私は無邪気だと評価されるようなところを代償に、世の中を上手く渡り歩ける術を、強いと評価されるような術を、何も持っていない。無邪気なところを褒められるたびに、世の中で生きられるような無邪気さの出し方を学んでいく。ここはいい無邪気さで、ここはだめな無邪気さだと判断する瞬間は、邪気でしかないと思う。  長所ってつまり、人に評価されるものだと思う。人と関わるということは、自分

      • 夏にほんの少し浮かれるもぐら

         洗濯機が壊れて、洗濯すると、水浸しになるのをどうにかしなければならない。そのついでに、洗濯機の裏とかも掃除したい。それがここ数日の切実な希望だ。  今日は、やたら、早起きしてしまった。朝早く開店するコメダへと出発したら、道が空いてて、早くつきそう。コメダのある河口湖方面に向かうと、ちょうど、雪が完全になくなった夏の富士山がきれいに見えるラッキーな日だった。半端な時間で、前、友人と行った、河口湖のほとりへ行った。観光客の方がちらほらいて、観光地だなあと思った。パシャっと写真だ

        • 社会学と痛みを考えるもぐら

           私は、一応、大学で社会学を専攻している。社会学の古典や文献をちゃんと読んでこなかったから、社会学を専攻しているというのには、罪悪感がある。今学んでいることは、社会にある課題とされるものが中心になっていると思う。私の属性は、当事者とすごく近いところにいて、というか、自分は当事者なのかもしれない。机の上で話していることの、日常にある痛みをちゃんと知ってて良かったなって思う。学生としては、客観性が必須アイテムで、私は、客になりきれない、第三者になりきれないから、失格なのかもしれな

        静寂のあるまち

          暗闇と静けさがほしくて、二度寝した

           今日は、午後から大学のテストだった。朝6時に一度、起きて、暗闇と静けさがほしくて、布団を被って二度寝した。昨日、英語の練習で人とお話ししてて、「なんでキャンプが好きなの?」と聞かれて、人混みが嫌いだからと答えた。人とお話しするのは、眩しすぎる。大学の前期が終わって、ホッとした。夏休みに久しぶりに友達と会う約束をしている。動物園に行く。ちゃんと楽しみでワクワクしている。何よりも、夏休みは一人の時間がいっぱいある。なんて自由なんだ。ピーナッツくん見よ。

          暗闇と静けさがほしくて、二度寝した

          もぐら、英語に挑戦する

          緊急であと半年間で、外国の方とコミュニケーションできる英語力が必要になり、相談しようと大学の語学教育センターに、トントンした。担当の方と、富士山の話や、登山・キャンプの話を英語でした。人と関わることを怖いと思っていたはずなのに、雑談楽しかった。人と話すのって、楽しいなって思った。ちょっとした会話で全然聞き取れなくて、悔しかった。単語が全然出てこなかったのも、悔しかった。英語、頑張るぞ!おー!

          もぐら、英語に挑戦する

          エアコンがないと話していた電話の向こう側が心配なもぐら

           電話相手のおうちにエアコンがないらしい。勝手に心配している。  私は、エアコンガンガンの部屋で陽の光を浴びて、夏を感じたい。強欲だ。  私は、ヘビー経口補水液ユーザーだ。1ヶ月ほど前に、百均で水筒を買い、粉のポカリを飲むという技と水を持ち歩くという技を手に入れ、無事、脱水症状とおさらばできつつある。  その前までは、春でも冬でも、月に2度、多いときは、毎週、週末に頭痛に襲われていて、これは、自律神経の乱れと、脱水に原因があるらしかった。頭痛がやばすぎて、吐き気もあって、とて

          エアコンがないと話していた電話の向こう側が心配なもぐら

          美容院に行ったおかげで、ちょっと自信がついた

           私は、自信がない。そして、外に出るより、家で1人でいるのが好きだ。お昼寝してユーチューブみて、本読んだり、たまに、お掃除したり、そんな日々が好きだ。就職して、引っ越したら、コーヒーグッズ揃えたり、素敵な民具のお店に行ったり、カフェの隣にある雑貨屋で買い物したり、もっと部屋を愛でたいなとワクワクしている。海のあるまちに住んで、おいしいコーヒーのあるカフェを開拓して、アウトドアの個人店とかも宝探しみたいに見つけたいなって。お仕事も、海や山とか自然とたわむれることしたいなとか、民

          美容院に行ったおかげで、ちょっと自信がついた

          もぐら、甲府へ出陣

           山梨県の県庁所在地である甲府。高校受験のとき、少し都会に行って、同じ中学から3人しか進学しない高校に行けば、何かが変わるんじゃないか、と思っていた。高校、好きになれなかった。  寺崎コーヒーとアキトコーヒー。レジェンドという感じがする。神。新しいカフェが行くたびにできて、ワクワクする。  新しくできたカレー屋さん。駅から10分くらい車を走らせると、既に、地元みの漂う、家々と緑と、脇にある花々。オオイヌノフグリかな。庭が緑で好き。店員さんが、「ここに隠居してるようなもんです

          もぐら、甲府へ出陣

          もぐら電話

           地元の友達から、数年ぶりに電話が来た。地元にいたときに、よく4人グループで遊んでいた。「地元帰ってきてよ。」って言葉は、素直に嬉しかった。それでも、私は、遠くに行きたいし、それをいいじゃんと言ってくれる友人がいて、嬉しかった。いつか、フィンランドに、北欧に、留学したいな。海外でも、お仕事してみたい。  実績やすごさを求めれるのが苦手だ。高校を卒業するときに、愛おしい日々に、いつかの期待があった。私は、大人になって、いつかの期待が、具体的に、実績やすごさというものへと変わるの

          惰性のベリータルト

           もぐらは、スーパーの駐車場で、どこかの車の止まらないクラクションが怖くて、店に入れずに、立ち去った。もぐらは、こうみえて、行動力があるので、今日の午前中、大学の授業の先生にいきなり、自分の個人的なことを相談してしまった。昼休みめいっぱい使って、話を聞いてくれた。ずっと泣いていた。部屋で1人になっても、今日は泣いて1日が終わってしまった。こんなときは、ケーキを食べる。もぐらは、すごい人にはなれないと思う。そもそも、人目をあびることが苦手なのだ。ただ、海のあるまちで暮らしてみた

          惰性のベリータルト

          もぐら「休養中」

          朝起きたら、気持ち悪かった。頭が痛かった。頭が痛いというより、首と肩が張ってる感じがするという表現のほうが正しいかもしれない。なんとか、体をあげて、大学に行ったものの、授業中に、気持ち悪さにおそわれた。もぐらはおそるおそる、大学の保健室に行った。気持ち悪いと言ったら、ベットに案内してくれて、頭を冷やす枕とお腹を温める玄米でできたカイロをもらった。あったかいほうじ茶をいれて、エアコンをつけて、お部屋を暗くしてくれた。優しくて、泣いてしまった。一度、温かさをもらうと、次から次へ

          もぐら「休養中」

          親知らずと中華粥

           数日前に、なんの前触れもなく、奥歯が痛みだして、勇気を出して、歯医者に行ったら、親知らずのせいだった。急に電話したのに、当日に見てくれて、噛み合わせを調整してもらって、おくすりまでもらった。昨日、つい調子に乗って、酢豚を食べたら、歯をいっぱい使ってしまい、痛み止めを凌駕する痛みに襲われてしまった。もぐらは、歯医者が苦手だ。今の歯医者の先生は、とても穏やかな先生で、それでも、歯医者というものに根付いてしまった怖い気持ちを拭えない。もぐらは勇気を出して、再び歯医者に電話した。再

          親知らずと中華粥

          受付の方の優しさ

           親知らずがとても痛い。ちゃんと昨日も緊急で歯医者に行ったし、痛みが倍増してたので、今日も歯医者におでんわしたら、「今、これますか」と行って、歯を見てくれた。保健センターの受付対応してくれるスタッフさんや、通院してる病院の受付をしている看護師さん、歯医者の受付の方。ささいな一言が優しくて、体調の悪さや痛みで弱ってるときに、電話の声だけで、言葉ひとつひとつや、話を待ってくれる間、なんか、プロのお仕事だなって、思う。働くということを最近考えていて、こんな、プロになりたいなって思っ

          受付の方の優しさ

          ダーツ付きのカラオケにだっていけちゃう

           もぐらは、小さい頃、星や宇宙にのめり込んでいた。母に「研究者になりそう」と言われた。もぐらは、身近な人から、さかなくんの幼少期のエピソードの書かれた文章を「もぐらっぽい」と送られてきたことがあった。最近、クレイジージャーニーに出てくる石が好きな人に通じるところがあると言われた。もぐらは、相当なオタク気質だと見られているのだろうか。 もぐらにだっていい分はある。 もぐらは、高校生の頃、いとことカラオケ8時間くらいぶっ通しで滞在してたこともあるし、大学生になってから、深夜に、ダ

          ダーツ付きのカラオケにだっていけちゃう

          「子どもが好き」

           「子どもが好き」ってなんだろう。私は、昔、未就学児から高校生まで幅広い年齢の方と関わる機会があったこと、先輩後輩という括りがあまりない活動に参加していたことという背景があるからか、自分より年下の子と仲良くなることが多い。でも、私は「子どもが好きか」という質問に対して、YESと答えるのも、NOと答えるのも違和感がある。人間を子どもと大人、2つにわけて、それに好きか嫌いかと感情をつけることって、すごく難しいことだと思う。自分の根底にあるのは、人はみんなそれぞれ違うという単純なも

          「子どもが好き」